はじめに
秋は紅葉ドライブシーズン。ご家族と友人と楽しいドライブなら眠くならなのですが。
一人で仕事で淡々と長距離運転となると。。。どうしたって眠気が生じます。
一説によると、1年間で自動車事故を起こす確率は約0.4%。
過去に事故起こしたことがあると回答した人は約65%。
30年無事故無違反だから自分は大丈夫?いえ、0%ではない。万に一つは誰にでも起こりえること。
特に、『寝不足状態』ではそのリスクが上がります。居眠り運転による事故は女性では約20%、40代男性では約50%に上ります。
寝不足では認知力や判断力など脳機能が低下するのです!
ドライブ中、本気で眠気を感じるころはすでにあなたの脳は危険域。どの段階で対処するのがよいのでしょうか?
対処法は結局2択!?
まず、運転中眠気をハッキリと自覚する段階では、自分はそんな感覚はしなくとも、マイクロスリープ(数秒間の睡眠状態)が発生している可能性があります。
時速60㎞で走行していたとします。秒速にすると16.67m。そうです。たった2秒意識が飛んでいたとしたら、約34m一戸建て2軒分ぐらいのイメージで進んでしまいます。
事故はほんの一瞬で起きるものです。
トラックドライバーの研究で、運転手を録画するドライブレコーダーの事故前の状態を見たものがあります。
事故直前の5分間の記録では、明らかにマイクロスリープが多発している様子が見て取れました。
また、眠気の兆候として、事故のしばらく前からみられる現象があります。
- 顔や頭を触ったり運転と関係ない動きが増える。
- あくびが出る。
- 車線をはみ出すなどまっすぐ走行しなくなる。
- 瞼が重くなり、目の開きが落ちる。半眼状態。
- マイクロスリープ現象頻発。
もちろん、最大の予防はしっかり夜寝ておくことです。でも寝不足になる日もあります。③まで来ると相当危険です。
そこで、①の段階=『鼻や髪などを触りだしたら』で休憩をとることが事故予防のポイントとなります。
さらに、休憩の選択肢は寝不足の程度によって2つ
- こまめに休憩。早いうちに1回は15~20分仮眠でパフォーマンス回復
- 60~90分休憩を取りがっつり寝る。思い切って睡眠サイクル1回分寝てしまって完全回復。
自分が自覚するより前に、眠気により私たちの脳機能は低下し始めています。
つまり、自分が思うより早めに、休む・リフレッシュすることが事故防止にとっては大切です。
まとめ
私は大丈夫!はいつ何時崩れるかはわかりません。寝不足の自覚があるなら、長時間の運転の時は、早めに休憩をとること&休憩時間も考慮に入れたドライブ計画を立てること。居眠り事故防止のために必要なことですね。
それでは、今夜も良い眠りを・・・☆
プロフィール
Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー) 代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ) 薬剤師/睡眠改善インストラクター(H29年現在)薬科大学卒業後、営業職に従事。その後メンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる。2011年独立。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』や『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、セミナーや講演、企業研修を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。 スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/ 快眠サロン水月~mizuki~ https://mizuki-kaimin.com/ 新聞コラム連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。 *著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社) |
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