梅雨時の不調は「気象病」かも

スレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりします。その理由もメカニズムもさまざまです。 「エゴ・レジリエンス」とは、日々のストレスをうまく調整して元気な自分を維持する力、誰もが持っているパーソナリティの弾力的な力です。「エゴ・レジリエンス」を高めることで自我のバランスをとる力が強化され、メゲても凹んでも、すぐに立ち直ることができるのです。
エゴレジ研究所の小野寺と畑が、「エゴ・レジリエンス」関連のお役立ち情報を提供し、あなたの元気をサポートします。

「入梅」は季節の移りかわりの目安となる雑節のひとつで、暦の上での梅雨の始まりで、今年は6月11日。実際の「梅雨入り」は、5月中旬から順次日本列島を北上してきています。この時期の不調で注目されるのが「気象病」。今回は、梅雨どきの気象病についてのお話です。

気象病——低気圧と寒暖差

頭痛やめまい、疲労感のほか、気分も落ち込みやすくなる梅雨の時期。こうした天気の変化によって引き起こされる身体的・精神的な不調の総称を「気象病」と呼びます。

ウェザーニュースは2019年、会員に「梅雨時期は他の季節に比べて体に不調が出やすいですか?」というアンケートを行いました(2019年6月2〜3日実施、8451人回答)。
「不調が出やすい」という回答は42%でしたが、男女別でみると女性は54%ですから半数以上にのぼっています。

気象病として最も多い症状が頭痛。他にも、首の痛み、めまい、耳鳴り、喘息、関節・神経痛そしてうつや不安症も気象病の症状のひとつです。「気象病」患者さんの特徴としては、大半が女性で低血圧の人に多いということです。そして、小学校高学年から80代まで幅広い年齢層の人に症状が出ているそうです。

AERA dot.に紹介された上本町わたなべクリニック(大阪市)院長の渡邊章範医師によれば、
「気象病の主な原因は(1)気温の変化、(2)気圧の変化、(3)湿度の三つ。特にこの3要素がそろいやすいのが梅雨の時期です」とのこと。
低気圧の接近に伴い雨が降り、気温変化が大きく、さらに湿度も上がる。梅雨は気象病を招く三つの条件がそろいやすい時期なのです。

このとき体の中で起きる変化は――

「国際基準として定められた気圧は約1013ヘクトパスカル(hPa)、人間の体には約16トンの圧力がかかっています。なぜ人間がこの重さにパンクしないかというと、 空気が人間を押す力と、人間の体が空気を押す力の均衡が取れているから。しかし低気圧が来ると、相対的に人間の体が空気を押す力のほうが高くなるため、耳の奥にある空洞(鼓室)、鼻にある副鼻腔などの圧力が強くなり、頭痛やめまい、血圧の乱れを起こす……というのが基本的な気象病のメカニズムです」と渡邊医師。

この低気圧に加えて、さらに体に悪影響を及ぼすのは「寒暖差」。特に、一日の気温差が10度以上ある日は要注意で、心筋梗塞などさまざまな病気を引き起こすと言います。
実は6月の急激な気圧変化は意外と多くないようで、今の時期は寒暖差により注意を払う必要があり、たかが寒暖差、と甘く見ないことが肝心なのだそうです。

さらに2023年の夏は、エルニーニョ現象が発生すると予測されています。エルニーニョ現象が夏にかけて続くと、日本付近では太平洋高気圧の張り出しが弱く、梅雨前線の北上が遅れるようです。梅雨が長引くと、これまで特に気象病の症状を感じたことのなかった人も不調に悩まされる可能性があるようです。

「梅雨時期の低気圧による圧力の差は、すべての人間や動物、植物が感じるものですが、不調が出やすい人とそうでない人には個人差があります。気象病には雨が降ったときだけなどに一時的に体調が悪くなる『一過性パターン』、もともと持病のある人の症状がより強く出る『悪化パターン』、何かのきっかけで状態が悪くなり、その後も継続する『発症パターン』の3種類があります。40歳以降で急に発症する可能性もあるので、注意が必要です」(渡邊医師)

