【令和女子は知っている 美・教養】
第29回 西洋料理

< 美・教養6 フランス料理 食前酒・ワインのマナー >

こんにちは。salon de Saga manners主宰の嵯峨裕美子です。
これまでヨーロッパの社交界などで実体験した経験をもとに、たくさんのご受講生にエチケット&プロトコールマナーからメイク、ヘアスタイル、ファッション、パーソナルカラー&スタイル診断などトータルにアドバイスさせていただきました。
2024年からは「令和女子は知っている美・教養」で品格を磨く大人のマナーから、人生を豊かに愉しむための秘訣についてお伝えいたします。

3月からレストランでの「ふるまい」について美・教養の秘訣をご紹介しております。
高級レストランやディナーパーティ等でフランス料理をいただく際に、知識はあるのだけれど教養として身についていないとその場で気づく方が多いようです。知っていて身についている方は普段から実践されており、少し緊張をする場においても自然な動作になっています。
先日に秋の特別レッスンで茶道の師範に「茶会席料理の心得」をお話しいただく機会となりました。師範から嵯峨先生もご経験があると思うのですが「何か大切な会食がある時に、SNS等でご質問されてくる方が多くなり、実際にレッスンでしっかり身につけて学ぶ。という行動ではなく、簡単に聞いて済ませ、その結果。。。恥をかいてくる方が多くなっているようです。」とお話がございました。
便利なツールが多くなりましたが、身につけて自分の要素にするには、実際にレッスンで体験し学ぶことで教養ある人になると私も感じております。是非、令和女子の皆様にも特別な日を素敵に過ごせる「品格ある大人」として学び続けていただきたいです。

本日は「フランス料理 食前酒・ワインのマナー」についてご紹介いたします。
フランス料理における食前酒、または「アペリティフ」は、食事の始まりに飲まれるお酒です。これは食欲を増進させ、食事の準備を整える役割を果たしてくれます。
一般的には、シャンパーニュやスパークリングワイン、カクテルが好まれますが、好みや季節によって異なります。アペリティフは、食事の前に軽く楽しむためのものであり、その後に続く料理との調和を考えながら選ぶことが一般的です。
また、ワインは料理の味わいや香りを引き立てるだけでなく、食事全体のバランスを整える重要な要素です。料理との相性を考慮しながら、適切なワインを選ぶことが、食事の楽しみをより一層高めてくれます。

美・教養6は「フランス料理 食前酒・ワインのマナー」についてです。
食前酒やワインを楽しむ際のマナーは、社交的な場やフォーマルな食事で重要な要素です。

<食前酒>

  1. 食前酒のオーダー
    フランス語でアペリティフといいます。食前に飲むことで食欲が促進されます。
    シャンパーニュ、スパークリングワイン、シェリー、キールなどが一般的な食前酒です。
    ソムリエからオーダーを聞かれるので、好みの食前酒をオーダーします。おすすめのカクテルを聞いてみるもの宜しいでしょう。
  2. お酒が飲めない場合
    お酒の苦手な方(車を運転する方)はお酒を断ってもあなー違反ではありません。
    ノンアルコールのカクテルやジュース、ミネラルウォーターをオーダーします。
  3. 注意
    ビールは食前酒にふさわしくありません。
    正式な西洋式のディナーでは、食前酒とされておりませんので、シャンパーニュを選ぶといいでしょう。

<ワイン>

  1. ワインのオーダー
    希望のワインがある場合は、はっきりと銘柄まで伝えましょう。
    ソムリエにワインを選んでもらうと時は、好みの銘柄や価格帯などを伝えましょう。
  2. ティスティング
    ティスティングでワインが傷んでないかをチェックします。
    ①ソムリエがオーダーしたワインのラベルを見せてくれるのでチェックします。
    ②オーダーしたワインで間違いがなければ、抜栓して(開けて)もらいます。
    ③ワイングラスに少量を注いでくれますので、グラスをかざして色を確認し、グラスの淵に鼻を近づけて香りをかぎます。
    ④グラスをテーブルの上に置いて軽く回し、香りをかぎます。
    ⑤少し口に含んで味わいます。
    ⑥よければ他のゲストの分もワイングラスに注いでもらいます。
  3. 注意
    ティスティングはコルクの破片が浮いていないか、ワインが傷んでいないかなどを確認します。異常がないワインの場合は取り替えません。

<マナー>

  1. グラスの正しい持ち方
    ワイングラスやシャンパングラスを持つときは、ステム(脚部分)を持つのが基本です。
    ステムは親指、人差し指、中指の3本で支えて、薬指、小指は添えます。
  2. 乾杯する時
    フォーマルな場所では、カチンとグラスを合わせて乾杯しません。
    グラスを目の高さまで上げて、アイコンタクトで乾杯をします。
  3. ワインのサーブ
    ワイングラスは持ち上げず、テーブルに置いたままの状態でワインを注いでもらいましょう。

<マナー美・教養のポイント>

ワインをこぼしてしまった時は、レストランのスタッフお願いしておしぼりをもらい、対処しましょう。また、周囲の方がワインをこぼしてしまったら、本人が気にしないように静かに振舞うことが大切です。慌てずにさりげなく、スタッフを呼んで対処してもらいます。
どのようなシーンでも落ち着いた対応が品格あるマナーのポイントです。

嵯峨裕美子プロフィール
salon de Saga manners主宰
スイスが誇る伝統のフィニッシングスクール、ヴィラ・ピエールフー(Institut Villa Pierrefeu)を卒業され、プロトコールマナーを基軸としたスクールに20年間、従事し専属講師、副学院長を努める。欧州、王室主催の舞踏会に多数出席。
欧州社交界の経験から、受講生の実践の場としてモナコ王室「バラの舞踏会」やフランス「パリの舞踏会」、エルメス社主催「エルメスカップ」などの社交界に出席される方へ、テクニックや知識を伝え「教養を身につけ、人生を豊かに楽しむ。」ための講座やVIP研修を展開する。ホームページ http://salon-de-saga.com/
「エチケット&プロトコールマナー」「大人のマナー シリーズ」「メイクレッスン」を開催中。

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