おはようございます。
人生、丈夫に寝たもん勝ち!2分間コラム。今回は、「お風呂の入り方と睡眠」のお話です。
「夜は温めの長め」
夜のお風呂はこれが基本です。39~40℃で10~20分が基本。
でも、目的別、タイプ別に工夫したらより快眠に効果的って知ってましたか?
湯船につかる文化がある国は、そう多くない。例えば温泉は医療として利用するほどです。
日本人にとって、お風呂って健康やリラックスのツールとして、長い年月をかけて、学ばずとも意識や体に刷り込まれているのかもしれません。
温泉成分の効能効果は、温泉の専門家にお伺いするとして・・・
温度や入り方、私のおすすめなどをご紹介しようと思います。
睡眠にとって良いお風呂の入るタイミングのお話があると思います。二時間前が良いとする説、寝る前がひょいとする説などなど。
寝る何時間前!については、実は、その人の体の調子(タイプ)によって変えたほうがいい場合もあるのです。
昼間にしっかり体温を上げられるタイプの人は、お風呂でさらに体温を上げて、入浴後就寝までに深部体温を下げるのにある程度時間がかかりますので、寝る直前ではなく、少し前の方が良いのです。
一方、冷え性など体温調節が苦手なタイプの人は、2時間も前に入ったら、寝る時間には体が冷え切って逆に眠れなくなったりします。その場合は、寝る15~30分前ぐらいにお風呂から上がるイメージで入浴するのが良いのです。深部体温が1度下がってきたころに丁度眠りが訪れる感じです。
ただし、これはぬる湯の場合。
42℃以上のあつ湯は、交感神経のスイッチを入れてしまい、興奮を収めるのに時間がかかるため、寝つきが遅れてしまいます。
あつ湯好きさんは、早めに入るなどの工夫の必要があるかもしれません。
目的別の入り方としては、次のようなものがあります。
- 体の疲労を明日に残したくない!場合
39℃~40℃ 15分 当日運動した人はプラス5分 - 精神的なストレスをスッキリさせたい!場合
41℃(ちょい熱め) 5分
- ひどく落ち込んだ気分から回復したい!場合
39℃(ぬるめ) 20分
その日の自分の状態は?
ストレスがどこに存在するのか?によって温度と時間を工夫するのも効果的なのです。
温泉の成分によっては、入りすぎると意外と疲れを感じるものもあります。
体温を上げる効果が高く、しかも、疲れが残りにくいオススメ入浴剤は、「炭酸泉」
肉体疲労が激しいときは、ぜひ活用してみてください。
これはあくまで私のオススメお風呂の工夫です。
ヒノキの精油を数滴・・・電気を暗くして、目を閉じて・・・
温泉旅館でヒノキ風呂に浸かっているイメージで川のせせらぎなんかを妄想・・・
ヒノキの香りが想像以上に心地よく、心も体も日常を忘れる時間です。
ちょっとだけ、温度や時間を目安にしていただいて、後はオリジナルの工夫をどんどん取り入れて、寝る前のリラックスタイムを確保してくださいね。
それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」
プロフィール
Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)
埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)
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