寝る前のタバコのデメリット

はじめに

失火による火災の原因はタバコが1位。この中には寝タバコも含まれます。火災の原因になるからやめなさい!というだけでなく、寝る前のタバコが睡眠に与える影響は思っているより大きいのです。

喫煙の睡眠に対する影響

タバコを吸う人の中には、落ち着いてよく眠れるから吸うという人がいます。
ニコチンには、鎮静作用&覚醒作用の両方と依存性があります。少量のニコチンによる鎮静作用と依存性とで安心できるのでしょう。
しかし、実際には、アドレナリン分泌が増加し興奮する、血圧心拍の上昇を引き起こす為、覚醒作用の方が高い。

寝付きが悪くなります。
◇眠りやすいという人も、時間差で覚醒作用が働き、その後の睡眠の質が低下します。

上記の状態を数字で表すと、こんなデータがあります。

◇浅い睡眠の割合が24%増加
◇深睡眠の割合は14%減少する
つまり、脳の休息のための深睡眠が不足する。ぐっすり感が得られにくくなる。自分が思っているより日中の脳パフォーマンスが低下する。

◇入眠までの時間が平均5分延長する。⇒覚醒状態を引き起こしている。
睡眠時無呼吸症候群のかかり易さ2.5倍
⇒ヤニによる咽頭の詰り・気道粘膜の炎症によるイビキなどで無呼吸になりやすい。

ニコチンの半減期は約2時間。
最低でも寝る2時間以上前にはタバコは止める。それが睡眠の質の低下を最小限にする手段なのです。

まとめ

喫煙者の皆さんにはちょっとキビシイ回になりました。でも残念ながら喫煙はメリットよりデメリットの方が多いのもまた事実です。無呼吸を含む睡眠障害を回避するためにも、禁煙にチャレンジしてみても良いかもしれませんね。

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
薬剤師/睡眠改善インストラクター(H29年現在)薬科大学卒業後、営業職に従事。その後メンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる。2011年独立。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』や『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、セミナーや講演、企業研修を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~   https://mizuki-kaimin.com/
新聞コラム連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

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