Vol.41 睡眠と基準

おはようございます。

人生、丈夫に寝たもん勝ち!2分間コラム。今回は、「判断基準と睡眠」のお話です。

今のあなたの睡眠状態が、良いか?悪いか?
その判断基準は貴女の中にあります!

その判断基準は・・・ズバリ!
『起きている間のあなた自身が心地よいかどうか?』です。

全国各地を周って講演をしていると、ご参加者様の質問によくこんな質問があります。
「私はコレコレこういう状態でこんな睡眠時間なんですけど、大丈夫ですか?」

講演を聞いて、自分の睡眠状態に不安や疑問を持っていただくことはとても良い事だと思います。自分の睡眠の状態に不満足な人は、果たして改善の余地があるのだろうか?と考えることから始まります。

会場では時間や事情の許す範囲でお答えします。
しかし、初めましてで出会ったばかりの方の、詳しい睡眠に関するヒアリングができるわけはありません。その質問のみで、大丈夫かどうか?は私が判断して決めることはできません。
それはあなたが決めること。
いえ、『本当はあなた自身が知っていること!』なのです。

私の講演やセミナー、研修の話の中でも、ちょいちょい、「一般的には。」や、「あなたに当てはまるかどうかは別です。」「睡眠は人それぞれ。個人差が大きいです。」というような文言を挟みます。
「自分の体や心の変化に気づくことが大切です。」とも言います。

しかし、日本人の特徴なのでしょうか? 自分は一般的でありたい。平均的でありたい。いやそうであると思っている節がある。
だから一般論、平均論から外れると不安になる。。。

一般論や平均値と比較して自身を客観的にみることはとても大切です。
その結果、安心したり不安になったりする心の動きが出るのも当然ではあります。

しかし、「不安になったその後の思考」こそが重要なのです。

①なんだかわからない不安のままで終わらせるのはあまりよろしくない。ストレスとして体に影響を及ぼします。
②不安=私はダメなんだ!良くないor悪いんだ!間違っているんだ!ではありません。
別に問題でない場合も沢山あるでしょ?調べもせずに勝手な思い込みは捨てましょう。
③人と違うことに気づけたことも大切です。そこで不安や疑問が生まれるわけです。
先ずは立ち止まって、『自分自身の体の調子はどうか?』『心の状態は?』『生活スケジュールは?』を振り返ってみてください。

昼間も眠い・・・怠い・・・疲れた・・・が口癖になっていないかしら?
心は意欲があるかしら?ワクワク感など感じてますか?最近笑っているかしら?
イライラが増えてない?なんだかやる気が出ない?
そういえば夜更かし続いている・・・寝落ちして途中で起きての繰り返しだわ・・・
別にやらなくてもいい事、惰性でやってない?
それ、ホントに睡眠削ってやるほど必要なこと?

④たとえ、睡眠時間やスタイルが人と違っていても、平均値から数字がずれていたとしても、
自分自身の『体と心が元気で快適』であれば、ムダに不安を抱え込む必要はありません!
※見てみないふり・だましだまし・もはや無感覚のまやかし元気はNG

逆に、「一般的に良い」とされていることを頑張って取り入れているはずなのに調子が悪い・・・のであれば、その方法は「あなたには合っていない」という事。

人と比べて、無知の思い込みや解決策を探さないムダな不安に振り回されないこと!

一番最初に仰ぐべき、答え・判断基準は、『あなた自身の体と心の中にあります!』
あなたが、快適かどうか?です。

その結果、やはり改善の必要があるかも・・・と感じたら、ググってみたり、本で調べたり、身近な専門家に相談したり、私に質問してみたり、という順序なのです。

結論。自分自身の体と心の声を聴く習慣を身につけましょう!
先ずは、自分に判断基準を問うてみてくださいね。

それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)

埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。

新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

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