布団の干し方基準

はじめに

花粉も終わり梅雨も明ければ、布団干しには最適な季節がやってきます。
現代は、布団の選択肢も色々あります。実は、素材によって欲しすぎてもいけない事も。布団を早く劣化させる場合があるのです。

そこで今回は、大まかに素材別の布団干しの目安をお伝えします。

素材による布団干し基準

我々カグジョ世代の子どもの頃は、布団を干す光景って天気の良い日にはそこかしこで見られました。ひと昔前までは、羽毛なんて超高級品。綿の布団が多かった。だから頻繁に干す必要があったのです。

今は、色々な素材が、価格帯も低価格~高額まで幅広く選べますし、シーズンによって様々使い分けられていると思います。

ザックリとこの素材ならこのくらいを目安にというものを上げてみます。
尚、カバーはつけたまま干す方が布団皮素材の日焼け防止になるので布団が長持ちします。但し、あくまでも以下は布団「干し」の話です。カバーやシーツやタオルケットなどの「洗濯はこまめに」してくださいね。

  1. 綿:週1~2回程度
    吸水性には優れていますが、放湿性には劣ることが多いため頻繁に干す方が良い。
    日光や紫外線には強い素材なので頻繁に干しても比較的丈夫。
    夏は片面1時間程度、冬なら2時間
  2. 化学繊維:~週1回程度
    綿より少なくて大丈夫。実は吸湿性には劣るため。
    ただし、製品によって吸湿性に特徴を持たせたものや、保温性に特徴を持たせたもの、ドライを特徴とするものなど様々です。製品の説明通りがベスト。
    布団は主にポリエステルが多いとは思いますが、ナイロンなど素材によっては紫外線に弱いものもあります。陰干しなのかどうかも確認してください。
    夏なら片面1~2時間、冬なら2~3時間
  3. 羊毛:週1~月1回程度
    紫外線に弱いため、天日干しが過ぎると、布団を早く炒める原因になります。
    一方、湿気を放置しておくことは、他の素材より臭いやへたりの原因になります。
    一度へ立ってしまう・固くなってしまうと元に戻りにくいので、注意が必要です。
    夏なら片面1時間、冬なら2時間
  4. 羽毛:月1~2回
    これも紫外線に弱いことや、乾燥を繰り返すと油が抜けてしまい本来の機能が失われてしまいます。干し過ぎは向かない素材です。
    夏なら片面30分、冬なら1時間

いずれも、天日と布団乾燥機、両方を上手に活用すると良いと思います。
いくら太陽が出ていても、湿度が高い日は布団干しには向きません。その点もご注意を。

もう一点、布団たたきは今の考え方ではNGとされています。たたいたからダニが落ちるわけではないですし。内部でちぎれて偏ったり、劣化の原因になります。

まとめ

お日様をたっぷり浴びてふっくらしたお布団は気持ちの良いものです。また、冬から夏に変わって布団をしまう前には殺菌の意味も含めて是非天日干ししたいとことです。

快適に眠る。且つ、布団の本来の機能を長持ちさせる。そのために布団干しちょっと気を付けてみてください。

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
薬剤師/睡眠改善インストラクター(H29年現在)薬科大学卒業後、営業職に従事。その後メンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる。2011年独立。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』や『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、セミナーや講演、企業研修を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~   https://mizuki-kaimin.com/
新聞コラム連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

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