第20回 「投資で失敗する方法」

美容室勤務、百貨店勤務を経て独立し、通信業、保険業、海外積立等に携わり、現在は自身で暗号通貨やFX、gold、カジノ等様々なジャンルに投資をしています。

共感した記事がありまして、私の経験も含めてお話出来たらいいなと思います。
テーマは「投資で失敗する方法」です。

こうすると失敗しやすいとあらかじめ分かっていれば、その危険は避けられます。つまり投資の失敗事例から、大損しない方法を学ぼうということです。

投資の落とし穴は数多くありますが、最近の話題で特に若い世代に気を付けてほしいのが暗号資産(仮想通貨)やFX(外国為替証拠金)取引です。
暗号通貨では5月に「テラ・ショック」が起こり、11月には米大手交換業者FTXが経営破綻して、世界の仮想通貨の時価総額が2日で30兆円も消失しました。若い世代が「一発逆転」を狙い、これらに大金を投じている例が世界中で目立ちますが、これらを見ると暗号通貨は長期で信頼できる投資対象ではありません。投資の経験値を上げるため、少額・短期で試してみるのはいいですが、多くの資産をこれに賭けるのは避けるべきものかもしれません。


暗号通貨に関しては、いくつかコラムで書かせて頂きました。
現在はNFTをよく耳にすることがあると思います。暗号通貨投資で必要なことは仕組みを知る事です。
「暗号通貨は、詐欺が多い。リスクが高い。」と聞くことがありますが、まず、暗号通貨とはどんなものなのか?を知ることです。
日本はITに関してかなり遅れており、海外は、blockchainを導入している企業は多くあります。特性をしっかり調べて、大手取引所で買えるものを購入しましょう。

株やFXに関してもそうですが、投資は長期で少しずつ利益を積み上げるものであり、短期で大きな利益を得ようとする投機的手法はハイリスクと言われます。
当時、株で1日に2000~3000円でも利益をあげられればと思ったことがありますが、約100万円を投資資金にしたとき、実現すれば年率50~70%(営業日240日と仮定)にもなり、冷静に考えると難しい利益率ではありますが、当時は実現できるだろうと思っていました。しかし、月単位の投資でこの利益率を実現するのは難しいです。

毎日確実に利益を得たいと考え、デイトレードをした時期もありますが、全銘柄の中でも1日の値動きが激しい新規上場銘柄を選び、上場初日に賭けたこともあります。その銘柄は上場直後から下落し続け1日で20%以上も下落してしまいました。
私は初日に50万円くらい投じて、数千円、2万円、3万円と時間が経つほど損失が膨らみ続けました。結局10万円損したところで売ってしまい、その日以降、10万円の損失を挽回するため比較的値動きの大きいマザーズ銘柄を中心にデイトレードをしてみましたが、利益が出ないばかりか取引手数料だけ取られてしまい、成功しなかった経験を思い出します。

やはり株は企業の成長性を考えながら長期で投資するものであり、1年間で数%でも利益が出れば成功したと言えます。短期間で利益をあげることよりも年間通して損しないことを目標とした方が良いと思います。

FXではかなり損失を出しました。
FXにおいて重要なことは、ひたすらに利益を追求することではなく、損失を防ぐための対策をしっかりと講じることです。

FXで大きな利益を狙うと、その分だけ損失が出るリスクが高くなります。リスクなしに利益を狙うことはできません。常に損失が出る可能性を考えて、事前に失敗例を把握して、それを未然に防ぐための対策をしましょう。為替相場は常に動いていて、未来の動きを正確に予想することは、どんな投資家や専門家であっても不可能です。値動きを100%予測できない限りは、必ず損失が発生するものなので、ある程度の損失は許容するという姿勢が非常に重要になります。一定以上の損失が出る事を前提に考え、その損失をどれだけ少なく済ませることができるかを重点的に考える必要があります。FXで100回取引をして1度も損失が出ていない人はいないと思います。

利益を出している人は、損失よりも利益の方が上回っている人です。投資は根拠に基づき行うべきもので「ローソク足でサインが出たから」「雇用統計がよかったから」など、しっかりと根拠に基づいた意思決定ができるように勉強することが重要です。FXでは取引ルールに基づき、感情を無にして機械的に取引をするということが大事だと思いました。

