こんにちは、ファイナンシャルプランナーの阪田順子です。
新NISAが始まり、投資の幅を広げた人は多いと思いますが、順調にプラスで推移してしますか？漠然と「NISAなら安心！」と思っている人もいるようですが、NISAも投資には変わりないのでやり方によってはマイナスになってしまうことがあります。いわゆる元本割れです。
投資は増えているときはいいですが、少しでもマイナスになると、慌てたり落ち着かなかったりということになり、適切な判断や対処ができなくなってしまう場合があります。
今回はNISAでやっている投資が元本割れしてしまったらどうしたらいいか、ということについて解説させていただきます。。

つみたて投資枠でマイナスになった場合

つみたて投資枠は、毎月決まった金額を積み立てていくものです。投資できる商品は金融庁お墨付きの「長期・分散・積立投資」に適した投資信託やETFとなっています。そのため、つみたて投資枠で運用しているものであれば、マイナスになっても解約することなく保有し続けることがおすすめです。
金融庁によれば、資産や地域を分散した積立投資を長期間続ければ、元本割れする可能性が低くなる傾向があるというデータがあります。

（出所：金融庁NISA特設ウェブサイトより）

保有期間が5年だと元本割れの確率は約13％ありますが、保有期間が20年になれば元本割れすることがなくなり、2％から8％の運用成績になるとうデータです。
このことから、途中で売却したり積立投資をやめてしまったりすると、こうした「長期・分散・積立投資」の効果が思うように得られなくなってしまうので、つみたて投資枠の一時的なマイナスはあまり気にせずに、投資を続けた方がよいでしょう。

成長投資枠でマイナスになった場合

成長投資枠でつみたて投資枠のような商品で運用している場合は、同じ対策でかまいません。ですが、株式投資などをやっている場合は、保有し続けるか、損切りするかの判断をする必要があります。
一時的な相場の値下がりにつられているようなら、保有したまま様子を見てもいいでしょう。相場が回復すれば株価も上がってくる可能性があります。ですが、業績が悪化している、不祥事などの良くないニュースが出た、ということであれば、これ以上マイナスにならないようにするために、損を覚悟で売る損切をする必要があります。
もともと値上がりする見込みがあって買っている株だと思うので、損切りはしにくいと思いますが、今以上に損をしないためには重要なことです。株式投資をやる場合は、いくらになったら損切りをするという、損切りラインをしっかり決めておきましょう。

まとめ

NISAでやる投資は損益通算ができません。そのため、基本的には利益が見込めるもので投資をする必要があります。とはいっても、投資なのでマイナスになってしまうこともあるでしょう。
マイナスになってしまったときの対処法は、つみたて投資枠で投資信託を積み立てている場合と、成長投資枠で株式投資をやっている場合では異なります。また、マイナスの原因がどんなことかによっても、対処方法は異なるので、慌てずに対応していきましょう。

＜阪田の独り言＞

マイナスになると精神的に良くないですよね(-_-;)。個別株では慌てて損切をして損をしたこともありますし、損切をせずに持ち続けて塩漬けになっているものもあります。そうした経験から今は多少適切な判断ができるようになりましたが、それでもマイナスの場合の対応はなかなか難しいなと思います(^_^;)

＜プロフィール＞

阪田順子/ファイナンシャルプランナー 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®超初心者向けマンツーマン投資サポーターとして、投資が「怖い」「難しい」「わからない」という方をマンツーマンでサポート。 知識がない、専門用語がわからない方でも投資をスタートできる、「資産運用講座」や「株式投資講座」が人気。投資で失敗し数千万円を失った身内を見て、投資は絶対にやらないと決めていたが、ファイナンシャルプランナー資格取得と同時に勉強のために投資を始める。 「失敗したらお金を失う」という不安を抱えながらのチャレンジだったが、適切な投資をすれば安定的にお金が増える、稼ぐことができることを実感する。 その後は本格的に投資について学び、年収を2倍以上にすることに成功。 お金があれば人生が豊かになるだけでなく、何かあったときも安心なため、投資を多くの人に始めてもらいたいと考え、以前の自分のように投資にネガティブなイメージや苦手意識を持つ人が投資を始められるようにマンツーマンでサポートをする講座を開始。投資で豊かな人生が送れる人を増やすために、ブログやSNSで情報発信も行う。 アメブロ：https://ameblo.jp/meromeromeronnu/ Instagram：https://www.instagram.com/jsfp2020/