ペットと飼い主さんの睡眠事情

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~    https://mizuki-kaimin.com/新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

はじめに

ペットは愛着や愛情もあるし、家族の一員と考える人も多いでしょう。
でも、その愛するペットが原因で、睡眠の質低下や睡眠障害が起きている人もいるのが現実です。
ちょっと思い当たる人は、ペットと自分とお互いのために良い環境を考えてみませんか?

「寝床は寝るところ」ヒトが休む場所です。
ペットが過ごす・遊ぶ所ではないのです。

結論 : 『寝室にペットは入れない。それが快眠にとっては理想である。』

動物の睡眠

特殊なケースを除いて、一般的なペットと言えば、犬・猫・その他小動物・鳥・魚・爬虫類などでしょうか。
それぞれの睡眠を見てみたいと思います。
※種類や個体によっても大きく差はあります。

犬:約12時間 昼行性
猫:約13時間 薄明薄暮性
ウサギ:約8時間 薄明薄暮性
インコ:約14時間 昼行性
魚:? 昼行性・夜行性
ヘビ:? 昼行性・夜行性

ペットになる動物は比較的人間より睡眠時間が長めか同じぐらいが多いようです。
しかし、飼い主の睡眠問題にかかわるのは、時間より活発に活動する時間帯かもしれません。
夜行性は、もちろん夜活動が活発になるので、人間とは基本正反対です。
薄明薄暮性は、明け方と夕方が活発になるタイプです。

ペットによる飼い主さんの睡眠への影響

では、実際に、ペットのどんなことが飼い主さんの睡眠に悪影響を及ぼすのでしょうか?

<影響1>
夜行性・薄明薄暮性動物による、夜中や明け方の物音。
40デシベル以上の音は睡眠に影響を及ぼすことが分かっています。眠りが浅くなったり、中途覚醒・早朝覚醒を引き起こすことが有ります。

例えば、コケコッコーで日の出とともに目覚めるには今のサラリーマンの生活時間帯にはそぐわない。起床時刻としては早すぎるのかもしれません。
ペットの活動音だけでなく、寝室に置いた水槽のエアー音や水音も案外と大きい場合があります。

<影響2>
同じ布団で寝るのは✕に近い△
犬の場合が殆どだと思います。気持ち的なサポートとして一緒に寝たいはわかります。
しかし、

  • ヒトと体温差が大きく、ヒトにとって最適な寝床内気候が保てないことがあります。
  • 無意識下でのペットに対する気遣いや、物理的に乗っかられた重みなど、無理な姿勢になったり十分な寝返りが打てなかったり、脳や体が休まらないことがあります。
  • 早い時間にペットに起こされることで早朝覚醒になる可能性があります。

<影響3>
寝室の光環境が明るい
水槽などを寝室に置いておくと、ライトが明るすぎる場合があります。
寝室の明るさは10ルクス以下にすべし。
これは月明りでうすぼんやり明るい程度。豆電球より暗いレベルです。

まとめ

このように、生き物としてのリズムの違いや、快適環境を作りにくくなる点から、ペットとの寝室同居は避けたほうが睡眠にとってはよいと言えます。

最悪の場合、飼い主さんが寝不足でイライラしたり、体調を壊してお世話が出来なくなる状況に陥るかもしれません。

長く良い関係を続けるには、自身のための睡眠を妨げない飼い方の工夫を考えてみてください。

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

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