| スレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりします。その理由もメカニズムもさまざまです。 「エゴ・レジリエンス」とは、日々のストレスをうまく調整して元気な自分を維持する力、誰もが持っているパーソナリティの弾力的な力です。「エゴ・レジリエンス」を高めることで自我のバランスをとる力が強化され、メゲても凹んでも、すぐに立ち直ることができるのです。 エゴレジ研究所の小野寺と畑が、「エゴ・レジリエンス」関連のお役立ち情報を提供し、あなたの元気をサポートします。 |
8月も終盤。陽射しはまだ強いのに、夕方の風だけが秋の気配を運んでくる——そんな季節の境目は、私たちの心にも影響を与えます。「なんだか最近、やる気が出ない」「小さなことで落ち込んでしまう」……夏の終わりには、暑さや睡眠、生活リズムの変化などが重なり、心身の調子が揺らぐことがあります。季節による心身の変化が、自分への感じ方にも影響する可能性があるようです。そこで今回は、この時季の自己肯定感についてのお話です。

季節がもたらす生理的・心理的な変化
季節の変わり目は、心が少しだけ揺らぐ季節です。それは、あなたが弱いからではありません。地球のサイクルや季節の変化に、私たちの体と心が忠実に反応している、いわば『自然なサイン』なのです。
● 気温差と気圧変動
夏の暑さと、台風前後の気圧の乱高下。
この組み合わせは、交感神経を過剰に刺激し、疲労感・集中力の低下・イライラを引き起こしやすいようです。すると、普段なら気にならない“できない自分”が目につきやすくなり、自己肯定感が揺らぎます。
● 睡眠の質低下が「自分への評価」に影響する
夏は深部体温が下がりにくく、睡眠の質が落ちやすい季節。
睡眠不足や睡眠の質の低下は、日中の気分や集中力にも影響します。そんな状態では、普段なら気にしない小さな失敗を「自分はダメだ」と受け止めやすくなることがあります。
● “やり残し感”が心の重さをつくる
夏はなんとなく「何かできるはず」という期待が高かまる季節。
夏休み、旅行、趣味、勉強、運動……。「今年の夏はこれをやろう」と思っていたことが多いほど、この時季になると「結局できなかった」と振り返ることになります。その「結局できなかったこと」が、自己評価を下げやすくなります。
● 休暇明けのギャップで自分責めが起きる
ゆるい生活から仕事モードへの切り替えは、脳にとって負荷の大きい作業。
その“切り替えの重さ”を、自分の能力不足と誤解してしまうことがあります。
自己肯定感の低下は「あなたのせい」ではなく“季節反応”です。
大切なのは、自己肯定感は「気分」「体調」「環境」に強く影響されるという事実です。つまり——あなたのせいではなく、季節がそうさせているだけ。この視点を持つだけで、心の重さがすっと軽くなります。
心を整えるための“セルフコンパッション”
自己肯定感が揺らいだときに役立つのが、セルフコンパッション(自分への思いやり)という心理学的アプローチです。
自己肯定感を「上げなければ」と頑張るよりも、うまくいかない自分にも思いやりを向ける「セルフコンパッション」が役立つことがあります。たとえば、つぎのようなミニワークが効果的です。
●感情に名前をつける(感情ラベリング)
「イライラしてるな」「疲れてるな」
感情を言葉にして表す「感情ラベリング」には、ネガティブな刺激に対する扁桃体の反応を弱める可能性が示されています。
●自分に優しい言葉をかける
「今日はよく頑張ってるよ」
「今は無理をしなくていい時期なんだね」
「暑い中、今日も一日よく耐えたね」
自分への語りかけは、自己肯定感の回復に効果的です。
●小さな成功を積む“スモールステップ”
休暇明けは脳の再起動期間。
大きな目標より、小さな達成感が自己効力感を戻してくれます。
※GLOBIS社 HRコラムから引用
https://gce.globis.co.jp/column/achieving-self-compassion-in-your-organization/
季節の変わり目にエゴ・レジリエンスを育てる
エゴ・レジリエンスとは、状況に合わせて柔軟に心を調整する力(心の弾力性)のこと。転んでもすぐに起き上がれる心のクッションのようなもの。
自己肯定感が揺らぐことは、決して悪いことではありません。むしろ、こうした揺らぎに“どう対処するか”が大切になります。
●季節の揺らぎを「自分のせい」にしない
●小さな成功で自己効力感を戻す
●自分への思いやりで心の柔軟性を高める
こうした小さな対処の積み重ねは、状況に合わせて自分を調整する「エゴ・レジリエンス」という考え方にもつながります。つまり、
自己肯定感が下がる季節だからこそ、心のしなやかさを育てるチャンスが訪れているのです。

以上、エゴレジ研究所から、この時季の自己肯定感についてご紹介しました。季節の変わり目の揺らぎは、あなたの心が弱いからではなく、季節がそうさせているだけ。その揺らぎを丁寧に扱うことが、エゴ・レジリエンスという“しなやかな強さ”を育ててくれます。
エゴレジ研究所は,生涯発達心理学,パーソナリティ心理学,ポジティブ心理学の領域からの調査研究の成果を活かし,「エゴ・レジリエンス」をキー・コンセプトとして,いきいきと人生を楽しむことができる社会の実現に貢献することを目指しています。
あなたの元気のアドバイザー「エゴレジ研究所」
https://egoresilabo.com/

<プロフィール>
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代表 小野寺敦子/ 心理学博士
目白大学 人間学部心理カウンセリング学科教授
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GM 畑 潮/心理学博士 GCDFキャリアカウンセラー 健康リズムカウンセラー |
















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