腸のおそうじごはんで、秋の感染症対策レシピ

木沢 いずみ
三軒茶屋で14年、梅酒と地元青森の食材を使った創作料理を出す、
カフェバー tuakjam [トゥアックジャム]を経営。地元の野菜を仕入れ、体に良い料理、空間を提供。
日々集まったお客さんとの会話も楽しめるのも、お店の人気ポイント!
https://tuakjam-cooking.crayonsite.net

ストレス?!秋のアレルギー

夏も終わりを迎えようとしています。暑さが和らいで、少しずつ過ごしやすくなります。しかし、くしゃみや目のかゆみなどに悩まされる人が増えてくる時期です。

体のバリア機能が低下してきているのかも。秋の花粉症もあります。ブタクサ、よもぎ、稲科のカモガヤ、アサ科のカナムグラが代表的なものとされます。

そして、ダニも症状の原因のひとつです。高温多湿を好むダニ。秋はダニの死骸や抜け殻、フンなど粒子が細かくて、軽いものが増えるため、風で舞い、呼吸により体内に吸い込まれてアレルギー源となります。布団乾燥機をかける、掃除機をかける、換気をするなど、家のお掃除も重要になってきます。ダニが増えやすい寝具をきれいにしてみてもいいですね。暑さが和らいだ今こそ、動いて、環境を整えましょう。

腸内環境をよくする食材と美容効果

◎こんにゃく

「胃腸のほうき」「お腹の砂おろし」などと呼ばれ、整腸作用があります。低カロリーで、満腹感を得られるので、ダイエットにも最適です。グルコマンナンという水溶性食物繊維でできているので、味は淡白ですが、味しみがよいので、いろんな料理に活用できます。近年の研究では、コレステロールを下げる、糖の吸収を穏やかにするといった健康効果も期待できます。

◎キャベツ

食物繊維が豊富に含まれているので、便通がよくなります。約92%が水分なので、低カロリーで、こちらもダイエットにむいている食材です。

◎セロリ

食物繊維やカリウムが多く含まれるので、むくみ解消にも効果があります。

◎納豆

腸内の善玉菌を増やし、過剰なコレステロールを低下させる働きがあります。善玉菌が増えることで、腸内環境が整い、デトックス効果があります。

◎りんご

りんごに含まれるポリフェノールは抗酸化作用が強く、紫外線などの活性酸素が原因で起こるシミ・そばかすなどを防いでくれる効果があります。そして、内臓脂肪を減らしてくれる嬉しい効果も!ポリフェノールは、皮の部分に多く含まれるため、皮付きで食べることをおすすめします。

ぬか漬けは昔の人の知恵

ぬか漬けには、その地域ごと、作り手ごとに特色があります。地域ならではの気候風土、作り手の想いや、好みの味、食材によって、様々です。まさに、先人の知恵と言えます。次世代にも伝えていきたい伝統食ですね。

ぬか漬けの歴史は、今では存在しない漬物で、2000年ほど前から大和朝廷時代にあったとされます。穀物や大豆を臼で挽き、それに塩を加えて漬け床を作り、かぶや葉野菜類を漬けたものだと言われています。米ぬかを使った漬け物は、「沢庵漬け」の考案者、沢庵和尚が有名です。この江戸時代に北九州で発祥されたと言われています。北九州の藩主「細川忠興」がぬか漬けを食べ、城下の庶民にもぬか漬けを広めたそうです。その頃には、白米も普及し始めて、米ぬかが大量に出回りました。ビタミンB1が不足する江戸時代では、脚気が流行りの病でしたが、ビタミンB1が豊富に含まれるぬか漬けはまさに、救世主となり、一気にぬか漬けが広まりました。

米ぬかは、玄米を白米に生成するときに取り除く、胚芽と表皮の部分です。ビタミンB1、ミネラル、食物繊維が豊富で、玄米がもつ栄養の9割が含まれると言われています。アミノ酸が豊富なので、料理にちょい足しすると、旨味がアップします。サラダ、納豆、白和え、味噌汁、スープ、炒めもの、ハンバーグ、つみれなどのつなぎに使うなど、いろんな料理に合うので、「食べるサプリ」として、活用してみては、いかがでしょうか。今では、化粧水、ハンドクリームなんかも出てますし、内側、外側からきれいになる、スーパービューティー食材と言えますね。

