夏のメンタルと免疫力

スレスフルな社会生活に果敢に立ち向かっている現代人は誰もがメゲたり、凹んだりします。その理由もメカニズムもさまざまです。 「エゴ・レジリエンス」とは、日々のストレスをうまく調整して元気な自分を維持する力、誰もが持っているパーソナリティの弾力的な力です。「エゴ・レジリエンス」を高めることで自我のバランスをとる力が強化され、メゲても凹んでも、すぐに立ち直ることができるのです。
エゴレジ研究所の小野寺と畑が、「エゴ・レジリエンス」関連のお役立ち情報を提供し、あなたの元気をサポートします。

どんどん暑さが増していくこの季節は、身体にさまざまなストレスがかかるので、免疫力が低下しやすくなります。身体を守る免疫力がダウンすると、夏風邪や食中毒など、さまざまな感染症にかかりやすくなってしまいます。そこで今回は、夏のメンタルと免疫力についてのお話です。

「免疫力の消耗」の夏特有の環境条件

春から夏にかけては、本来、それまで体内にため込んでいたエネルギーを外へ発散させる季節です。植物も、春になれば芽吹き成長するにつれ、種にたくわえられた栄養がどんどん使われていきます。動物においても、外から見れば活動的でいきいきしているように見えますが、エネルギーも、免疫力も、身体の中にたくわえられていたものは、むしろ消費されていく一方なので、少なくなっているのです。
そして、夏の暑い盛りになると、体内の免疫力のプールが残りわずかに。夏に雨が少なく作物が育たない状態を「夏枯れ」などといいますが、体内の免疫力の状態をあらわすのにもぴったりの言葉だと思います。さらに、現代の日本では、夏特有の環境条件が免疫力の消耗を進めてしまいます。

例えば、建物の内外の気温差。外は太陽がじりじりと照り付け暑い一方、室内は冷房がよく利いていて、キンキンに冷えているといった環境のもとでは、体温を調節する自律神経のバランスが乱れがちになります。これが免疫力の低下につながってしまうのです。また、免疫力は夜寝ている間に回復しますが、夏は熱帯夜で寝苦しい日が多く、睡眠不足に陥りがちなので、その仕組みもスムーズに働きにくくなります。
そのため免疫力が回復しきらず、下がる一方に。加えて、暑さによる食欲不振も、栄養不足を招き、免疫力の低下に拍車をかけてしまいます。夏こそ、免疫力の低下に特に気をつけ、積極的に高めるよう心がけるべきなのです。
まずは、夏に免疫力が低下しがちなことを覚えておきましょう。できるだけ食欲を落とさず、よく眠れる環境を整え、無理をしないことが大切。

メンタルストレスは免疫力の大敵

免疫力は人に本来備わっている防御システムです。

ストレスが過剰になると体内で「自律神経の乱れ」と「コルチゾールの過剰分泌」が起き、免疫力が低下すると考えられています。

メンタルの状況は私たちが想像する以上に免疫力に影響を与えています。どんなに体温を高く保ち、栄養に気を使いバランスの良い食事を摂っていても、メンタルの状態があまり良くなければ良質の睡眠は取れません。誰でも心配や不安で中々眠れない…または、ストレスで過食をしてしまう、ご飯がのどを通らないなどの経験はありませんか。
メンタルストレスとは「悲しい」「イライラする」「寂しい」「腹が立つ」などネガティブな感情を抱くと交感神経が緊張状態になります。緊張状態になってしまうことでリラックスモードの時に優位になる副交感神経とのバランスが崩れてしまいます。なので心配や不安があると交感神経優位の状態が続き中々眠れないなどと身体に影響が出てくるのです。これらの神経はリンパや白血球など身体を病原体から守る免疫力に大きく影響を及ぼすのでメンタルストレスが高い状態が続くと免疫力が下がってしまうのです。

