木の芽時こそ睡眠養生が心の健康のカギ

はじめに

いわゆる木の芽時の2月3月そして4月と、春はなんだかウキウキします。でも、なんとなくウキウキするだけなら良いのですが。実は自然環境と社会環境に、いつも以上にウキウキ「させられて」いる状態でもあります。マイナスの刺激だけではなくてプラスの刺激も、いつもと違うイベントも、乱高下する気温や気圧によって乱される自律神経も、自分で思う以上に体に精神にストレスになります。

眠気をいつも以上に感じる又は眠れないのもそんなシーズンのせいかもしれません。

 木の芽時の養生

無理しすぎず、しっかり睡眠を取るのが、5月以降の精神的パフォーマンスを保ち、夏にバテない体づくりをする秘訣かもしれません。

大昔から木の芽時は心が騒ぐことが知られていました。実際私も精神医療の現場では春は患者さん達の変動が大きいと肌で感じています。

中医学では木の芽時の過ごし方が書かれています。
2000年前「皇帝内経」と言われる書物の「素問」という書物では春の養生方法が記されています。

「春は天地の気が発生し繁栄しようと動き始める。この時期は夜更かしすることなく就寝し、朝は早く起きて散歩する。激しい労働をすることなく、精神的には心を広く持ち、人を誉めて怒らないようにし、すべてをゆったりとのびのびさせておく。これに逆らって心を緊張させたり、根をつめて仕事をすると、春盛んになる肝の臓を傷つけ病気になる。」

言い換えれば、自律神経が乱れまくる季節だからこそ、「意識して」ゆったりのびのびすることでバランスを取りましょう。この時期の夜更かしは万病のもと!なのです。

まとめ

自分では意識しないレベルであっても、環境に良くも悪くも揺さぶられている春。とくに影響を受けやすいカグジョ世代の皆さん、ゆったり構えて自分に優しく過ごしましょう。

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
薬剤師/睡眠改善インストラクター(H29年現在)薬科大学卒業後、営業職に従事。その後メンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる。2011年独立。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』や『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、セミナーや講演、企業研修を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~   https://mizuki-kaimin.com/
新聞コラム連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

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