《和文化》浮世絵のおもしろさ

こんにちは!
笛の福原百麗(ふくはら ひゃくれい・藤本博子)です。

新型コロナウイルスの広がりはまだまだ収まりそうになく、多くの大手企業はテレワークに踏み切り、ついには小中高校の休校指示が出て、働くママさん達には悩ましい春となってしまいました。

ご存知のように、国立を中心に各地の多くの美術館、博物館も臨時休館されています。
会期が短縮された展覧会もあって、出光美術館で3月22日まで開催予定だった展覧会「狩野派 ー画壇を制した眼と手ー」も3月1日で会期短縮クローズとなってしまいガッカリしております。
あらためて図録を買って眺めるしかないでしょうか。

美術館だけでなく演奏会も軒並み中止となっているようで、笛の師匠からの情報では、演奏家の皆様の仕事にも相当影響が出てきているようです。
厄介な出来事ではありますが、今後予想される大地震など不測の事態への備えと受け止めるべきでしょう。
そう考えると、会社員として会社に依存する生活、フリーや起業されてる方でも一つの引き出しだけでは心許ないですね。女性なら比較的容易に取り組めるのではないかと思いますが、複数の引き出し(ビジネス、趣味、スキル、働き方など)を持つことを真剣に考えるタイミングなのかもしれませんね。

そんなバタバタな昨今ですが、先日の日曜日、千葉市郷土博物館に行ってきました。
特別展示「海と千葉」は最終日、今週からは臨時休館されるという駆け込みセーフのタイミングでした。

千葉に住んでいながら初めて行く博物館。千葉城を見るのも、その中が博物館なのも初めて知りました。
そもそもなぜ「海と千葉」に興味を持ったかというと、北斎のある作品がキッカケでした。
それは、冨嶽三十六景「登戸浦」。
この画像の浮世絵なのですが、描かれている場所が千葉市の登戸。ハローワーク千葉のすぐ近くの登渡神社とされているのですが、別の場所だとの説もあります。
そもそも鳥居の周りで潮干狩りというのも不可解ですし、当然現在は埋め立てもされていて現場を見ただけでは場所の特定は難しそうです。
週の半分はこの場所が通勤ルートなので俄然興味が湧いて、レポート(近世日本絵画)で取り上げようと思いつき、千葉の海岸の変遷のリサーチで博物館に足を運んだのでした。

この例のように、有名な北斎の富嶽三十六景や広重の東海道五拾三次も、実物を忠実に模したものとは限りません。
行ったことがない場所を想像で描いたり、有名な波の絵「神奈川沖浪裏」のように、オーバーに誇張して描かれているものも沢山あります。
浮世絵は広告チラシや新聞のような印刷物の役割を担ってましたので、そこに含まれている様々な思惑とかウケ狙いが見えてくるととても面白くて楽しいものです。

頭デッカチに知識で読み解こうとせずに、絵を観て「なんだか実物と違うな?」と不思議、不可解に感じたことをちょっと調べてみる・・・
それがアートの見方の基本かなと思います。

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ワード・スピリット 藤本博子
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藤本博子(福原百麗)

伊藤忠商事を皮切りに、転職8回、事務職から営業、大道芸人まで20の職種を経験。16年間、人材派遣・紹介会社にて営業、転職コンサルタントとして勤務後、独立。

これまでのべ1万人以上の就業・転職サポートを行い、2013年には人材大手転職サイト主催のスカウトコンテストにて1位(部門別)獲得。

現在、民間委託の求職者支援訓練指定校(セラピスト養成)にて就職支援講座(自己分析、就活実技、顧客サービス等)及びキャリアカウンセリングを担当。現在、京都造形芸術大学で芸術学を学びながら、アートを取り入れた「じぶん分解ワークショップ」を開発。訓練校やセミナー等で広く活用している。

一方、長唄囃子福原流笛方として演奏活動の他、洋楽(フルート)との比較やビジネスの視点から見た指導は非常にユニーク。

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