第15回 Lunaコインについて

美容室勤務、百貨店勤務を経て独立し、通信業、保険業、海外積立等に携わり、現在は自身で暗号通貨やFX、gold、カジノ等様々なジャンルに投資をしています。

時価総額4兆円を超える暗号資産のルナ(Luna)が一夜でゼロになった

こんにちは!siikoです。
今回は先日大きくニュースになったLunaコインについてです。
時価総額4兆円を超える仮想通貨が、一夜で価値がゼロになってしまいました。
今回、韓国のソウルに本社を置くテラフォームラボの仮想通貨「ルナ(Luna)」に起こったことです。

韓国出身の起業家のドゥ・クォンは、暗号資産のルナ(Luna)とテラUSD(UST)の価値を、大々的にうたってきました。
しかし、この暗号資産のプロジェクトが大失敗し、絶望的なダメージをトレーダーたちに与えています。
早くから現金化した投資会社たちは勝ち抜けられたところもあると思います。
ドゥ・クォンは、「わたしの最高の発明品」と呼んできたのが、2018年に作った暗号資産のルナ(Luna)でした。
ツイートや、メディアのインタビューにおいて、彼はルナが世界を変える可能性について語っており、ルナを支援するファンや投資家たちは、その熱狂ぶりから「ルナティック」と呼ばれ、結束の強いコミュニティを作り上げていました。
ライトスピードベンチャーズやギャラクシー・デジタルといった投資会社たちが、有望な暗号資産のプロジェクトだとして、合計で2億ドル(約260億円)を注いでいます。
その結果、ホットな暗号資産となったルナの時価総額は400億ドル(約4.6兆円)以上にまで膨れ上がり、熱狂の渦を巻き起こしました。
そこには、デイトレーダーから新興企業の創業者、富裕層まで、あらゆる人たちが資金を入れるようになっていました。
しかし、クォン氏の発明品であったルナと、もうひとつの暗号資産のUSTは、崩壊してしまいました。
何兆円という価値があるルナとUSTが崩れ落ちたことで、暗号資産のマーケットにドミノ的に影響を与えており、ビットコインの価格暴落を引き起こしました。
直近で、暗号資産の世界全体で3000億ドル(約39兆円)という時価総額が吹っ飛んでしまいました。

5月13日朝時点でルナの価格は2円。5日前には1万円を超えており、99%以上下落しました。4月には時価総額が5兆円を超え、仮想通貨全体のランキングでも10位に入っていたルナは、将来有望と見られていましたが、いったい何が起きたのでしょうか。

今回のルナの暴落は、ステーブルコインであるテラUSD(UST)で起きた異変がきっかけです。ステーブルコインとは法定通貨と価値が連動するように設計された仮想通貨です。USTでは、米ドルの価値と連動するよう作られていましたが、5月10日に入って急落。一時は1USTが0.3ドルまで下落し、連動が完全にはずれてしまいます。
なぜ、USTはドルとの連動が外れてしまったのかはUSTがどんな仕組みでドルと連動しているのかを知る必要があります。

どんな仕組みなの?なぜ大暴落したの?

通常、テザーUSD(USDT)やUSDコイン(USDC)などのステーブルコインは、裏側に同額の法定通貨を保有することで、価値を保証しています。発行元には必要なドルが保管されていて、1USDCを発行元に持っていけば、1ドルで買ってくれる。これが、ステーブルコインの価値をドルに連動させる仕組みです。
一方で、USTでは法定通貨を保有するのではなく、仮想通貨のルナを準備金として用意したところに工夫がありました。つまりUSTを持っていけば、時価で1ドル相当のルナがもらえます。
もし、USTが0.9ドルで売られていたら、それを買ってルナに替えれば、1ドル分のルナが手に入ります。これはノーリスクで0.1ドルを手に入れられるということだから、USTが1ドルを下回っていたら、たちまち買い手がついて1ドルまで上昇するはずです。こうした行動をアービトラージといい、アービトラージを行う人によって平常時はUSTが1ドルを維持していました。

クラッシュ直前のUSTの発行量は185億ドル(約2兆4000億円)分。一方でルナの時価総額は300億ドル(3兆6000億円)前後で推移しており、仮にUSTがすべてルナに替えられてもルナには余裕があるはずでした。
ところが5月10日に入ってすぐ、USTの価格が下がり始め、数時間後には0.7ドルを切り、ドルとの連動が外れてしまいました。
USTの価格が下がれば、それを買って1ドル分のルナに替えようとする動きが起きます。先に書いたアービトラージ、UST価格を維持する仕組みです。ところが、アービトラージャーは手に入れたルナをすぐに売却し、ルナ自体も仮想通貨なので価格が安定していません。
するとUSTには買い圧力がかかり、価格が上昇する一方、ルナはアービトラージの都度売却されることになり、売り圧力がかかります。タイミングの悪いことに、ルナは5月5日あたりから価格が下落傾向にあり、時価総額は196億ドル(約2兆5400億円)とUSTの発行量に近づいていました。
そこに5月10日、USTの価格下落を発端とした大規模なアービトラージが重なり、ルナの売り圧力はさらに増し、結果、ルナの時価総額は急減し、10日の終わりには約100億ドル(約1兆3000億円)まで減少しました。

ルナの時価総額が減少するとどうなるのかですが、USTの総発行量よりもルナの時価総額のほうが低くなったとなると、USTを持っている人は、手放したくなります。
ステーブルコインがステーブルである理由は、いざとなったら発行元が同額の法定通貨に替えてくれるところにあります。ステーブルコインの発行額と同額以上の法定通貨が裏側にあれば安心できますが、USTの場合、裏付けとなっているのが法定通貨ではなく、ルナという仮想通貨です。ルナの価格が下落すると、USTの価値を保証できません。
価値が維持できないと思われたコインは、一斉に売られ、185億ドル分のUST保有者は先を争って売却に走りました。市場で売却すれば1ドル以下でしか売れないので、1ドル分のルナに替えて、ルナを売却したということです。

今回、発行額2兆円を越える規模のステーブルコインが一夜にして壊滅しましたが、他のステーブルコインは大丈夫なのかですが、実際のドルを裏付け資産として保有しているテザーUSD(USDT)とUSDコイン(USDC)です。
一時はUSDTに裏付け資産が本当にあるのかという疑義が取り沙汰されたこともありますが、現在は監査が行われ、米政府の規制の下にあります。USTのような裏付け資産のスパイラル的な減少は、原理的にあり得ません。
USDCの準備金はすべて現金と短期米国債(T-Bills)といった現金同等物で用意されていますが、USDTについては現金または現金同等物は83.74%にとどまっており、現金同等物の中身も、短期米国債やMMFが中心です。
それからUST同様にアルゴリズムによってドル連動を保証するステーブルコインであるDAIは直近60億ドルを発行しており、時価総額16位に付けています。DAIとUSTとの違いは担保率が150%以上と高いこと、また担保のほとんどがUSDCとイーサ(ETH)です。つまり、法定通貨を裏付けに持つUSDCや、分散型アプリケーションの基盤であるETHを担保としていることで、ルナとは安定度が全く違います。
今回の教訓はUSTは法定通貨の裏付けなしに法定通貨と価値を連動させるということでしたが、うまくいかなかったという事です。

投資はどの分野でも、知識を持ち、失敗例を聞き、リスクがある事を踏まえて臨むことが大切です。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP