《マネー》第6回「ビットコインて何?~長期運用の未来形~」

最近よく聞く「ビットコイン(字数省略のためここでは敢えて単位であるBTCを使います)」。仮想通貨の一つです。電子マネーのように目に見えない通貨なのですが、BTCを使った投資が今話題ですね。昨日価格が急落したというニュースが走りましたが、それも「ちょっとしたスパイス」的な報じられ方がされており、別の意味で気になるところです。

値の上がり下がりに一喜一憂する報道のせいで、BTCは短期投資で扱うものというイメージが強いですが、実はBTCが世界にもたらす価値を見込んでその上昇を気長に待つ、というスタンスで取引するスタイルが本来のものだと私は思います。

BTCは今までの通貨と違って、それを管理する「中央銀行」が存在しないので、個人同士が金融機関を通すことなく通貨の受け渡しをすることができます。世界中どこでも使える通貨で、海外送金もスピーディーに行うことができます。手数料も無料か、かなりの安価となっています。このBTC特有な即時性と汎用性が世界の経済にもたらす影響力、それそのものがBTCです。

ただ、BTCの法規制は今年の4月に改正資金決済法で交換業者の登録制が始まった程度。今後AIの普及でAI同士が勝手に商取引を行うようになる場面ではBTC一択ですが、今はまだ一般の通貨がものを言う世界。BTCはまだ「モノ」です。法的保護のない、しかし可能性の広がりを見せる通貨にどこまで自分の財産を預けるか。BTC投資こそ、長期運用の最たるものだと、私は思います。

さて今年はこの回で終了。来年は社会保障制度改正に注目です。保険や貯蓄の価値が、よりオリジナリティを帯びる時代が始まると思います。キーワードは「徹底的にオーダーメイドする」。来年はここを軸にお話をしていきたいと思います。では良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします!

次回は「ビットコインって何?」の、予定です。

水原 曜(みずはら ひかる)

2014年 住友生命保険相互会社東京本社入社。
「人生最後の転職先に保険会社を選んでしまう」という大ポカを犯してしまうもどうにか乗り越え、2017年4月より指導職に。部下に踊らされる毎日。
個人、法人問わず、フローとストックのバランスを重視した中長期的「無理しない」リスク対策のコンサルティングが最も得意です。

 

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