その他、メンタルストレスはホルモンにも影響を与えます。ストレスや疲労が溜まると「セロトニン」というホルモンの分泌量が低下します。この「セロトニン」は別名『幸せホルモン』と言われていています。つまりメンタルストレスが高いと幸せ度が低下し、更なる免疫力の低下を招きます。
この「セロトニン」は幸せ度だけではなく、睡眠サイクルをコントロールするメラトニンの原料なので、セロトニンの減少=メラトニンの生成の減少によって睡眠の質の低下につながります。またセロトニンの分泌が減ると興奮を促す「ノルアドレナリン」と言うホルモンの分泌量が増え、交感神経優位が続き良質の睡眠がとれなくなってしまうのです。

このようにメンタルストレスは、免疫を上げる方法の体温や食べ物など自身でコントロール出来るものはとは違い、白血球、リンパ、ホルモンと言った自身ではコントロール出来ないレベルに影響を与えてしまうので、メンタルを良い状態に保つことは、私達が考えている以上に重要なのです。

「夏ストレス」軽減

夏は気分が開放的になり、さまざまなイベントが目白押しですが、その一方で「夏ストレス」と呼ばれるものが存在します。これは、夏特有の行動や心理面でのストレスからくるもので、夏バテとは異なります。免疫力の低下を防ぐには食事・睡眠・運動・腸内環境など生活習慣の改善にコツコツ取り組むことと同じくらいストレス対策が重要です。

夏ストレスは「発散」というより「軽減」というメンタルコントロールが有効です。まずは以下の4つを心がけてみましょう。

◆適切な休息と睡眠
暑い季節は体力を消耗しやすいため、十分な休息と質の良い睡眠を心がけましょう。週に1日は「骨休めの日」を設けて、ゆっくりリラックスする時間を持つことが大切です。誰にも気を使わず、何の予定もなく1日を過ごすことで、溜まった疲れが体の芯から癒されます。

◆運動とリラクゼーション
適度な運動やリラックスタイムを取ることで、ストレスを軽減し、自律神経の働きを整えます。

◆ほどほどに楽しむ
展示会、フェス、花火大会など、夏は楽しいイベントが多い季節ですが、無理をせずに「ほどほどに楽しむ」ことを心がけましょう。体力に限界があることを忘れずに、無理をしないようにしましょう。

◆義理のお付き合いにメリハリ
夏には家族や友人との付き合いが増えますが、長時間の付き合いはストレスを溜めやすいものです。ある程度の制限を設けて、適度にメリハリをつけましょう。家族や仲間にもあらかじめ、都合や希望を伝えておくことも必要です。

このように、「夏ストレス」はちょっとした心がけや工夫で、軽減することができます。

以上、エゴレジ研究所から夏のメンタルと免疫力についてご紹介しました。暑い夏の期間を健康で快適に過ごすためには、冷房バテ対策、身体的負担の軽減、心身のバランスを整えるリラクセーション、そして健康維持のための日常生活の見直しが重要です。ただし、こうしたことに気を付けても体調が回復しない場合、治療すべき疾患があるのかもしれません。早めに医療機関に相談しましょう。この夏は、夏ストレスをためないように気をつけて、免疫力を維持してください。

 

エゴレジ研究所は,生涯発達心理学,パーソナリティ心理学,ポジティブ心理学の領域からの調査研究の成果を活かし,「エゴ・レジリエンス」をキー・コンセプトとして,いきいきと人生を楽しむことができる社会の実現に貢献することを目指しています。

あなたの元気のアドバイザー「エゴレジ研究所」
https://egoresilabo.com/

<プロフィール>

代表 小野寺敦子/ 心理学博士

目白大学 人間学部心理カウンセリング学科教授
・・・・同校 心理学研究科大学院修士課程教授
・・・・同校 心理学研究科博士後期課程教授
臨床発達心理士・三越伊勢丹アポセカリー顧問
NPO法人フレンズスクエア 代表理事

GM 畑 潮/心理学博士
GCDFキャリアカウンセラー
健康リズムカウンセラー

 

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