《マネー》第5回「イデコやらNISAやらを使いこなそう~イデコ編~」

イデコと聞いて一度は考えた方、たくさんいらっしゃると思います。イデコは何かとお得。運用時に非課税になるだけでなく、掛金が全額所得控除だからです。イデコは長期運用に向いています。60歳まで引き出せないので、強制的に今のお金を老後に回すことになります。一番上限額が高い自営業の方は年間81.6万円まで掛けることができますが、あくまでも投資なので、掛け方次第では減りもする。10年で3%の運用利回りが再現出来たら◎です。

さて、今までは毎月拠出する方法しかありませんでしたが、来年からはまとめて払うこともできるようになります。この改正の恩恵をばっちり受け取っていただきたいのは会社員の方々。企業年金制度がない会社にお勤めの方は、ボーナス支給時にまとめて拠出するのがおススメです。この場合月々のキャッシュフローに影響がない形で始めることができます。

ちなみに自営業の方で忘れていけないのは、小規模企業共済です。こちらは月7万円までが全額所得控除となります。イデコとは別枠の控除なのでこちらもお得です。小規模企業共済は個人事業主の方でも加入することができます。こちらはイデコとは違って、運営資金の貸付や休業補償給付などが付随しているのが特徴。ですので、個人事業主の方はイデコより先に小規模企業共済への加入を検討されてもいいかと思います。お近くの銀行窓口か商工会議所に資料がありますので、一度検討してみてください。またどれくらいの節税効果になるのかがネットで計算することができます。(「加入シミュレーション/中小機構」http://www.smrj.go.jp/kyosai/skyosai/simulation/index.html

企業型の確定拠出年金がある会社員の方々、みなさんが一番危ない。会社が導入した当初に、あるいは入社した当初に訳も分からず適当に割り振ったままになってませんか?年1回運用結果が通知されてきますが、ちゃんと見てますか?ログインパスワード、なくしてませんか?今胸が傷んだ方、これをきっかけに一度中身をチェックしてください。パスワードがわからなくなってたら、まずは総務か経理に内線ですな。

次回は「ビットコインって何?」の、予定です。

水原 曜(みずはら ひかる)

2014年 住友生命保険相互会社東京本社入社。
「人生最後の転職先に保険会社を選んでしまう」という大ポカを犯してしまうもどうにか乗り越え、2017年4月より指導職に。部下に踊らされる毎日。
個人、法人問わず、フローとストックのバランスを重視した中長期的「無理しない」リスク対策のコンサルティングが最も得意です。

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