《和文化》雅楽について

もう年が明けて半月過ぎてしまいましたが、新年おめでとうございます!
笛の福原百麗(ふくはら ひゃくれい・藤本博子)です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

皆様は今年どのような目標を立てられましたか?
何か新しい習い事、勉強を始められる方もいらっしゃるかと思いますが、初詣ではそんなお願い事もされたでしょうか?

大きい神社に参拝しますと、テレビなどでもよくお正月によく耳にする音楽、「越天楽」って聞かれたことはあるでしょうか?
その「越天楽」の生演奏が見れることもあります。
通常の正式参拝でも、本殿でお祓いの後に雅楽の舞を舞ってくださる神社もあります。
少し大きい神社には演奏や舞ができる舞台があるところもあります。

(写真は岐阜県垂井町(私の生まれ故郷です)の南宮大社です)

そう、お正月の音楽といえば、雅楽です。
雅楽は5世紀頃に大陸の方からやってきて、皇室を中心に伝承されてきた宮廷音楽で、国の無形重要文化財にも指定されています。
その中心的なグループが宮内庁式部職楽部で、皇室の行事を中心とした公的な活動が多く、あの人気雅楽師、東儀秀樹さんが所属されていました。
ちなみに東儀家は奈良時代から代々続く楽家(がくけ。能や歌舞伎と同じように雅楽を伝承する家柄)で、宮内庁の楽師は雅楽の楽器や舞だけでなく西洋のクラシック音楽も演奏できるマルチプレイヤーです。

他には熱田神宮や春日大社、東大寺、四天王寺などの大きな神社仏閣を中心に演奏活動されている雅楽のグループ(プロのオーケストラと同じようなイメージ)を始めとして民間で活動している団体が全国各地にあります。

また、他の邦楽に比べると少ないかもしれませんが、神社や市民講座、カルチャーセンターなどにも一般の方でも習える教室があります。

能、長唄、端唄、小唄、祭囃子といった江戸時代を中心に発展してきた他の芸能、音楽とは全く異なる音色、旋律ですが、大陸的なスケールの大きさ、のびやかさ、モダンさも魅力な音楽です。

雅楽がどのような音楽か?・・・こればかりは言葉では説明できません。
日本人であれば、お正月はもちろんのこと、絶対どこかで耳にしている音楽です。
ぜひ機会がありましたら、無意識でなく、聞いていただければなと思います。

今年は篠笛を習ってみたいな、とか、習うかどうかわからないけど気になる、とかお稽古や楽器のことを聞きたいとか、何かご質問などございましたら、どうぞ気軽にこちらまでお問い合わせくださいませ。

ワード・スピリット 藤本博子
wordspirit.curation@gmail.com

藤本博子(福原百麗)

伊藤忠商事を皮切りに、転職8回、事務職から営業、大道芸人まで20の職種を経験。16年間、人材派遣・紹介会社にて営業、転職コンサルタントとして勤務後、独立。

これまでのべ1万人以上の就業・転職サポートを行い、2013年には人材大手転職サイト主催のスカウトコンテストにて1位(部門別)獲得。

現在、民間委託の求職者支援訓練指定校(セラピスト養成)にて就職支援講座(自己分析、就活実技、顧客サービス等)及びキャリアカウンセリングを担当。現在、京都造形芸術大学で芸術学を学びながら、アートを取り入れた「じぶん分解ワークショップ」を開発。訓練校やセミナー等で広く活用している。

一方、長唄囃子福原流笛方として演奏活動の他、洋楽(フルート)との比較やビジネスの視点から見た指導は非常にユニーク。

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