腸のおそうじ!秋のデトックスレシピ

「セロリとキムチのデトックスサラダ」

[材料 2名分]

セロリ 1/2本
きゅうり 1/2本
たまねぎ 1//2個
キムチ 60g
ミニトマト 6個
生姜 1片(親指大)
めんつゆ 大さじ1

[作り方]

① キムチは食べやすい大きさにざっくり切る。
② セロリは筋を取り、きゅうりは大きめのみじん切り、たまねぎはみじん切り、トマトは半分に切る。
③ 生姜は千切りにする。
④ ボウルに具材を入れ、めんつゆを加え、混ぜ合わせる。
⑤ 器に盛り付け、完成。

※ 納豆を加えたり、ごはんにのせたり、そうめんにいれたり、豆腐にのせたりと、万能おかずだれとしてもお使いいただけます。

「こんにゃくとちくわとにんじんの酢味噌和え」

[材料 2名分]

こんにゃく 1枚
ちくわ 1/2袋
にんじん 1/2本
酢 大さじ3
みそ 小さじ1
きび砂糖 大さじ1
白ごま 少々
ねりからし 少々(お好みで)

[作り方]

① こんにゃくは下茹でしておく。薄めの短冊切りにしておく。
② にんじんは、千切りにして、水にさらしておく。
③ ちくわは、薄切りにしておく。
④ ボウルにみそ、酢、きび砂糖、ねりからしを合わせておく。
⑤ にんじんをレンジで1分程度加熱する。
⑥ ボウルに材料をいれて、和える。
⑦ 器に盛り付け、ごまをふりかけて、完成。

「キャベツの糠入り豚汁」

[材料 2名分]

キャベツ 100g
豚肉 100g
ズッキーニ 1/2本
にんじん 1/2本
大根 100g
こんにゃく 100g
ごま油 大さじ1
水 500ml
顆粒だし 小さじ2
味噌 大さじ2
米ぬか 小さじ1

[作り方]

① キャベツはざく切りにする。大根は、5ミリ幅のいちょう切り、にんじんは、3ミリ幅の半月切りにする。
② ズッキーニは、5ミリ幅の半月切りに、こんにゃくは、小さめに手でちぎる。
③ 豚肉は2センチ幅くらいに切る。
④ 鍋にごま油を入れ、豚肉を炒める。
⑤ にんじんを炒め、キャベツを炒める。
⑥ 水とだしをいれ、大根をいれ、煮る。煮立ったらズッキーニをいれる。
⑦ 味噌を溶き入れ、米ぬかをいれる。
⑧ ひと煮立ちさせて、完成。

腸を潤し、すっきりさせてアレルギーや感染症対策をして、強い体を作っていきましょう。
今回もお読みいただきまして、ありがとうございました。

プロフィール

青森県出身。航空会社勤務を経て、イタリアン、アジアン料理、梅酒バーで修行し、2007年に、自分の 店、tuakjam トゥアックジャムを三軒茶屋にオープン。
地元青森の食材を使った創作料理や、おつまみを提供。ちょっと変わった梅酒や店主こだわりの焼酎が飲める。
店主もだいたい飲んでるので、ひとりで来ても安心。一緒に飲める家のような店。
武士の食卓で、和食伝承士を取得。 和食の料理教室を独自に開催。今後は定期的に開催するよう、準備中。
三軒茶屋のバーは、ひとりでくるお客様が多いので、大人の放課後みたいなイメージのお店。ごはんも食べれるので、独身率高め。 年齢層は、30〜40代メインに、幅広い。 現在、感染症対策につき、
休業中。

■ホームページはこちら
https://tuakjam-cooking.crayonsite.net

■インスタグラムはこちら
https://instagram.com/tuakjam?r=nametag

 

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