Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー) 代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ) 研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。 日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/ 快眠サロン水月~mizuki~ https://mizuki-kaimin.com/新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。 *著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社) |
目次
はじめに
睡眠の質が大事とよく言いますが。それってどういう事?
浅い睡眠・深い睡眠や、レム・ノンレム睡眠など便宜上一般的には2つで話がすすみます。
しかしもう少し段階を細かく見ていくと5段階に分かれます。
それぞれ役割が異なります。
全部のレベルが確保されてこその質の良い睡眠なのです。
睡眠の質に必要なのは5つのレベル
大きく分けると、レム睡眠とノンレム睡眠の2つ。
レム睡眠の段階と、深さによって分かれるノンレム睡眠1~4段階の、
計5段階に分かれます。
因みに、浅い深いでいうと、実はレム睡眠は浅い睡眠ではなく、浅いに近い眠りといえます。現象を見るとちょっと複雑な状態なのです。
浅い睡眠とは、ノンレム睡眠の第一段階を言います。2段階目が中等度、3~4段階がいわゆる深い睡眠=深睡眠になります。
<睡眠5つのレベル>
☆レム睡眠
明瞭な夢を見ている。(覚えていなくても)
外部からの感覚は遮断されている。
脳は覚醒前の浅い眠りに近い。
筋肉運動は低下している。
急速眼球運動(REM=Rapid Eye Movement)が特徴的。
記憶の定着&整理整頓の真っ最中。
夢でストレス対応や試行錯誤を行っている場合もあります。
金縛りが起きるのもこのレベル。
☆ノンレム睡眠のレベル1
最も浅い睡眠。声を掛ければ起きる。
ウトウトしている状態の多くはこのレベル。
脳機能が極端に低下。
筋肉活動はまだ活発。
瞬間的な居眠り(マイクロスリープ)が起こりやすい。⇒事故のもと。
この段階で起きると目覚めやすくスッキリ起きられる。
☆ノンレム睡眠のレベル2
正常の睡眠ではレベル1に続いて起こるレベル。
中等度の睡眠。
寝息が聞こえ始める。
筋肉の活動はレベル1より低くなる。
耳からの音情報は入ってくるので、騒音で目覚めやすい。
比較的安定した睡眠。
眠っていたと自覚できる睡眠レベル。
☆ノンレム睡眠のレベル3&4
徐派睡眠又は深睡眠と呼ばれる。(脳波が、高振幅大徐派を示す)
3,4の違いは↑の脳波の割合の違い。
大脳皮質はほとんど働いていない。
多少の刺激(多少の騒音や少しの地震の揺れ程度)では目が覚めない。
筋肉は弛緩している。
脳機能を維持するための睡眠。脳の休息の場。
記憶の消去が行われている。
一方で、超感覚的な閃きが生まれることが有るステージでもある。
無理やりこの段階で起こされると眠気が残る。
まとめ
5つのレベルには、それぞれ休息や準備など役割があります。
入眠後、段階を経て比較的速やかに深睡眠に到達し、本睡眠の前半(約3時間)でその8~9割を取る。そして後半は1、2、レムがメインとなるのが理想的な眠りです。
ただ生きるための睡眠では勿体ない!
ノンレム睡眠3,4がしっかり確保されないと、脳疲労が取れない万年寝不足状態になりますし、レム睡眠の時間を確保できないと、せっかくの学びや自分らしさも十分発揮できないということになります。
回復と準備の睡眠の両方が取れてこそ、質の良い睡眠と入れるのではないでしょうか?
それでは、今夜も良い眠りを・・・☆
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