寒暖差アレルギー

寒暖差アレルギーの特徴

寒暖差アレルギーとは、急激な気温の変化が原因となって、風邪やアレルギーのような症状が出ることです。医学的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれます。
寒暖差アレルギーで発熱やのどの痛みなどの症状が現れることはほとんどありません。また、風邪の鼻水は粘性で黄色っぽく、寒暖差アレルギーの鼻水は透明でサラッと水っぽいというように鼻水の特徴も違います。
寒暖差アレルギーは、花粉やハウスダストなどのアレルゲンが原因ではないため、寒暖差アレルギーのみが原因の症状であれば、アレルギー検査をしても特に異常は見つからない点で、ほかのアレルギーと違います(ただし、寒暖差アレルギーとほかのアレルギーが併発することはあります)。
また、花粉やハウスダストなどのアレルギー症状では、目のかゆみや充血などの「目の症状」が現れることも多いですが、寒暖差アレルギーでは目の症状が現れることもほとんどありません。

  • 筋肉量の少ない女性や高齢者は、寒暖差アレルギーになりやすいといわれています。軽いウォーキングや筋トレなど習慣化して筋肉量を増やし、基礎代謝を上げるようにしましょう。
  • エアコン(クーラー)の冷風や冷たい外気、強い風などで体が冷えると、寒暖差アレルギーの症状が出やすくなります。ひざ掛けやカーディガンなどの体温調整しやすいものを用意し、体を冷やさないようにしましょう。体を内側から温める食べ物(温かいスープ、しょうが、スパイスなど)を日々の献立に取り入れることもおすすめです。

寒暖差アレルギーの症状に気づいたら、鼻水やくしゃみなどの症状が現れている場合は耳鼻咽喉科、全般的な体調不良がある場合は内科、皮膚のかゆみがある場合は皮膚科など、まず「現れている症状」にあわせて受診する診療科を選びましょう。

※併せて参照ください。
梅雨時の「免疫力低下」リスク | 神楽坂女子倶楽部|「遊び」×「学び」×「自分磨き」 (kagujyo.info)

気象病をやわらげる「耳のストレッチ」

渡邊医師は「雨で体や衣服がぬれたらきちんと拭く、肌寒さを感じたらもう一枚羽織るなど、身近な対策が肝心です。このほか、耳元や首まわりには自律神経を整えるツボが集中しているので、定期的にほぐすとよいでしょう」と話されています。

NHKの首都圏ナビでも紹介されています。
気圧のせいで頭痛・肩こりも 梅雨の “気象病” セルフケアで快適に | NHK

自律神経は、耳と大きな関わりがあります。耳の奥にある「内耳」。ここで私たちは気圧の変化を感知して、脳にその情報が送られています。
ただ、この内耳が気圧の変化に敏感な人ほど、ちょっとした気圧の変化でも脳に異常を知らせる情報を過剰に送ってしまい自律神経が乱れる。自律神経が乱れることによって、頭痛やめまい、関節の痛みなどの症状を引き起こすと言われています。

都内で気象病・天気病外来を開設している久手堅医師によれば、
この自律神経を整えるためにとっても効果的なのが、耳の血行をよくすることで、耳のストレッチがいいそうです。

<耳のストレッチ>

(1)両耳をつまんで横に引っ張り、離す
(2)耳たぶをもって前に、前回り5回、後ろ回り5回、上下に5回引っ張る
(3)耳の周りを指でもむ

耳の周りを指でもむのもおすすめ。血流がよくなり自律神経を整える効果があるということです。ストレッチはやりすぎということはないので、気が付いたら耳周りをほぐすという習慣をつけておくのがいいそうです。

以上、エゴレジ研究所から、梅雨どきの気象病についてご紹介しました。梅雨どきは気圧や寒暖差、湿度などの影響により、心身に不調を来しやすくなります。放っておくと仕事や日常生活に支障を来す可能性もあります。この時期は、自律神経のバランスを整える生活習慣を心掛け、規則正しい生活と食事を心がけることが大切です。

エゴレジ研究所は,生涯発達心理学,パーソナリティ心理学,ポジティブ心理学の領域からの調査研究の成果を活かし,「エゴ・レジリエンス」をキー・コンセプトとして,いきいきと人生を楽しむことができる社会の実現に貢献することを目指しています。

あなたの元気のアドバイザー「エゴレジ研究所」
https://egoresilabo.com/

<プロフィール>

代表 小野寺敦子/ 心理学博士

目白大学 人間学部心理カウンセリング学科教授
・・・・同校 心理学研究科大学院修士課程教授
・・・・同校 心理学研究科博士後期課程教授
臨床発達心理士・三越伊勢丹アポセカリー顧問
NPO法人フレンズスクエア 代表理事

GM 畑 潮/心理学博士
GCDFキャリアカウンセラー
健康リズムカウンセラー

 

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