《和文化》博物館で福をゲット!

こんにちは!
笛の福原百麗(ふくはら ひゃくれい・藤本博子)です。

新年ももう半月過ぎてしまいましたが、本年初めての和文化コラムです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年はラグビーW杯で盛り上がり、今年はいよいよ東京オリンピック。
スポーツばかりでなく、日本の芸術・文化にもより関心が集まるのではないかと期待してます。

つい先日、成人の日にぶらりと上野に行ってきました。
近世日本絵画のレポートを書くための題材探しが目的で東京国立博物館(常設展示)を目指したのですが、特別展示「高御座と御帳台」(別料金)は40分待ちの行列、ちょっと寄ろうかなと思っていた上野の森美術館のゴッホ展はとんでもない長蛇の列(目測3時間待ち)で諦めました。

東博(東京国立博物館)の常設展示は、いつも空いていてゆったり観れます。
まめに展示替えもあって、国宝、重要文化財も含め、常に見応えある作品(展示物)が展示されていて、期待外れということがないのが魅力です。
私はほぼ近世日本絵画を観るために行くのですが、やはりテーマを絞って観られた方が良いと思います。HPで展示物のリストが公開されてますので、事前にチェックが可能です。

近年は外国人の入場者も増えていて、気付くと周囲は外国人ばかりという事もよくあります。
絵画の前で討論しているような人もいたり、かなり熱心に観ている人も多く見受けらます。
北斎、広重などの浮世絵は海外でも人気ですので、日本人よりはるかに詳しいかもしれません。

東博では毎年お正月に「博物館に初もうで」と称して、その年の干支に関する展示コーナーが設けられています。
今年は子年ということで、「子・鼠・ねずみ」に関する特別展示がありました。(26日(日)まで)
根付、印籠、陶器、スケッチ、鼠色の着物など、バラエティに富んでいて気軽に楽しめる展示です。

鼠は駆除すべき困った動物でもありますが、子沢山の子孫繁栄の象徴であり、「古事記」では大国主神を救う知恵者として登場し、大黒天の使いで福をもたらす動物ともみなされています。
鼠はちょっと苦手、という方もおられるかと思いますが、福をもたらす鼠にあやかれるように、東博に出かけてみてはいかがでしょうか?
鼠以外にもお正月の定番である富士山が描かれた作品群、人気の伊藤若冲の鶴も見ものです。

画像は歌川広重「名所江戸百景・両ごく回向院柳橋」(部分・東博で展示中)です。
富士山のように天高く、帆掛船のようにスイスイと事が進む良き年となりますように!

藤本博子(福原百麗)

伊藤忠商事を皮切りに、転職8回、事務職から営業、大道芸人まで20の職種を経験。16年間、人材派遣・紹介会社にて営業、転職コンサルタントとして勤務後、独立。

これまでのべ1万人以上の就業・転職サポートを行い、2013年には人材大手転職サイト主催のスカウトコンテストにて1位(部門別)獲得。

現在、民間委託の求職者支援訓練指定校(セラピスト養成)にて就職支援講座(自己分析、就活実技、顧客サービス等)及びキャリアカウンセリングを担当。現在、京都造形芸術大学で芸術学を学びながら、アートを取り入れた「じぶん分解ワークショップ」を開発。訓練校やセミナー等で広く活用している。

一方、長唄囃子福原流笛方として演奏活動の他、洋楽(フルート)との比較やビジネスの視点から見た指導は非常にユニーク。

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