Vol.19 睡眠とGABA

おはようございます。
人生、丈夫に寝たもん勝ち!2分間コラム。今回は、「サプリメントと睡眠」のお話第一弾!です。

最近、雑誌やネット広告やTVCMでもよく見かけるようになった「睡眠サプリ」
ホントに眠れるの?!とのクライアント様の声。

そこで睡眠サプリシリーズ!を数回に渡ってお届けします。
第1回目の今回は、「GABA」を取り上げてみようと思います。

と、その前に。
第一回なので、『今後のサプリ全てに言えること』をお伝えしておきます。当たり前なのですが改めて。

サプリメントは基本的には、「不足を補うもの」です。
本来は、日頃のお食事で摂取したり、体内で退社や合成されて出来る成分です。
<バランスのよい食事>を心がけていれば本来必要ないはず。
とは言っても、食事が偏ってしまう人が多いのも今の現状で。そんな時に補助として使うと良いものです。
そしてましてや、「お薬」や不眠症を治すものではありません。

さて、
GABA(γアミノ酪酸)はアミノ酸の一種です。
抑制系の神経伝達物質として働きます。
血圧上昇抑制作用や、『リラックス効果』『抗ストレス効果』があるという論文がたくさん出ています。

超意訳をすると、落ち着いて寝れるようになる!です。(笑)

食品としては、最近良く目にするのがGABA増量チョコレート。それからお米や、納豆、キムチなどの発酵食品、トマトやじゃがいもなどの野菜や果物なんかにも幅広く含まれます。

自分の体内で生成されたGABAは、脳内で神経伝達物質としてドーパミンなど興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑制したりして、副交感神経の働きを活性化させ、リラックス効果などを発揮して睡眠を促す物質の一つとして働いています。
ところがこの食品中のGABA、血液脳関門をそれ自体では通過しない!とされています。
じゃあどうやってリラックス効果が出るのよ!?はまだハッキリとは解明されていません。
が、データとしてはあるわけです。どうにかして効いているらしいと捉えてください(笑)

神経の興奮を抑えてリラックスということは・・・

・朝から晩まで仕事に家事育児と大忙し!脳を休めるヒマもない!頭の興奮が収まらずに、<中々寝付けない>方。
・ストレスで、イライラや不満、思考のグルグルから抜け出せずに頭がお疲れ気味!
・リラックス下手でどう弛めて良いのかわからない!
そんな理由で寝つきが悪い人・興奮しっぱなしな人、ストレスフルな人にオススメなサプリなのです。

睡眠サプリの成分には他にも、グリシンやらトリプトファンやらテアニンだ、メラトニンだ、植物由来の抽出物だったり、生合成を促進させるビタミン配合だったり様々あります。
効果も、大きく言ってしまえば「睡眠サプリ」ですが、寝付きを促すのか、深い眠りを誘うのか、リズムを整えるのか、元気な体を作る補助なのか、それぞれ目的や特徴があります。

(1)自分自身の問題はなんなのか?
寝つきが悪いのか?眠りが浅いのか?起きてもダルさが抜けないのか?etc・・・自分の解決したいことはどこなのか?を明確にしておくことが必要です。

(2)注目すべきは、自分の問題のタイプはどこにあるの?
食生活を含む生活スタイルにあるのかもしれませんし、体の不具合が原因かもしれませんし、心の問題かもしれません。

(3)自分の食生活の傾向は?足りない食品はどんなのだろう?
そんな点をしっかり振り返ってみて、必要であればそれに合ったサプリメントを「試して」みるのがよいですね。

因みに、GABAサプリの多くは、寝る30分前ぐらいの摂取が良いようです。
ただし、製品・製剤によって異なりますので詳しくはメーカーのHPなどをご参照くださいませ。

それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)

埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。

新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

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