第31回「今、好調なビットコインについて」

美容室勤務、百貨店勤務を経て独立し、通信業、保険業、海外積立等に携わり、現在は自身で暗号通貨やFX、gold、カジノ等様々なジャンルに投資をしています。

3月5日、ビットコインは2年以上ぶりに過去最高値を更新しました。

ニューヨークの5日午前10時過ぎ、ビットコインは2.5%急騰し、6万9191.95ドル(約1030万円)をつけましたが、その直後に反転。一時は最高値を14%下回る5万9317.16ドルまで急落しました。
これは、利確を狙う方が多かったのだと思います。

過去から見ていくと、ビットコインが再び高騰した理由の一つに、コロナ過による金融緩和が影響していると言われており、新型コロナウイルスが影響して日本だけではなく、世界中の株式市場が大きく急落しました。
各国はこれを機に金融緩和に移行して、仮想通貨市場に大きく流入したと考えられている点がビットコインが高騰した理由の一つとして挙げられます。

それから、Twitterを買収したイーロンマスク氏は過去にビットコインへの投資を公表し、それに感化された投資家達からの需要が高くなり価格が高騰しました。
イーロンマスク氏だけでなく数多くの著名人たちが仮想通貨へ投資したと発言されると、その通貨の価格が急騰したのも要因の一つです。

そして直近の高騰の理由は、2024年1月11日にビットコインの現物ETFが承認されたからです。
個人投資家や機関投資家が仮想通貨にアクセスしやすくなることから、投資層の拡大が見込まれています。
ETF上場を申請していたのは、アメリカの大手運用会社ブラックロックやフィデリティなどで、いずれのETFも現物で運用されます。

SECは、これまで仮想通貨のETFには否定的な方針を掲げており、2013年から20件以上の申請を却下してきました。しかし、グレーススケールがETF化を拒否するSECの姿勢に不服を申し立て、起こした訴訟でSECが敗訴したことから流れが変わりました。

2023年10月後半よりビットコイン現物ETFの承認期待が高まっていましたが、2024年に入りようやく承認された形です。
投資家もETFの承認がされるのか待っていた方は多いと思います。

そして、ビットコインの半減期が4月にあります。半減期は4年に1度のサイクルで訪れます。

半減期とは、文字通りビットコインの新規発行枚数が減ります。
ビットコインは半減期の12~16カ月前に底を打ち、半減期の前と1年後に上昇トレンドを描くことは、すでによく知られています。トレーダーにとってより重要なことは、半減期を中心とした過去3回のサイクルでは、4年に一度の半減期までの8週間で価格が30%以上上昇していることです。4月19日に予定されている半減期では、ブロック報酬が6.5BTCから3.25BTCに半減します。

10X Researchの創業者、マーカス・ティーレン(Markus Thielen)氏は「ビットコインは半減期を前に60日間で平均32%上昇する」と語っています。
「半減期が近づけば近づくほど、ビットコインが上昇する確率は高くなる。暗号資産コミュニティでは、半減期は強気という認識が強いため、今回も同様だあろう。この認識は、半減期を前にビットコインETFを積極的に購入しているTradeFi(伝統的金融)コミュニティにも間違いなく流れ込んでいる」と専門家は語っています。

⚪︎ETFの承認
⚪︎米国の金融緩和が見込まれる
⚪︎半減期
という好条件が揃うと強気相場になるでしょう。

せっかくならこの大相場に参加したいという方もおられると思いますが、ビットコインは価格の変動が大きいのが難点です。

ビットコイン価格はある話題に向けて急上昇していき、そこを通過すると下落する特性があります。

2021年は4月の米国の暗号資産取引所コインベース上場と、10月のビットコイン先物ETFの上場に向けて高騰し、通過した途端に急落しました。この法則通り、今回の半減期でも「通過後にいったん下落する」というのがプロの共通した見方です。となると、4~6月が「買い」のチャンスとなりそうです。

暗号資産の世界では、高値から20~25%の調整は当たり前です。株高による反動も考慮すると、半減期の後に4万ドル台まで下落する局面もありそうだが、この調整は一時的なものになる見込みで半減期を通過すれば需給がタイトになり、その後は上昇に向かうのが自然な流れだからです。夏以降に見込まれる米国の利下げがきっかけとなり、2025年に向けて本格的な上昇に向かう可能性は高いと専門家は見ています。

今迄の傾向を見て、ビットコインは変動が激しいです。
一喜一憂せず、投資の根本である「安い時に買い、高い時に売る。」が鉄則です。
そして欲を張らず、一部はここで売るという自分なりのルールで指値を入れ、利確していくことも大事なことだと思います。

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