第3回 わたしのおススメペアリング①!!白ワインゴデージョとタコのガリシア風

鈴木留美
スペインワイン専門輸入販売の株式会社エスタリコ・ジャパン(https://www.estarico-japan.com/)のセールスマネージャー。
都内ホテル勤務中の出会いに導かれ、スペインワイン輸入販売の世界へ関わることとなる。「笑顔は幸せを呼ぶ」と「明日は明日の風が吹く」がモットーです。
好きが原動力で、いつかスペインで暮らすことを目標に現在日本語教師の資格取得に向け奮闘中。

ワインとお料理のペアリング

コロナ禍の今、なかなか外でワインを楽しむのはむずかしいですね。
お家でワインを楽しむスタイルが多いと思います。お料理の腕前が上がった方も多いのではありませんか?

そこで今回は、ペアリングという新しい組み合わせを見つける冒険のおススメです。

頭のどこかで“このワイン、この品種のぶどうにはこのおつまみ!”と決めてしまってはいませんか?
もちろん、テッパンてありますよね。例えば、“シャブリに牡蠣”とか。
でも毎回家で高級食材やこだわり食材でおつまみを作るでしょうか?
よく飲む方ならなおさらお財布のことだって考えますもんね。

それならデイリー飲み用に買ったワインにどんなものが合うか、自分だけのお気に入りペアリングがあってもいいと思います。こんなの合うのかな?で失敗したってそれもネタですよ。“楽しむ”がいいですよね!

お魚派? お肉派?

さて、では日本ではどんなお食事の傾向があるのでしょうか?
お魚派とお肉派ってどれくらいの割合だと思いますか?
2020年のあるアンケートデータによると、お魚派約22%、お肉派約70%でした。
お肉派が多いだろうと想像はしていましたが、3倍以上の圧倒的な差がついていて少し驚きました。
年齢層によっても違いますが、60代以上の方々でさえも60%以上がお肉派との結果です。

ここで併せてお話したいのが夕食の時に何を飲んでいる方が多いのか、です。
若い世代のアルコール離れが叫ばれるようになってだいぶ経ちますが、晩酌という文化もその傾向にあるようです。
年齢層が高い方がワインを楽しむ方が多いようです。とはいえ帰宅後、風呂上がり、最初の1杯のビールは沁みますよね~。

オリジナルのペアリングをみつけよう!

お肉料理には赤ワインと思われる方も多いですよね。これだけお肉派が多いのですからみんな赤ワインばかり飲むのか?と言えばそうでもなくて、案外日本人女子には白ワインや泡が好まれているとも言われています。私の長年の友人に白しか飲まないという人もいるくらいです。
みなさんはどちらが好きですか?私はもちろん両方です(笑)。

もし白ワインが好きだけど、お肉には赤でしょ?って思っている方いたら、その概念は捨てちゃってください!
そりゃ、血が滴っているようなガッツリステーキならフルボディの赤がいいでしょうけど、お肉のレシピってたくさんありますよね。ましてや必ず洋食である必要も全くありませんよね。

ハンバーグだってお肉の組み合わせ、ソース、トッピングを変えたら白ワインとの絶妙なペアリングに出会えるかもしれませんよ。
味覚って完全に主観です。だから、ゲーム感覚でお友達や家族、パートナーと点数のつけあいっこもいいと思うんです。自分で見つけるオリジナルの組み合わせや、大切な人の好みも探れちゃいますよ!

個人的には、豚の角煮に爽やかな白ワインの組み合わせや焼き鳥の塩に辛口のロゼワインとか好きです!ぜひお試しあれ。
私はコレがいい!!というお気に入りの組み合わせをぜひ見つけてみてください!

わたしのおススメペアリング①!!白ワインゴデージョとタコのガリシア風

お肉好きの日本人ですが、せっかくスペインワインやスペインについてお話をする機会をいただいているので、今回は北西部ガリシア地方の郷土料理、タコのガリシア風(Pulpo a feira)をご紹介させていただきたいと思います。
これは本当にシンプルで、でも1度食べたらまた食べたくなる味ですよ!大好きです。

ガリシア地方ってスペインのどのあたりかご存じですか?
ガリシア州は南をポルトガルと接するスペイン最北西の緑豊かで海沿いの地域です。
巡礼に興味をお持ちの方なら知っていますよね。そうです!カミーノです!しかも今年はAño Xacobeo(アニョ ハコベオ)と言って巡礼をする方がぐんと増える特別な年です。聖ヤコブの日、7月25日が日曜日にあたる年だけをこう呼んでいます。
カミーノ=スペイン語のCaminoは、道という意味です。
キリスト教の聖地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラが州都です。

スペインの地域のお話はまたの機会にさせていただこうと思いますが、美味しい魚介類の宝庫です!タコ料理もその1つ。作り方も簡単です。
今回はこのお料理にピッタリの白ワインもご紹介します。

タコのガリシア風:
20~30分かけて柔らかくなるまでタコを茹でることが大切です。
すっかり柔らかくなったら、ハサミで食べやすい大きさに切ってお皿に盛りパプリカパウダーとあら塩とオリーブオイルをかけて出来上がりです!

次におススメのワインですが、やはりスペイン北西部のBierzo(ビエルソ)の地ブドウGodello(ゴデーリョ)を使った白ワインです。
ゴデージョ、聞いたことありますか?華やかなお花の香りのするワインに仕上がる白ブドウです。

Viña Migarrón Blanco
家族経営のワイナリー、Bodegas Bernardo Alvarez(ボデーガス ベルナルド アルバレス)のコスパ抜群の1本をおすすめいたします!!
小さなワイナリーですが、受賞歴も多く、またD.O. Bierzoの立ち上げに関わった地元に愛される生産者さんです。どこのバルに行ってもMigarronはあると地元在住の日本人女性が教えてくれたほどです。
3種の白ブドウ(Godello, Doña blanca, Palomino)をブレンドし、香りの良さと飲みつかれしないフルーティーさを兼ね備えています。
しかも、このワイン肉料理でも美味しくいただけます。ぜひ一度このペアリングお試しください!
お求めはhttps://www.estarico-japan.com/ (今なら家飲みキャンペーン中です)

〈プロフィール〉

都立高校卒業/東神開発株式会社へ入社、玉川高島屋S.Cにて受付業務/その後株式会社ミキインターナショナルにてイタリアンレストラン勤務をしながら、2回のスペインへ留学、スペインバル草分けの恵比寿Tio Danjo勤務/生花店勤/病院勤務(医療事務資格取得)/某メガバンクコールセンターSSV/製パン/日本初出店マヨルカ勤務を経て現在はホテル勤務とワインの仕事の二足の草鞋を履いております。てんぷら(スペイン語豆知識)

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