睡眠アプリ活用時の重要なポイント

はじめに

スマートウォッチやスマートリング、スマホの睡眠計測アプリ。使用したことのある人も多いのでは?でも、「計測」するだけで満足していませんか?「アプリからのアドバイス」だけで満足していませんか?
それではもったいない!自分のためのオーダーメイド睡眠改善ツールとして使いこなすためのポイントを今回はお伝えします。

睡眠計測して何をするのか?

まずは、自分の「睡眠状態を可視化する」ために各種ガジェットを使うことはとても良いことです。睡眠中は意識がない。どんな状態かわからない。それを誰でも簡単に見える化できる時代になったわけです。

使うものによってその計測精度は異なりますが、失敗がなければ概ねその日の睡眠状態が反映されます。

ただし、あくまでも寝ている時の動きや、脈泊、血圧など数値をもとに可視化したもの。起きている間の気分や、出来事、ストレス、パフォーマンス、健康状態、などは反映されていません。

何のために睡眠を計測するのか?
計ることが目的ではありません。睡眠の質向上!が目的でもありません。
え?質向上が目的じゃないの?いえいえ、重要なのはその先です。
睡眠の質を向上させて起きている間の自分自身を整えたいしパフォーマンスを発揮したい。毎日元気でハッピーに過ごしたい。それが本来の目的です。
計って満足。今日は良かった悪かった!で満足していてはだめなのです。

<アプリを活用し睡眠改善に取り組む際のポイント>

①毎日快眠です!という人は計測の必要はないかもしれません。

②お仕事の繁忙期は避け、通常モードの時にデータを集める。
寝る間もないほど忙しすぎる時期は、睡眠状態が悪くなることはわかっています。
良い状態(比較的よい含む)の日つまりベストやベターの基準となる日がないとどう改善するのが良いのかわかりません。
ですから、比較的落ち着いた時期に3週間継続してデータ収集します。

③機器で集めたデータはあくまで時刻時間と深さなどの数値です。
合わせて、アナログですが以下の項目を自分でメモします。
☆起床時の気分や体感覚(腰が痛いやだるいなど)
☆昼間の時間割(行動の内容含む)と気分・体調
☆昼寝(仮眠)の有無と時刻時間
☆食事のタイミングと内容
☆カフェインやアルコールの摂取状況
☆運動の有無、種類や時刻、疲労度
☆寝る前の行動(お風呂時間含む)
☆寝室の環境
☆おおよその入眠にかかった時間(どこからを寝ようとした時刻かアプリとずれることがあるため)
☆一日のパフォーマンスの自己評価

④数値データと上記メモを比較して、どんな状態・行動の日が自分の睡眠良いのか?悪いのか?どこに問題があるのか?を分析しましょう。

⑤分析結果をもとに、改善点を幾つかピックアップし、できることから改善行動を3週間継続します。

⑥再評価する。

まとめ

ただ計測するだけではもったいない!なんのために眠るのか?目的を明確にして睡眠改善に取り組むことが、実は一番の快眠への近道です。

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
薬剤師/睡眠改善インストラクター(H29年現在)薬科大学卒業後、営業職に従事。その後メンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる。2011年独立。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』や『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、セミナーや講演、企業研修を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~   https://mizuki-kaimin.com/
新聞コラム連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

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