第十四回「債券投資って何?債券投資のメリットとデメリット」

阪田順子/ファイナンシャルプランナー
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®超初心者向けマンツーマン投資サポーターとして、投資が「怖い」「難しい」「わからない」という方をマンツーマンでサポート。
知識がない、専門用語がわからない方でも投資をスタートできる、「資産運用講座」や「株式投資講座」が人気。

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの阪田順子です。

投資と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?株式投資?投資信託?不動産投資?FXや暗号資産もありますね。いろいろありますが、債券投資というものはご存じでしょうか?債券投資は、いまいちピンとこない人が多く、「債券って何?」と聞かれることもあります。

債券投資について詳しくは後述しますが、株式投資などよりもリスクが低いので、資産運用の安全面を考えるのであれば、分散投資の一つとして取り入れた方がいいものになります。

今回はそんな債券投資のメリットやデメリットについてお伝えしていきます。

そもそも債券投資とは?

債券とは、国や地方公共団体、企業、金融機関などが、一般の投資家から資金を調達するために発行する有価証券のことです。簡単に言えば借用証書のようなもので、発行体が資金を調達する目的で発行します。「個人向け国債」などは知っている人も多いと思いますが、国債は国がお金を集めるために発行する債券になります。

債券投資はその債券に投資をするもので、発行された債権を購入することで投資ができます。

債券には5年や10年といった満期(償還日)があり、満期には投資した元本(額面金額)が手元に戻ってきます。また、債券を保有している間は利息を受け取ることができます。

例えば、現在申し込みができる個人向け国債の場合、満期までの期間が5年、利率が0.05%というものがあります。5年間、投資した金額に対して年0.05%の利息が貰え、5年後には投資した金額が戻ってくるということです。

債券投資は国債元本保証があるので、比較的リスクの低い投資となります。

債券投資のメリット

債券投資のメリットを3つご紹介します。

  1. 元本が保証されている
  2. 銀行の定期預金に比べて高い利息を受け取れる
  3. 満期前に売却も可能

債券は満期まで保有していれば、投資したお金が戻ってきます。他の投資のように減ってしまうリスクがないのは嬉しいですね。

また、銀行の定期預金に比べて高い利息を受け取れるというのも嬉しいものです。銀行にお金を預けても、ネット銀行などの金利がよい銀行でも0.3%程度です。それに対して、債券は2%、5%というものもあります。

そして、債券は満期が決まっているので、満期まではずっとお金を投資したままということになりますが、市場で売却することもできます。満期を待たずに換金することも可能なので、お金が必要になったときもわりと安心です。

債券投資のデメリット

今度は、債券投資のデメリットを3つご紹介します。

  1. 元本保証や利払いが絶対ではない
  2. 外貨建ての債券は為替変動リスクがある
  3. 日本の国債などの場合、金利が銀行の定期預金よりも低い

債券は元本保証がありますが、購入した債券の発行体が破綻したり、財政難や経営難に陥った際に、決められた利息が受け取れない、元本が戻ってこないというリスクがあります。

国が破綻することはあまりありませんが、企業が経営危機に陥ることは少なくありません。去年、中国の不動産会社の恒大集団が話題となったことがありました。恒大集団も債権を発行しており、今でも恒大集団の債権の利息の支払いが遅れている、払われないのではないかという問題が続いています。

また、金利が高い債券は海外の外貨建てのものが多いですが、外貨建ての債券は利息受取りや満期受取り時に為替レートの変動によって損が発生するリスクがあります。金利ばかりを見るのではなく、為替の確認も必要になります。

そして、前述のとおり金利が高い債券は外貨建てのものが多く、わかりやすくて購入しやすい日本の国債などの債券は金利が低いです。ネット銀行の定期預金の方が金利が高い場合が多いので、それならばわざわざ債券投資などせずに定期預金に預けた方がお得ということになります。

おすすめの債券投資のやり方

債券投資は元本保証があるので、リスクの少ない投資をしたい人に向いています。ただ、国債などの場合は金利が低いですし、金利が高い海外の債券は為替を考慮する必要があるので、投資判断が難しい場合があります。

そこで、債券投資をするなら、投資信託を利用するのがおすすめです。株式に投資する投資信託があるように、債券に投資する投資信託というものもあります。債券の投資信託は株式の投資信託ほど増えやすいわけではありませんが、その分減りにくいという特徴があります。リーマンショックやコロナのようなことがあると、株式の投資信託は50%もマイナスになってしまいましたが、債券の投資信託は10%程度しかマイナスにならなかったともいわれています。

株式などの増えやすいものは、それだけ減りやすいという特徴もあるので、債券のように「増えにくいけれど減りもしない」ものにも投資をしておくと、何かあったときのマイナスの幅を抑えることができますよ。

まとめ

債券投資は元本保証があるので、投資のリスクを抑えたいという人にお勧めです。そして、債券に投資をする投資信託なら、手軽なので始めやすいでしょう。

ただ、債券は「増えにくい、減りにくい」という特徴があります。積極的にお金を増やしたい人にはあまり向いていませんが、何かあったときにお金が減らないのでリスクを抑えることもできます。

投資によってどれだけお金を増やしたいか、どれだけリスクを減らしたいか、などを考えた上で、債券投資をうまく取り入れていってくださいね。

<阪田の独り言>

先月、北海道旅行に行ってきました!北海道は涼しくていいですね♪今月もワーケーションで行こうと思っていたらコロナが大流行…。とほほ…、です( ;∀;)

<プロフィール>

投資で失敗し数千万円を失った身内を見て、投資は絶対にやらないと決めていたが、ファイナンシャルプランナー資格取得と同時に勉強のために投資を始める。
「失敗したらお金を失う」という不安を抱えながらのチャレンジだったが、適切な投資をすれば安定的にお金が増える、稼ぐことができることを実感する。
その後は本格的に投資について学び、年収を2倍以上にすることに成功。
お金があれば人生が豊かになるだけでなく、何かあったときも安心なため、投資を多くの人に始めてもらいたいと考え、以前の自分のように投資にネガティブなイメージや苦手意識を持つ人が投資を始められるようにマンツーマンでサポートをする講座を開始。

投資で豊かな人生が送れる人を増やすために、ブログやSNSで情報発信も行う。
アメブロ:https://ameblo.jp/meromeromeronnu/
Instagram:https://www.instagram.com/jsfp2020/

 

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