第五回「老後資金が足りない!?今からでも間に合う老後資金作りにつみたてNISAとiDeCoの活用を!」

阪田順子/ファイナンシャルプランナー
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP®超初心者向けマンツーマン投資サポーターとして、苦手意識から投資ができない人をマンツーマンでサポート。
投資口座開設から商品買付けまで付き添うため、確実に資産運用を始めることができるようになる資産運用講座が人気。

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの阪田順子です。

前回のコラムで、来月4月からの年金制度の改正について書かせていただきました。年金について考えるきっかけとなったという声をいただけて嬉しいです♪

さて、これからの年金というのは、残念ながら減っていく一方と考えられますよね。なので、足りない老後資金をしっかりと自分で準備する必要があります。カグジョ世代ですと、今すぐにでも準備をはじめないと、正直、間に合わないことも出てきてしまいます…。

お金がなくて窮屈な生活をせざるを得ない老後と、お金があって悠々自適な生活が送れる老後、あなたはどちらがいいですか?

今回は、老後資金の作り方について書かせていただきますので、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。

老後に足りないお金はいくら?

2019年に世間をにぎわせた「老後2,000万円問題」をまだ覚えている方も多いと思います。
老後資金は2,000万円を準備すればいいのかと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、この2,000万円という金額は、あくまで夫婦2人暮らしのモデルケースで試算した結果となります。

モデルケース
・夫65歳、妻60歳の夫婦で年金生活
・夫95歳、妻90歳まで老後期間を30年間とする
・老後30年間は、家計収支が毎月5.5万円赤字

毎月5.5万円の赤字となると、30年間で1980万円の赤字になります。このことから老後は約2,000万円不足するということになり、「老後2,000万円問題」となったわけです。

ですが、老後資金がいくら足りないのかは人それぞれです。
何歳まで働くのか、どんな生活を送りたいのか、受け取れる年金額はいくらなのか、などによって、必要な老後資金というのは人によって大きく変わります。
そこで、老後資金の簡単な計算方法を載せさせていただきますので、気になる方は計算してみてください。

老後資金の簡単な計算方法
(毎月の生活費-毎月の年金額)×12カ月×(老後の生活費を備える年数)-(貯蓄や退職金など)

かなり大雑把な計算方法になりますが、多くの人がマイナス、つまり資金が足りないとなると思います。
窮屈な老後にならないよう、理想の老後を過ごせるよう、今からしっかりと準備していきましょう!

長期・積立・分散投資でお金に働いてもらう

老後資金を蓄える上で重要なことは、お金にも働いてもらうことです。つまり資産運用です。
カグジョ世代は資産運用というと、ネガティブなイメージを持つ方も多いかもしれませんが、今や資産運用が当たり前の時代となっております。
銀行にお金を預けても増えないのに、物価は上がっていますよね?つまり、銀行に預けているだけでは、お金の価値はどんどん下がっていることになります。
お金の価値を守る、さらに増やすためには、資産運用が必要です。

資産運用はいろんなやり方がありますが、安全性が高いやり方は、長期・積立・分散投資というものになります。
投資で安定的にお金を増やしていくには、時間を掛けてゆっくり増やしていく長期投資がおすすめです。そして、定期的に一定金額ずつ買い付ける積立投資なら、値上がり・値下がりする投資商品の購入単価を下げることができます。また、株式や債券、国内や国外など、いろいろな商品や国に分散投資をすることで、リスクを減らすことができます。
資産運用には元本保証がないので、お金が減ってしまうリスクもありますが、長期・積立・分散投資ならそのリスクを減らして安心して運用することができると言われています。
そして、その長期・積立・分散投資に向いているのが、「つみたてNISA」や「iDeCo」になります。

つみたてNISAとは?

つみたてNISAは「少額投資非課税制度」であるNISAの一つで、税金がかからない非課税口座で積立投資ができるものになります。
通常、投資で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、その税金がかからないので、利益をそのまま受け取ることができるのでお得になります。

つみたてNISAは、年間40万円まで積立投資をすることができます。
毎月口座から自分で定めた額が自動的に引き落とされ、あらかじめ選んでおいた金融商品を自動的に買い付けることができます。
購入できる金融商品は、投資信託・上場株式投資信託(ETF)のみで、あらかじめ金融庁が長期投資向けに選んだものになります。いわば金融相のお墨付きの商品になるので、安心ですね。

 iDeCoとは?

iDeCoとは「個人型確定拠出年金」といわれるもので、老後資金をつくるための年金制度です。
iDeCoもつみたてNISAと同じように、投資で得た利益に税金がかからない非課税となります。それから、掛け金が全額所得控除になるので、会社員の方は年末調整で戻ってくるお金が増えます。そして、実際に老後に受け取る時も、「退職所得控除」や「公的年金控除」となるので、税金が安く済みます。
3段階にわたって節税効果があることになるので、こちらもかなりお得ですね。

iDeCoは毎月一定の掛け金を積み立て、定期預金、保険、投資信託などの運用商品のラインナップから好きなものを選んで自ら運用します。そして60歳以降に、年金または一時金として受け取ります。
iDeCoで積み立てられる金額は、国民年金の被保険者種別(主に職業)や、加入している年金制度などによってその額が定められています。また、会社員ですでに企業型の確定拠出年金に加入している場合は、勤務先が企業型年金規約で iDeCo 同時加入を認めている場合のみ加入できます(10月以降は本人の意思のみで加入可能となります)。iDeCoへの加入を検討されている方は、まずは勤務先の総務または人事に確認してみるといいでしょう。

5.まとめ

老後資金はよほどお金に余裕のある方以外は、しっかりと準備していく必要があります。
特にカグジョ世代は悠長に構えている暇はないので、「自分の老後資金は大丈夫?」ということを、一度真剣に考えて、資金作りを検討してみることをおすすしめします。

資金作りには「つみたてNISA」や「iDeCo」の活用がおすすめ。
毎月の積立額は金融機関によりますが、つみたてNISAなら1,000円、iDeCoは5,000円程度から始めることができるところもあるので、貯金代わりにやってみても良いでしょうし、たくさんのお金を投資に回すのは怖いという人も始めやすいと思います。

つみたてNISAもiDeCoも、長期でじっくり運用していくことができるものになりますが、投資で安定的にお金を増やすには、「時間」がとても必要なので、興味がある方はぜひ早めに始めてくださいね。

<阪田の独り言>

私はつみたてNISAもiDeCoもやってます(^^)/
他の投資でもお金を増やしているので、このままいけば老後資金は安心!
だといいなぁ…(^_^;)

 

<プロフィール>

投資で失敗し数千万円を失った身内を見て、投資は絶対にやらないと決めていたが、ファイナンシャルプランナー資格取得と同時に勉強のために投資を始める。
「失敗したらお金を失う」という不安を抱えながらのチャレンジだったが、適切な投資をすれば安定的にお金が増える、稼ぐことができることを実感する。
その後は本格的に投資について学び、年収を2倍以上にすることに成功。
お金があれば人生が豊かになるだけでなく、何かあったときも安心なため、投資を多くの人に始めてもらいたいと考え、以前の自分のように投資にネガティブなイメージや苦手意識を持つ人が投資を始められるようにマンツーマンでサポートをする講座を開始。

投資で豊かな人生が送れる人を増やすために、ブログやSNSで情報発信も行う。
アメブロ:https://ameblo.jp/meromeromeronnu/
Instagram:https://www.instagram.com/jsfp2020/

 

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