Vol.38 睡眠としつけ③

おはようございます。

人生、丈夫に寝たもん勝ち!2分間コラム。今回も、「しつけと睡眠」のお話第3弾です。

子どもの睡眠状態が悪い、子供の睡眠リズムが崩れると、発達にどんな影響が起こるのか?
につては、『人生、上手に寝たもん勝ち!Vol.28』をご参照ください。
https://kagujyo.info/%e7%9d%a1%e7%9c%a0%e3%81%a8%e5%ad%90%e4%be%9b/

先ずは前々回のおさらい。

子どもの心身の成長のために睡眠が絶対に必要で大切な時期に、
①子供を放任しすぎていませんか?
②逆に子供をかまいすぎていませんか?
③親の夜型化の都合に子供を合わせていませんか?

今回は問い①についてさらに掘り下げていきたいと思います。

放っておいても子供は育つ!
確かに育ちます。親だけが成長に関わるわけではありません。
子どもの自律能力を養うには放っておくことも大切なしつけの一つでしょう。

しかし、手放すにも段階があるはずです。
たとえ保護者がおらず、施設等で育てられる場合でも、乳児→幼児→小児と段階を経て、子供の成長のために大人が手を掛けるのに必要な時間は変わっているのはご存じのこと。

睡眠のリズム・計画を作ってやることは幼児期から大人の介入必要です。それを全く考えず、大人の都合又は子供の勝手に任せている場合。
子供が大人と一緒になって遅くまで起きていようが、子供が勝手にスマホやタブレットに夢中で寝ようが寝まいが何もかまわない。
子どもにいい加減スマホやゲームを止めて寝なさいという隣で、自分はスマホをいじっているのを見て子供はどう思うのでしょうか?
注意をしない。注意をしても効果がなければそれは躾けているうちには入りません。
その結果、子供の睡眠障害を引き起こすのを放任タイプといえるでしょう。

就寝時刻になったら何かを手放して眠る。高学年児童になった時には、自分で朝になったら起きられるように睡眠のリズムをつけてやる。
睡眠のリズムをつけることも、将来子供が自分で生活管理ができるかどうか?自立できるかどうか?の最初の躾だと思うのです。

実際、小学生までにリズム作りが出来た子と出来ない子では、その後の成績や情動コントロールに差が出るというデータが出ています。

子供のやりたいようにやる。寝るまで放置する。朝起きられなくてもその原因が何なのか?を考えることを放棄し無理やり起こすだけで満足する。それは、子供に責任を持たせるための放任主義といえば聞こえは良いですが、小さいうちは育児放棄ともいえるのではないでしょうか?

家庭でのその家のルールを作って睡眠のリズムを親と子供と一緒に作る。
そしてそれを守る。それも子供の「健やかな発達」に大切なことだと思います。
食事と睡眠は大人のそれとは違います。子供の体・脳・心の成長にとって『必要不可欠』な現象であり行動なのです。

今回はここまで。また次回「睡眠としつけ④」へと続きます。

それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)

埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。

新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

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