こんにちは!
笛の福原百麗(ふくはら ひゃくれい・藤本博子)です。
今回は現代邦楽のグループ「日本音楽集団」をご紹介いたします。
タイトルに「ロック⁈」と書きましたが、茶髪や擦り切れたジーンズのミュージシャンが三味線を打ち鳴らしているのではありません。(そのようなグループは別にあります)
三味線、箏(お琴)、琵琶、笙・篳篥(雅楽の楽器)、打楽器(太鼓、小鼓、大鼓など)、笛、尺八など、それぞれのジャンルで活躍されている一流の演奏者が結集し、伝統を超えた邦楽にチャレンジしているグループです。
1964年に14人のメンバーで発足。以来、メンバーが増えたり、入れ替わったり、体制を変えながら継続されています。基本的に伝統芸能のそれぞれの分野、長唄でしたら長唄の世界での舞台経験、実績をかなり積まれている方々がメンバーであることが特徴ですが、最近のメンバーの方々の活動の範囲は非常に広いようです。
現代邦楽と言われても、なかなかピンとこないですよね?
クラシック音楽での「現代音楽」というジャンルに当たります。
現代的と言ってもポップスやロックとはちょっと違います。
実は若かりし頃、常識に捉われない斬新さに惹かれて、現代音楽(現代邦楽)やモダンアートの虜になった時期がありまして、そんな時期に特に惹きつけられて足を運んだのが「日本音楽集団」の演奏会でした。当時、邦楽界で活躍されていた錚々たる演奏者の、伝統を超えた刺激的な音楽に心が躍ったものでした。
モーツアルトは心地いいとか、ベートーベンの田園でしたら、いかにも田園風景だなと感じられる分かりやすい音楽と違って、現代曲とか、モダンアートって、まったく意味不明ですよね?
それもそのはずです。現代(モダン)は一言で言うと「抽象」ですから。
モダンアートでいうとジャクソン・ポロックやマーク・ロスコのような抽象絵画です。
絵具を垂らしただけ、キャンバス全体にべったり同じ色を塗っただけ・・・という、一体何が描かれてるか、何を表現しようとしているのか全く見当がつかない。
意味が分からないことに意味があると言いますか、見る人、聴く人によって感じ方が様々であって良しとされるのが最大の面白さと言えます。
なぜそのようなものに惹かれたのか?
今思い返せば、若かりし頃のモヤモヤした気持ちを代弁してくれているように感じたのかもしれません。
これまで「日本音楽集団」には壮々たる現代音楽の作曲家の方々が楽曲を提供されて、和楽器の可能性、表現の範囲を広げるのに多大なる貢献をされてきました。
現代邦楽はマニアックですので、好き嫌いもあるでしょうし、全く退屈な音楽と感じられるかもしれません。ですので、「ぜひ聴いてね!」とオススメできるものではないかと思いますが、古びた日本音楽に飽きた方、現代音楽ってどんなもの?という好奇心がお有りでしたら、機会のある時にぜひ覗き見(聴)してみてください。
ご存知の通り、今はコロナの影響で「日本音楽集団」の演奏会も中止、延期されたり、CDなどの物販も見合わせされているようですので、ご容赦くださいませ。
また、そろそろご案内しようと思っておりました、出演予定でした6月の端唄三味線の研鑽会、秋の舞台も中止となってしまいました。秋の東京と新潟での端唄三味線研鑽会(発表会のような気楽な会です)は開催が確定いたしましたらまたご案内申し上げます。
お稽古事のカルチャセンターもほとんどクローズしておりますが、遅ればせながらオンラインでのレッスンを考えなきゃなぁと思っております。コロナのピンチをチャンスとして取り組むつもりです。
準備整いましたら、こちらでもご案内させて頂きます。
いよいよ今日から「ステイホームGW」がスタートですが、皆さまも健康管理は万全に、これまでにない状況でのGWを楽しまれてくださいね!
●ストアカ(Street Academy)では「篠笛体験講座」をリクエストベースで開設しております。
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ワード・スピリット 藤本博子
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藤本博子(福原百麗)
伊藤忠商事を皮切りに、転職8回、事務職から営業、大道芸人まで20の職種を経験。16年間、人材派遣・紹介会社にて営業、転職コンサルタントとして勤務後、独立。
これまでのべ1万人以上の就業・転職サポートを行い、2013年には人材大手転職サイト主催のスカウトコンテストにて1位(部門別)獲得。
現在、民間委託の求職者支援訓練指定校(セラピスト養成)にて就職支援講座(自己分析、就活実技、顧客サービス等)及びキャリアカウンセリングを担当。現在、京都造形芸術大学で芸術学を学びながら、アートを取り入れた「じぶん分解ワークショップ」を開発。訓練校やセミナー等で広く活用している。
一方、長唄囃子福原流笛方として演奏活動の他、洋楽(フルート)との比較やビジネスの視点から見た指導は非常にユニーク。
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