ワクチン打つなら寝るべし!「睡眠不足」がNGな理由

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~    https://mizuki-kaimin.com/新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

はじめに

高齢者、医療従事者のコロナのワクチン接種が日本でもようやく進み始めました。
カグジョ世代への投与が開始されるのももうすぐでしょう。

そこで改めて、予防接種前に睡眠とワクチン接種の関係をお伝えしておきたいと思います。

結論:【接種前後はたっぷり寝ること!寝不足だと効果が落ちてしまいます。】

特に、摂取日の夜は夜更かしや徹夜は厳禁です。

予防接種前後の寝不足がダメなワケ

ワクチン接種の目的は、簡単に言えば、抗体を作ること。いざコロナウイルスの攻撃を受けた際に、素早く戦える状況をあらかじめ作っておくためのもの。

もちろん免疫反応とは、抗体を作るだけではなく、細胞が直接細菌やウイルスと戦うシステムや、敵の情報を記憶するシステムなど、一連の流れがあります。

私たちの体内で免疫細胞は昼夜働いています。

ところが、寝不足ではこの免疫システムが十分に働いてくれません。

寝不足は細胞レベルで見ても疲れている状態なのです。

◇予防接種後の抗体産生量について、海外のいくつか論文では、こんなデータがあります。(ドイツの研究より)肝炎ウイルスによる予防接種効果を見たものです。

A:接種後はよく寝た群 B:接種後は徹夜した群 に分けたところ、

4週間後の抗体産生量が平均約2倍の差があった。

徹夜組の中には、再接種をしないとならないほど抗体を作ることが出来なかった人も数名出ました。

他にも予防接種後の睡眠状態によって抗体産生量が2~4倍異なったという結果があります。

『予防接種した日は、徹夜厳禁!』なことが分かっていただけるかと思います。

◇寝不足ではそもそもの免疫力が落ちる!

予防接種の日だけ寝ればいいの?
そういう事ではありません。そもそもの免疫システムのポテンシャルを保つのも睡眠です。

免疫にかかわる細胞の種類はたくさんありますが、例えばナチュラルキラー細胞などは、睡眠中に特に活性化します。

睡眠負債を抱えた状態や5時間未満が続く状態では、

風邪の罹患率(かかり易さ)は、約4.5倍になります。

寝不足によって免疫機能が落ちているのです。

まとめ

予防接種を予定している皆さんはもちろん、寝不足気味だと自覚があるあなた!先ずは予防接種前に寝不足解消しておきましょう。

仕事が忙しいあなた!事情はあるとは思いますが、摂取日はしっかりたっぷり睡眠を取ってください!

ワクチンは万能ではありませんが、その効果を十分発揮できるよう、睡眠をしっかり管理して準備を整えましょう。

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

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