〇〇%の利益(損失)が出たら利益確定(損切り)する
〇〇時から〇〇時はFXに充てる

重要指標発表前にポジションは決済する
等、ルールに基づかずに投資をするということは、結局は感情に基づいて投資をするということになるので、大きな失敗の原因となる可能性が高いです。
FXは少ない資金で高額投資ができるからレバレッジをかけすぎてしまうというのもFX初心者が陥りやすい失敗の1つです。

FXのレバレッジは日本では25倍となっており、それに応じた必要資金が定められています。ギリギリの証拠金で取引をすると、少しの値動きで証拠金維持率が100%を切ってしまい、強制決済(ロスカット)になってしまいます。最初のうちは入金した証拠金に対して少額で取引を始め、FXの感覚を徐々に掴むことが大切です。常に値動きしているため、常にポジションを持っていないと「チャンスを逃しているのではないか?」という気持ちになります。

しかし、これも結局は感情に流されているにすぎません。ポジションを持っている期間は常にリスクと隣合わせという見方もできます。
常にポジションを持つのではなく、ポジション保有の意思決定は根拠とルールに基づくものにしましょう。ポジションを持つ根拠が揃った時だけポジションを持ち、条件が揃っていない時にはじっと我慢して相場を見つめることも重要です。
私の失敗談でFXは様々な通貨ペアを取引することができますが、あれもこれもと複数の通貨ペアに手を出すことは大きなリスクを伴います。マイナーな通貨ペアになると、世界的に見た流通量や情報量が少なく、急激な変動を起こす可能性もメジャーな通貨に比べて高くなります。自分が取引をする通貨ペアを予め決めて、基本的にはその通貨ペア以外には手を出さないようにしましょう。

初心者の方でよく聞くのが、損切りができない人が多いなと思います。
「もう少し待っていれば値段が回復するかもしれない」と感情に流され、さらに損失が拡大するのは、FXを始めたばかりの時に誰もが一度は陥る失敗でもあります。深追いしたことで更に損失は大きくなり、資金を動かすことができなくなり、「今買えば(売れば)大きな利益が出るのに」というようなビッグチャンスを、指をくわえて見ているしかなくなります。「損失が〇〇%になったら損切りする」という、ルールを決めて、事前の注文方法などを覚えて適切な損切りができるようになりましょう。

そして、ポジションをもったまま放置するのは非常に危険です。ポジションを持っているということは、常にリスクを抱えているという事でもあります。知らない間に損失が拡大し、強制ロスカットになってしまうかもしれません。また、スワップの支払いが生じる通貨ペアのポジションを持っていると、気づいた時には損失がかさんでいるという事態にもなりかねません。

ポジションを持ったら、総資産額や証拠金維持率などは最低でも1日1回は確認するようにしましょう。
FXでは、証拠金維持率が一定以下になったら強制的にポジションを決済し、損失を確定させる「ロスカット 」という仕組みがあります。
証拠金以上の損失を生じさせない重要な仕組みですが、ロスカットのラインが「証拠金維持率の何%なのか」ということを把握していない人が少なくありません。
ロスカットのラインはFX会社によって異なります。自分が取引をしているFX会社のロスカットラインはどこなのかをきちんと把握し、ロスカットにならないような余裕を持った取引を行いましょう。

FXはあくまでも余裕資金で投資を行うものです。しかし、FX初心者は「大きな利益を狙いたい」という欲が出て、必要資金を投資に回してしまう傾向があります。
必要資金は失うわけにはいかないので、ついつい取引に感情が入りすぎてしまいます。
冷静に取引を行うためにも、少ない資金だとしても余裕資金のみで売買を行うようにしましょう。
それから、人伝てに来る暗号通貨のbot自動売買やFXの自動売買のツール等もあり、利益が出る等の話をしている人もいます。
私が人から聞いてやってみたもので勝てたというツールは数少ないです。
まずは、FXがどういうものなのか?を理解し、自分で売買をして知識をつけましょう。

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