第9回 日焼け止めの効果的な塗り方

こんにちは。salon de Saga manners主宰の嵯峨裕美子です。
これまでにたくさんのお客様のマナーからメイクやヘアスタイル、ファッション、パーソナルカラー&スタイル診断させていただいた経験を元に、メイクについてお伝えいたします。

5月のテーマは日焼け止です。日焼け止めは365日、一年間欠かすことなく取り入れているアイテムです。
春から夏に変わる5月は気温の急上昇し紫外線も強くなるので「日焼け止めの効果的な塗り方」や、夏の日焼け止めの選び方をご紹介します。

日焼け止めの効果的な塗り方の大切な重要ポイントは「使用量」です。
5月はどの地域でも日中は、夏と同じレベルのしっかりとした紫外線対策が必要です。春ではなく、夏の紫外線対策をしましょう。

日焼け止めを塗る前の注意ポイント5

誰もが毎年、1つ年齢を重ねます。昨年と今年の肌は少し異なり、現実に年々お肌の持つ保湿機能が低下します。
では、どのようにお肌を紫外線から守り、保湿がキープされる日焼け止めの塗り方がよいのでしょう。日焼け止めを塗る前の注意ポイント5を確認しましょう。

  1. 日焼け止めは使用量を守ること。使用量が少ないと十分な紫外線防御効果が得られません。
  2. お肌が濡れている時は、水分を拭きとってから日焼け止めを使用しましょう。
  3. 汗をかいた時は、汗をタオルで拭き取り、乾いた肌に必要に応じて塗りなおましょう。
  4. 効果的なのは、2~3時間おきに日焼け止めを付け直す。
  5. 紫外線に敏感な方や日焼けしやすい額、鼻、ほお骨などの部位は、重ね塗りや状況に応じてつけ直しましょう。

日焼け止めの効果的な塗り方

いつも何気なく日焼け止めを塗っていませんか?5月からは特に、紫外線ダメージによる老化肌を防ぐことが大切です。日焼け止めの理想的な塗り方を取り入れ、塗り忘れがちな盲点も確認し「うっかり日焼け」を防ぎながら、健やかな美しい肌をキープしましょう。

〜顔〜

  1. 商品に記載された使用量を確認して適量を手のひらにとり、両ほお、額、鼻、あごの5点に置きます。
  2. 額やほおの広い部分は中心から外へ、鼻、口周り、フェイスライン、目の周りの順に、中指と薬指を使いなじませます。
    塗りムラができやすい小鼻周辺、髪の生え際や耳の後ろも忘れずに塗るのがポイントです。
  3. 顔のすみずみまでなじませたら、ファンデーションを使用しない場合は、もう一度同量をとり、重ねづけをして仕上げます。ファンデーションを使用する場合は一度塗りになります。

〜首〜

  1. 日焼け止めを適量を手のひらにとります。首とえり足の数か所におき、軽く広げてなじませてから、下から上に向かってなじませまるのがポイントです。
  2. 首の後ろ・うなじ・デコルテも忘れずに塗りましょう。

*特に首はシワが入りやすいゾーンです。ストレッチをするイメージで、首の前を塗る時は上を、首の後ろを塗る時は下を向いて、皮ふをのばしながら塗りましょう。

日焼け止めの効果的な選び方、SPFとPAの違い

ご使用の日焼け止めアイテムをチェックしましょう。
日焼け止めのパッケージで目にする「SPF」と「PA」の表示ですが、数値が大きいと効果が高い、と選ぶ基準にされている方も多のではなでしょうか。夏でも日焼け止めアイテムの選び方が違ってきます。

1)SPF とは?

SPFは地上に届き、肌に影響を与えるといわれる2つの紫外線のうち「UV-B」を防ぐ効果を示します。
UV-Bの影響:浴びた直後は肌が赤くなる日焼けを起こし、さらにメラニンを増やしてシミ・ソバカスの原因になります。

2)PA とは?

PAは「UV-A」を防ぐ効果を示します。
UV-Aの影響:直後に肌が黒くなるだけでなく、肌に乾燥などのダメージを蓄積させ、光老化=シワ・たるみの原因になります。窓ガラスや雲も通過し、肌の奥まで届きます。

3)日焼け止めの選び方

日常使いならSPF30・PA++程度でも十分です。一番大切なのは「使用量」になります。
長時間炎天下で活動するときやアウトドアレジャーはSPF50・PA++++の最高値がおすすめです。軽いウォーキングやお買い物ならSPF30・PA++程度で十分です。

ただし、これはあくまで肌の上に「商品に記載された使用量」の日焼け止めがムラなく塗られている場合になります。SPF・PA値の高いものを使用しても、適切な量が肌の上にないと、効果は発揮されません。

紫外線量が一気に増える季節になると、顔はもちろん、身体にも日焼け止めをしっかり塗って、万全のUV対策を心がけたいものです。次回のコラムでは<日焼け止めって何回塗り直すの?>をお伝えいたします。

嵯峨裕美子プロフィール
salon de Saga manners主宰スイスが誇る伝統のフィニッシングスクール、ヴィラ・ピエールフー(Institut Villa Pierrefeu)を卒業され、プロトコールマナーを基軸としたスクールに20年間、従事し専属講師、副学院長を努める。欧州、王室主催の舞踏会に多数出席。欧州社交界の経験から、受講生の実践の場としてモナコ王室「バラの舞踏会」やフランス「パリの舞踏会」、エルメス社主催「エルメスカップ」などの社交界に出席される方へ、テクニックや知識を伝え「教養を身につけ、人生を豊かに楽しむ。」ための講座やVIP研修を展開する。ホームページ http://salon-de-saga.com/
ビューティーアップレッスン「1月ビューティーDAY」開催 http://salon-de-saga.com/product/12/

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