黄砂シーズン到来!と睡眠の関係

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~    https://mizuki-kaimin.com/新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

1. はじめに

今年ももう既に黄砂飛来のニュースが入りました。
春霞ではなくそれって黄砂の飛来かも?!という場合も。
多い時は空気が黄色くなるほど。洗濯物に困るだけではなくて、体調にも影響が出ることも。そこで今回は黄砂と睡眠のお話です。

黄砂のシーズンは?

2~5月がピークです。

そう、スギ花粉症のシーズンと同じ。
そしてさらに、黄砂の極粒の小さいものはPM2.5に含まれます。(成分は石英・長石・雲母・緑泥岩・カオリナイト・方解石・石膏など)また、黄砂は偏西風に乗ってやってくるわけで、同時にその他の科学的なPM2.5(炭素・硫酸アンモニウム・硝酸アンモニウム・鉄、亜鉛、アルミニウムなど)も飛んでくるのです。黄砂に付着して飛んでくるものもあります。
今年は皆さんが黄砂対策に有効な「マスク」をしていますが・・・マスクの素材や形状によっては黄砂も、花粉も、PM2.5も防ぎきれないのが現実です。

では、黄砂の飛来と睡眠にどんな関わりがあるのでしょうか?

黄砂で起こることと睡眠の関係

黄砂そのものや黄砂と共に運ばれてくるPM2.5の飛来が多い日は、呼吸器系・循環器系の疾患による救急搬送が10~20%増加する、PM2.5の濃度が10μg/m³上昇すると死亡率が約0.3~2.2%上昇するというデータもあります。
アレルギー性疾患や呼吸器系の疾患、心血管系疾患のある方は注意が必要です。

もちろん呼吸器疾患が悪化して咳が続き夜も眠れないなんてこともあります。
中でも、アレルギー反応による睡眠への影響は大きいかもしれません。
シーズンを同じくする「花粉症」の人だけでなくそうでない人も、黄砂によって鼻水鼻づまりの鼻炎症状や皮膚アレルギーを起こす人も出てきます。

このアレルギー反応。免疫細胞が異物と認識した花粉や黄砂、PM2.5を排除しようとして起こるわけですが。
ある種の免疫細胞の中には、活発に働きだすと「眠気を誘発するサイトカインを放出」することが分かっています。

これはひょっとしたら人体がもともと持っている生きるための手段。免疫細胞が異物と戦うために、仕事や遊びなど余分なことに使う体力を減らし温存させようとする細胞からの指示なのかもしれません。

鼻がつまって苦しくて脳が酸素不足。頭も思い。だから眠い。それもあるでしょう。
プラス細胞からの有無を言わせぬ指令として眠い。それも考えられるのです。
さらに、この時期花粉症の人はお薬を手放せないかもしれません。多かれ少なかれ薬による眠気も抱えています。

また、黄砂シーズン2~5月は、冬から春そして夏へと向かう時。
この時期の特に前半は寒暖差が激しく、自律神経が乱れがち。これが眠気の大きな原因になります。

まとめ

このように黄砂そのものが入ったから眠くなるわけではありませんが、体調に影響を及ぼすこと。そして黄砂飛来のニュースを聞いたら自律神経が乱れやすいシーズンに入ったということ。そして眠気に易経が出る可能性があるということ。を改めて認識して対策を考えてみると良いのではないでしょうか。

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

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