おはようございます。
人生、上手に寝たもん勝ち!2分間コラム。
さて、今年は、50代女性がこの先の50年も輝くための睡眠というテーマでお届けしています☆
今回は、『50代がその後の睡眠人生の分かれ道』だよというお話です。
今や人生100年時代。45歳、50歳、55歳、60歳の平均余命から考えると、今の50代女性は、88、89歳ぐらいまで生きる計算。
しかも、カグ女のビューティフル&パワフルなみなさんは、平均値より長生きするのではないでしょうか?!(笑)
長く生きなくてはならない(ちょっと変ですが)のならば、誰もが、健康で長生きしたい。と思うもの。
その<健康で長生き>にとって、「食事」と「活動量」と「社会とのつながり」そして、『睡眠』は重要なキーワードです。
90歳まで、年齢なりにそれなりに納得のいく睡眠を維持できるか?
越えなければならないハードルは幾つかかりますが、先ずはこれ。
【50代女性こそ、自分を可愛がり、自分メンテナンスに注力すべし!】
70歳以降の方の睡眠の状態(満足度含む)を調査した結果、良好群と不良群を比べると、どうやら50代で自律神経系をきちんと整えられている(きちんと働く・調節できる)かどうか?が分かれ目のようです。
言い換えれば、自律神経が整っている・きちんと働く50代=良い睡眠を取れる50代。
今の貴女は、どうですか?眠りは、それなりに満足できていますか?
(※たまには寝不足の日もあるけど、まあそれなりにね!でよいのです。)
では、その自律神経系を整えるには、どうしたら良いのでしょうか?
自律神経は、そもそも自分の意志とは無関係に自動で24時間働いています。呼吸や内臓の動きなどを支配しています。血圧を上げたり下げたり、消化をつかさどるのも自律神経。意識して止めることはできません。意識して心臓止められたら死んじゃいます。
また、自律神経は次のようなものに影響を受けます。
- 季節や温湿度、天候や気圧、音や色、その他環境因子
- ホルモン分泌や病気など体に起こる因子
- 生活習慣
- いわゆるストレス(物理的・精神的)
どうやら自分でコントロールできるものと出来ないものがあります。
残念なことに、自律神経の働き(反応)は、加齢とともに鈍くなるのは事実。
若い頃と比べると、例えば、ちょっとやそっとの出来事で驚かなくなったり心臓はドキドキしなくなります。動じなくなるのは素晴らしいことですが、例えば運動して上がったドキドキの脈拍数は若い頃と比べて元に戻すのに時間がかかるようになります。
しかし、交感神経(大まかに興奮担当)と副交感神経(大まかにリラックス担当)の働きを、意識してその優位度合いを変えることは可能です。
今PC前にして資料作りにうなっているなら交感神経優位ですし、今ハーブティーでも飲みながら、ほっと一息ついて優雅なひと時を過ごしているならば副交感神経が優位になってきているかもしれません。
ホラー映画を見てドキドキ&鳥肌ものの恐怖感を感じているのか、ホームドラマでほっこり&思わず涙など暖かい気持ちになっているのか、それも交感神経副交感神経の優位度が変わります。
そうです、興奮の方向の行動、リラックスの方向の行動、「行動」とそれに伴う「気分」は自分の意志・意識で変えられるものです。
ただでさえ、自律神経が乱れると復活させるのが容易ではない50代。さらにホルモンバランスという自分ではどうにもできない要因の影響を受けやすいのが50代。
交感・副交感。場面においてどちらを優位に働かせたいのか?
交感・副交感のスイッチングをスムーズにする。
そのために意識してその働きを誘導していく・上げていく必要があるのです。
<自分の心地よいことをわきまえておく。>
同じ<快>でも、『楽しく興奮できる快』と、『心地よくリラックスできる快』の二つを準備。
(1)交感神経の興奮といっても、ストレスによる緊張だけでは、その後に弛緩(ゆるめる)のが難しくなります。
昼間は、仕事を頑張る、家族のために頑張るだけでなく、自分にとって「楽しく興奮できる快」を沢山与えて交感神経の機能を上げる。
(2)そして寝る前は、副交感神経優位のリラックス状態を作ること。快眠の必須条件です。
興奮した神経・脳を落ちつかせる。これにはさらに<意識した行動>が必要です。
「心地よくリラックスできる快」で自分を心身ともに徹底的に甘やかす!
とりあえず寝なくちゃ!はダメ。結局、布団に入っても中々眠れなかったり、途中で何度も起きてしまったりします。自分を可愛がってやってから寝る。
そして是非、お風呂は上手に活用していただきたいアイテムです。
筋肉の緊張をほぐすのも、心の緊張をゆるめるのにも、一石二鳥効果があります。
また寝る前に限らず、例えばたまにはスパでリラックスなど、人の手を借りるご褒美快も有効です。治療じゃないですよ!自分のためのご褒美の快です。
「人の手を借りる快(興奮・リラックスどちらも)」には、非日常であったり、家庭や仕事以外での社会とのつながり作りの意味もあります。
外に出る事が苦にならない自分を今から作っておく。それも後40年の快眠人生に必要です。
老後の睡眠状態を良好にキープして、健康寿命を延ばす&認知症リスクを下げるためにも、50代女性にとって効果的なのは、『意識して自分メンテナンスすること』20代とは違います。今この時の放置はあとあとつけが回ってくるかもしれません。。。
それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」
プロフィール
Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)
埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)
この記事へのコメントはありません。