そのジュエリーリフォーム、ちょっと待った!!

こんにちは。アイレジュエリーの見澤谷です。

みなさんもきっとお母様やお婆様から受け継いだジュエリーのリフォームを一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

今回は、“リフォームしないほうがいい、リフォームしてもよい“ っといった基準についてジュエリーデザイナーの視点からお話します。

リフォームしないほうがいいものとその理由

50代近くなると、誰しもお母様やお婆様といった先代から譲り受けたジュエリーの一つや二つお持ちのはず。

時々大量の古いジュエリー全部をお持ちになり、何かに直したいという方がいらっしゃいます。

オーダーメイドジュエリーを作っている側からすると、リフォームってとってもお金になるので良い仕事なんです。

下記は以前ご依頼いただいた指輪から馬蹄型のネックレスにリフォームしたもの

でもね、私としてはなんでもかんでもリフォームすることはおすすめしません。

一番の理由は、ジュエリーのリフォームって皆さんが思っているより、ずっとお金がかかるんです。 金相場の高騰中の現在はなおさらです。

だから思い入れのあるもの以外は、今は地金屋さんに買い取ってもらって現金にして、新しいお気に入りのジュエリーを買ったり、おいしいものを食べに行ったり、旅行に行ったり、ご自分の本当に欲しいもの、したいことに使う方が絶対おすすめです。

なんたって今 金は1g 13000円代 きっと期待以上の金額になるとおもいますよ!

“売却どこに行けばいいかわからない“っというかたは、ノンブランドのジュエリーはたぶん田中貴金属さんに行くのが一番よいかとおもいます。

くれぐれもポストに入ってるよくわからない買取業者は使わないようにしましょう!

リフォームしても良いもの

リフォームしてもいいものの一番は、やっぱり思い出のあるものです。

“お母様が大好きでいつもしていたジュエリーだから、リフォームして毎日つけられるようにしたい!“

そう思えるものは、是非リフォームをしてくれるデザイナーさんに相談してみてください。

画像は、以前私が依頼されリフォームしたジュエリーです。
ご依頼主は日本馬術連盟の理事様でお母様の残したジュエリーたちで馬モチーフのジュエリーを作ってほしいとのご依頼でしたので、石を障害物に見立て、飛び越えている馬の様子をデザインしました。

もう一つは、お気に入りのジュエリーブランドの既存商品の型を流用してリフォームができる、してくれる場合は検討しても良いと思います。

なぜなら、こういう場合はデザイン料、型代がかからないので費用を比較的おさえられますし、オーダー時に出来上がりもイメージしやすいので、思っていたものとイメージが違うというようなことも起こりにくいです。

こちらの画像は、Estacionシリーズという画家ミュシャの連作四季から想起したジュエリーシリーズです。

その型を使って、パールのカフスとシンプルすぎるペンダントトップをエレガントにリフォームしたピアスとペンダントトップのセットです。(デザイナー私物、カフスは祖父の冠婚葬祭用の真珠のカフス)

ちなみに、真珠はイミテーションがついていることも多々あるので、お気を付けください。

こちらも常連のお客様からのご依頼で、リフォームしたペンダントトップ
既存の透かし模様バチカンを付けただけですが、より華やかな印象になりました。

たくさんやってきても困る冠婚葬祭用のパールネックレスのリフォーム

こちらは、私自体が現在抱えてる問題を解決するためにデザインした冠婚葬祭用のパールネックレス専用のリフォームデザインです。

大人の女性であれば冠婚葬祭用の1連のパールネックレスって必ずお持ちですよね?

私も二十歳のお祝いに祖父母からミキモトのパールチョーカーとイヤリングをプレゼントしてもらいました。

そして、母も同じものを持っています。 そしてそして、亡くなった祖母が残したパールのネックレスが母を通して私のもとにやってきました。 そのうち母のパールもやってくる(汗;

いやいや! 嬉しいけど、そう何本もパールのネックレスいらないし。。。
そもそも冠婚葬祭用の1連のパールネックレスなんて、かしこまりすぎて日常的に使わないですからね。

金と違って、買取りも高値はつかない。 それなのに今あこや真珠って新しく仕入れようとするとものすごく高いんです。(もっぱら中国人の買い占め&ここ数年の不漁のため)

だからもっとスタイリッシュで、もっとお洒落で、デイリーユースできるジュエリーに作り替えたい!っと切に思い、さてどうしたものかっと考えること数年、

やっと納得のいくデザインが出来きたのが、こちらのバーパール シリーズ
現在、縦型ペンダントトップと横型ネックレス、ピアスが出来上がっています。

パールのネックレスは穴が貫通しているのでデザイン的制約がありデザイン考えるのなかなか大変でした!
今後指輪やイヤカフ風片耳ピアスなどを作る予定です。

ペンダントトップは貫通している穴をうまく利用して、リバーシブルでイメージが違う2種類のペンダントトップとして仕上げました。

18金素材にそれぞれブラックダイヤ、ブラウンダイヤ、ホワイトダイヤ、ガーネットを施してあります。
7.5mmのパールであればこちらの型をそのまま使えるので、ご興味ある方はご相談ください。 天然石はお好きな石で製作可能。 地金は10金、18金、プラチナにてご相談承ります。

アイレジュエリーは店舗を持ちませんが、定期的に麻布十番の素敵なギャラリーで展示販売会を開催しています。

次回は9月6日(金)~8日(日)で開催します。 ご興味、ご相談のある方は是非遊びにいらしてください。

展示会詳細はこちら:https://aire-jewelry.com/topic/2024/08/08/salon-de-aire-vol-17/

大手外資系消費財企業において、 20年にわたりセールス、マーケティング部門で多岐に及ぶ業務に従事しながら、美大に通いデザインの基礎を学ぶ。 またこの間に 20年以上続けているフラメンコのレッスンを受けにたびたび渡西しながらアイレレジュエリーのデザインモチーフのひとつである透かし模様イメージを想起する元となるスペインの特にアンダルシア地方の芸術、文化に親しむ。 自分の欲しいジュエリーが日本で見つからず、海外で購入していたが、他にもそんな人がいるはずだと思い、2016年 自身のジュエリーブランド Aire Jewelry(アイレジュエリー)をスタート
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