Vol.9 睡眠と初夢

おはようございます。
人生、丈夫に寝たもん勝ち!2分間コラム。2019年初回は、「初夢」のお話です。

皆さんはどんな初夢を見ましたか?
私は、2018年は一富士二鷹三茄子のうち、富士山と鷹が登場するなんともおめでたい夢。
そして今年2019年は、どこか知らない異国の地で大冒険!する夢でした。

ところで、初夢とはいつ見る夢を指すのでしょうか?
諸説ありますが、文献上「初夢」が登場するのは鎌倉時代。その頃は立春が一年のはじまり。節分から立春の夜に見る夢が初夢でした。
江戸時代になると、大晦日から元旦・元旦の夜・新年の行事は2日だったことから正月2日の夜、の3つの説があったようです。主流は2日の夜。
明治以降は、一般的には元日の夜説が主力になってきます。ひょっとしたら大晦日は紅白歌合戦を家族で見て、除夜の鐘を突きに行き、そのまま初日の出を見るなんてスタイルも増えてきたのが昭和かもしれません。
現代人はライフスタイルも様々。日付にこだわらず、「正月明けて最初に見た夢。」とするのが正解でしょう。

では、初夢に意味はあるのでしょうか?
初夢であろうと普段の夢であろうと夢に変わりはありません。睡眠学の方では、基本、夢に意味を見出すことはあまり意味がないと言われています。(例外有り)
大昔は、夢は得の高い位の高い人しかみないものとされてきました。天上人への天からのメッセージであると。
だから初夢はその年の吉兆を運んでくる大切なものでした。
今では、初夢で一年の慶を占うのは、正月のほかの縁起担ぎや、おみくじと同じ意味合い。それが初夢。

しかし、夢にはこんな特徴もあります。
そもそも夢占いをしたかったら、「夢を覚えている」必要があります。
お正月は日頃の慌しさもなく、普段よりゆったり、そして安心して良い気分で眠り、起きることがでる日。
夢を覚えていやすいレム睡眠からの緩やかな起床が可能です。
『必要十分な量眠ること&タイミングよく起きること』それが夢を覚えているコツ。

また、前の晩はストレスフリーの状態で眠ることが出来る、新たな年への期待やワクワク感でいっぱいの状態で眠りにつく。
悪夢9割と言われる夢ですが、精神的にも肉体的にも良い睡眠をとれるなら、良い夢に当たる確率も上がるでしょう。

さらに、夢は自分で解釈するものです。
新しい年を気持ちよく・希望に満ちた状態でスタートするために、自分にとって心地よく・都合よく解釈すれば良いでのです!特に初夢は縁起かつぎですから!

なぜならば、夢は自分の脳の中にあることが反映されるものです。どんなに不思議な内容だたとしても、自分にないものは出てこないのです。
夢は自分の潜在意識からのメッセージです。そのメッセージを肯定的に解釈し、変換して再び脳に返す。
良い一年が始まるよ!と潜在意識に刷り込んであげることが出来る。それが初夢。

私の今年の初夢は大冒険でした。きっとワクワク・ドキドキする出会いがいっぱいです!
そのためには、「自ら探しに行くことが必要だよ!」と2019年の初夢が教えてくれたのかもしれません。
と、こんなふうに、一年を初夢で占うのも悪くないものですよ☆

それでは、新たな年号に変わる2019年も、皆様よい眠りを!
「人生、上手に寝たもん勝ち!」

 

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)

埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。

新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

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