魅力の塊!!スペインワインとスペインの楽しみ方

鈴木留美
スペインワイン専門輸入販売の株式会社エスタリコ・ジャパン(https://www.estarico-japan.com/)のセールスマネージャー。
都内ホテル勤務中の出会いに導かれ、スペインワイン輸入販売の世界へ関わることとなる。「笑顔は幸せを呼ぶ」と「明日は明日の風が吹く」がモットーです。
好きが原動力で、いつかスペインで暮らすことを目標に現在日本語教師の資格取得に向け奮闘中。

なぜスペインなの? スペインとの出会い~現在

「なぜ?」とよく聞かれます。
自己紹介を兼ねてお話しさせていただこうと思います。
スペインに目覚めてもうウン十年以上になります。だいぶ遡りますが今でもよく覚えています。当時よく買っていたファッション誌の特集記事にスペインが取り上げられていたんです。今にして思えばSevilla(セビジャ・アンダルシア州都)の春祭りですが、いわゆるフラメンコの衣装に身を包んだ女性たちが馬に乗っていました。しかし私の目に飛び込んできたのは背景。どこまでも続く大きな青空でした。『どうしても見に行きたい!』と感じた瞬間です。

空自体は日本にもあります。それでも理由なくその青さに魅かれ、そこに住む人たちは何を考え感じどのように生きているのだろう?
突然山ほどのクエスチョンと興味があふれ出しました。21年生きてきた中できっと初めて心が湧きたった瞬間だったのかもしれません。

当時は某デパートの受付勤務をしていました。毎週のバドミントンと週一回のテニスくらいしか楽しみもありませんでしたが、それに対して大きな疑問も持っていませんでした。でも、あの記事と出会ってしまったお蔭でいろいろな意味で方向が変わったのだと思います。
「すべては必然」と言われたことがあります。偶然に起きたと思っていることも必要だから起こるし、出会うのだと。

スペインから帰国後どんなに頑張ってもスペイン語を仕事にすることができず諦めていました。職種の数は誰にも負けないのではないかと思うほどです。
しかし、ホテル勤務になったこと、そこでスペインワイナリーの人々と出会ったこと。その出会いが現在のエスタリコ・ジャパンへ私を導いたこと。
「好きなスペインに関わって生きていきたい」その思いは裏切らないのだと今は信じられます。

ではスペイン人のイメージって?

スペイン人にどんなイメージをお持ちですか?
おしゃべり、フラメンコを踊れる、お酒が強い、時間にルーズなどなどでしょうか?
全体的には賑やかな方が多く活動的で自由です。でも北部の人は習っていない限りフラメンコは踊れません。

日本=サムライでないのと一緒ですね。
地方によって伝統舞踊もお酒も見た目やキャラクターも様々。その多くはカトリックですが、歴史的に見てもたくさんの民族に支配されてきたのも理由の一つですね。
例えば、日本でも東北の方と沖縄の方では違うのと同じなのだと思います。

そしてその歴史的背景は、ワインにも大きな関わりがあります。
ご存じかもしれませんが、カトリック教の布教はワインと密接なつながりがあるからです。
脱線しました!
スペイン人に対する個人的な印象は「家にいない民族」かもしれません(笑)
温かくて人懐っこい愛すべき人々、家族や仲間をとても大切にします。
少々自分勝手ではありますが、そこもまたご愛嬌です。

夢を現実に。行動あるのみ!

行きたい!!どうしよう?そこからすべてが動き始めました。
折角だから現地の人と話したい!早速NHKのTVとラジオの講座をすべて録画・録音し、語学学習に取り掛かりました。
それから1年後、生まれて初めての海外、初めての飛行機に乗り、スペインValenciaへ留学していました。無謀にもほどがあると言われましたがワクワクしかありませんでした。

到着時、手配業者のミスでステイ先の場所(市街と村)がまるきり違っていたことも、オレンジ畑で1回しか面識のない男子にチューされそうになって逃げたことも、今では笑い話です。すべてが新鮮な2ヶ月間でした。

何を始めても続かなかった私がスペイン語を続けられていることは、今現在も驚きです。便利な時代になりアプリを通じてほぼ毎日スペインと繋がれることに感謝しています。
現地に足を踏み入れたことで完全にハマり虜になったのは言うまでもありません。

ロゼワインのすすめ

さて留学時代とその後のお話はまたの機会にして、ここでは今後コラムの中心となるスペインワインのお話を少しいたします。
現在、レストランやバルでアルコールを飲めないさみしい状況ですが、飲める日を楽しみに書いてまいります!
もし誰かに招かれたら「お持たせワイン」はどんなものを選びますか?
リーズナブルな白?ちょっとお高めの赤?それとも乾杯用の泡?
「ロゼにしよう!」って方は少ないですよね。
でもこんな時スペインでは地方にもよりますが、ロゼを選ぶ方が多いです。

なぜってそれは、どんなお料理にもペアリングしやすいからです。
スーパーの売り場のロゼの充実した品揃えを見ればその需要は一目瞭然です!
ぜひスペインへいらした際は覗いてみてください。

「ロゼは甘口」ってお思いの方はいらっしゃいますか?
実は展示会でよく「ロゼはお客様の需要がない」という言葉を耳にします。
とても残念でなりません。
その昔、フランスの甘口ロゼが、当時流行りのイタリアンでメニューに入っていて、ワインをあまり飲まない女子向けと言われていた時代がありました。
でも現在はほとんどが辛口で、美味しいロゼが楽しめる今、固定概念を脱ぎ捨ててオーダーしてみませんか?とご提案したいです!別の機会にロゼについてもう少しお話ししたいと思います。

スペインワインのここが好き

他国のワインと比べられるほど実はワインに詳しくありません。
ただ好みか、好みでないかなんです。
もちろん同じ銘柄でもヴィンテージで違いますので難しいと思います。

でも、太陽を燦々と浴びた果実味と朝晩の気温変化による酸味のバランス、そして400種以上とも言われる豊富な種類の地ブドウの良さを活かす個性の豊かさが魅力だと思っています。
以前は赤(しかもTempranilloばかり)を飲むことが多かったですが、最近は白、ロゼも選ぶことが増えましたし、品種で選ぶのも楽しいと思っています。

今後、お薦めのワインをご紹介していきたいと思います。
また、スペインの文化やおいしいものも完全主観(笑)ではございますがご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!!

〈プロフィール〉

都立高校卒業/東神開発株式会社へ入社、玉川高島屋S.Cにて受付業務/その後株式会社ミキインターナショナルにてイタリアンレストラン勤務をしながら、2回のスペインへ留学、スペインバル草分けの恵比寿Tio Danjo勤務/生花店勤/病院勤務(医療事務資格取得)/某メガバンクコールセンターSSV/製パン/日本初出店マヨルカ勤務を経て現在はホテル勤務とワインの仕事の二足の草鞋を履いております。

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