第九回「お金が減るリスクを少なくする『長期・積立・分散』投資!投資が怖いあなたにもおススメ!」

阪田順子/ファイナンシャルプランナー
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®超初心者向けマンツーマン投資サポーターとして、投資が「怖い」「難しい」「わからない」という方をマンツーマンでサポート。
知識がない、専門用語がわからない方でも投資をスタートできる、「資産運用講座」や「株式投資講座」が人気。

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの阪田順子です。

私のコラムでは投資について書かせていただくことが多いですが、あなたは投資を始めていますか?

投資は、「お金を増やすことができる」という魅力的がある反面、「お金が減ってしまう」可能性もあるので、損をしてしまうのが怖くてできないという場合もあるでしょう。

もちろん、一円でも損はしたくないという人は投資はやらない方がいいですが、これまでのコラムで書かせていただいた通り、現在は投資をしないと生活ができなくなってしまう時代です。

この先、苦労することがないようにぜひ投資は始めていただきたいので、今日はお金が減ってしまう可能性を少なくする「長期・積立・分散」投資についてお伝えさせていただきます。

「長期・積立・分散」投資とは?

「長期・積立・分散」投資とは、その名の通り、長期投資と積立投資と分散投資を組み合わせたものです。
それぞれの特徴を解説していきます。

長期投資は、じっくりと資産形成するために、10年~20年という長期にわたって金融商品を保有し続ける投資方法です。
投資は短い期間だと、増えたり減ったりする価格の振れ幅が大きいです。ですが、長く投資をしていった方が振れ幅が小さくなり、安定した収益を得ることができるといわれています。

積立投資は、自分が決めた金額とタイミングで、定期的に金融商品を購入する投資方法です。積立貯金の投資版と考えていただくとイメージがしやすいと思います。
投資した商品は常に価格変動しており、値動きを完全に予想することは不可能です。資産を一度にまとめて投資することもできますが、そのときがたまたま価格が高いときだったらどうでしょうか?その後、購入した金額以上に上がることがなければ損をしてしまうことになります。
分散投資なら、価格が低い時も高い時も購入することになりますが、価格が低い時に多く買い、価格が高い時に少なく買うことになるため、平均購入価格を低く抑えるという効果が期待できます。リーマンショックやコロナショックなどの暴落時にも、低い価格でコツコツ買っていけるので、その後の値上がりも期待できます。

分散投資は株式、債券、投資信託など、特徴の異なる複数の金融商品を組み合わせる投資方法です。また、日本国内と外国というように、複数の地域を組み合わせるやり方もあります。
分散して投資をしていれば、投資先の一つが急落してしまっても、損をするのはその一部分だけですみます。他の投資先に利益が出ていれば、その損失をカバーすることもできるかもしれません。
分散投資は損失を防ぐために有効な方法です。

長期投資、積立投資、分散投資は、どの方法もお金が減ってしまうリスクを減らす効果があります。

「長期・積立・分散」投資がおすすめの理由

長期投資、積立投資、分散投資の特徴を見てきましたが、前述のとおりどれも投資のリスクを減らす効果があります。ですので、この三つを組み合わせれば、さらにリスクを減らすことができるというわけです。

「長期・積立・分散」投資の効果は、過去の実績でも証明されています。
以下は、「資産・地域を分散して積立投資を行った場合の運用実績」という金融庁のデータになります。

引用元:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」 注1:1985年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行ったものです。各年の買付け後、保有期間が経過した時点での時価をもとに運用結果及び年率を算出しています。これは過去の実績をもとにした算出結果であり、将来の投資成果を予測・保証するものではありません。

保有期間5年間では、元本割れとなり損をしてしまうケースが15%程度あるのに対し、保有期間20年では損をするケースが0%となっています。
長く投資をすると損をしないということが、過去のデータから読み取れるでしょう。
もちろん、これから先も絶対にそうなるとは限りませんが、「長期・積立・分散」投資をやってみる価値はあると思います。

ちなみに、データからは保有期間20年では年利が5%程度になるということも読み取れます。
年利5%で20年間運用すると、どれくらいお金が増えると思いますか?
毎月3万円の積立を20年間続けた場合、元本は720万円(3万円×240か月)ですが、約1230万円までお金が増えてくれます!投資の力は凄いですね!

「長期・積立・分散」に向いている商品

「長期・積立・分散」投資が良いのはお分かりいただけたと思いますが、「実際にどんな投資をすればいいの?」と思うかもしれません。
「長期・積立・分散」投資に向いている商品は、投資信託になります。投資信託とは、投資のプロにお金を預けて運用してもらうというもので、さまざまな種類・地域の金融商品に分散投資する金融商品です。人に任せるので手数料はかかりますが、プロに運用してもらえるので投資がわからない初心者でも始めやすいのが特徴です。

そして、投資信託をやるならつみたてNISAで始めるのがおすすめです。
つみたてNISAは、投資で得た利益を非課税にできるお得な制度です。非課税投資枠は年間40万円で、非課税期間は20年間。毎年40万円を20年間コツコツと積み立てると、最大で800万円運用できます。
つみたてNISAは、少額からの「長期・積立・分散」投資を支援するために国が設けた制度ですので、安心して利用できます。

 まとめ

投資はお金が増える可能性もありますが、減ってしまう可能性もあります。その減ってしまう可能性を少なくするのが「長期・積立・分散」投資になります。
そして、「長期・積立・分散」投資を始めるなら、つみたてNISAの活用がおすすめです。
カグジョ世代なら、10年~20年の投資で老後資金を作っていくのにぴったりだと思うので、ぜひ「長期・積立・分散」投資を活用してくださいね。

<阪田の独り言>

私もつみたてNISAを活用しています。
もちろん「長期・積立・分散」投資のつみたてNISAだから絶対にお金が増えるというわけではありませんが、20年後、いくらになるか今から楽しみです♪

<プロフィール>

投資で失敗し数千万円を失った身内を見て、投資は絶対にやらないと決めていたが、ファイナンシャルプランナー資格取得と同時に勉強のために投資を始める。
「失敗したらお金を失う」という不安を抱えながらのチャレンジだったが、適切な投資をすれば安定的にお金が増える、稼ぐことができることを実感する。
その後は本格的に投資について学び、年収を2倍以上にすることに成功。
お金があれば人生が豊かになるだけでなく、何かあったときも安心なため、投資を多くの人に始めてもらいたいと考え、以前の自分のように投資にネガティブなイメージや苦手意識を持つ人が投資を始められるようにマンツーマンでサポートをする講座を開始。

投資で豊かな人生が送れる人を増やすために、ブログやSNSで情報発信も行う。
アメブロ:https://ameblo.jp/meromeromeronnu/
Instagram:https://www.instagram.com/jsfp2020/

 

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