香港の新型コロナウィルスの近況について

神楽坂女子倶楽部の高橋です。秋が到来し、ハイキングシーズン真っ只中の香港から、最近のコロナ状況をお届けします。

香港の新型コロナ新規感染者数は、10月7日まで約50日にわたり市内感染者は連続ゼロの状態が続いていました。また、現在までのワクチン接種率は63.2%となっています。ワクチン接種をするとワクチンパスポートが発行され、レストランの利用時間や集団人数の制限緩和、ホテルや航空券等が当たる抽選会に参加できる権利も得られます。ただし、接種は義務ではありません。

新規感染者が少ない香港ですが、コロナ感染予防対策のための制限は続いています。
帰国者はホテルに14日間の強制隔離、マスク着用義務、公共の場での集団は四人まで、レストラン入店時の利用者登録は必須で、これらに違反した場合は罰金が課せられます。レストランは、スタッフのワクチン接種率や感染対策レベルによってタイプAからDまで分類され営業時間が決められており、利用者はレストランを選ぶ時の基準にもなります。

アプリでQRコードを読み込み登録します

この一年を振り返ると、衛生観念の高まりからIT テクノロジーを駆使したサービスが増えてきているように感じます。手をかざすだけでドアが開いたり、エレベーターの階数ボタンが押せる非接触スイッチの導入や、スマートフォンでQRコードを読み込むと電子化されたメニューが表示されオーダーもサイト上で済ませる非接触型のレストランも増え時間も短縮でき便利になりました。

最近のトレンドといえば、ステイケーションやグルメでしょう。
多国籍の人が働く香港には、多国籍料理が食べられるレストランがたくさんあり、本格的な味を楽しめるとあってグルメ好きの人が多いです。また、国土が狭いため、年3回は海外旅行に行く人もざらではありません。現実的に海外旅行に行けない今、ハイエンドのレストランやホテルは人気が高く、予約を取るのが困難になっています。

ステーケーションを経験したくてグランドハイアットホテルへ。対面したくない人向けのオンラインチェックインサービスを始め、ホテル施設内の予約はすべてネット予約、各エリアには除菌アイテム、利用者登録も義務づけられているなど、コロナ感染対策は徹底されていることに安心しました。
クラブラウンジでアフタヌーンティーやカクテルアワーを楽しみ、約2年ぶりに湯船に浸かってリフレッシュできたので、すっかりステイケーションの魅力にはまってしまいました。

カクテルアワーはシャンパンもフリーフローです

以前は街は閑散としていていましたが、だんだんと中止されていたイベントの開催が増えて、150年以上の歴史がある「中環街市(セントラルマーケット)」が新たな商業施設としてリニューアルオープンし、日本ロスが追い風となり好調なドン・キホーテの新店舗がオープンするなど街は活気づいてきています。

リノベーションした「セントラルマーケット」

そのような中、香港から移住する人も増えてきています。年内の海外移住者は、9万人だそうです。友人たちが移住でいなくなるだけでなく、街中を歩いているときにふと、街並みが変わってきたと気づき、香港は、次の時代に向かっていることを最近実感しています。
今後の香港の動向が気になりますね。

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