《食》『お赤飯』について

今月から始まりました、『知って得する大人女子のための和文化』
【食と色】をテーマに、第2、4週にコラムを担当させていただきます、木沢いずみと申します。
第一回目のコラムは、『お赤飯』について、書かせていただきます。
テーマカラーは『赤』

『赤』は、全ての始まりの色とされ、スタートや物事の始まりを表します。
また、血の色でもあるので、家族のつながという意味も含まれております。
活力の色であり、「愛」「情熱」「積極性」などのイメージをもたらす、『赤』は、日本では、昔、邪気払いの色とされていました。

お米は、高級な食べ物であったことから、神様へ赤米を炊いて供える風習がありました。魔除けの意味を込めて、祝いの席で振舞われるようになりました。

ルーツは平安中期の、「枕草子」に、あずま粥として赤飯の原形が書かれていました。そして、江戸時代後期には、一般庶民のハレの日の食卓に広まりました。

赤飯は女性にとって、とても嬉しい美容フードなんです!
まず、もち米。冷え性の方に最適な、体を温める食べ物です。
そして、小豆。今はささげも使われますね。2つとも同じような成分で、からだに必要な「タンパク質」、なんとごぼうの3倍の「食物繊維」、抗酸化作用、アンチエイジングが期待できる「ポリフェノール」、「ビタミンB群」ビタミンB1は、糖の代謝をサポート、ビタミンB2は、肌荒れに効果があります。

「もち米は太っちゃうわー」なんて、思ってる方にも、適度に摂取すれば、とても美容にいい食べ物なんです!!

私の出身地である青森は、実は赤飯が甘いんです!!
調べてみたら、北海道、青森、山梨、長野県で、甘い赤飯が出されるそうです。
主に甘納豆ですが、長野では花豆を使うところもあるそうです。
青森は「赤いなり」という、いなり寿司が郷土料理でありますが、「赤」という祝いの色と、昔、砂糖が貴重だったことから、砂糖を使った甘いおいなりさんが、お祝い事の度に食べられていたのです。
色と使う食材を通して、「おもてなし」をしていたのでしょうね!

余談ですが、11/23、勤労感謝の日に「お赤飯の日」と制定されました。
これを機に、ぜひ、11/23にお赤飯を作ってみたらいかがでしょうか?

「お赤飯」を通して、日本の食文化とは何かを考えるきっかけになればと思います。

木沢いずみ

梅酒と青森ごはん tuakjam オーナー。

2007年より三軒茶屋にて、「梅酒と青森ごはん」の店、『tuakjam』をオープン。今年で10周年を迎えます。

以前働いていた焼酎バーでの知識を生かして、“酔いしれる「梅酒・焼酎・泡盛・果実酒」を中心に取り揃え、「お酒に合うごはん」を提供しております。一人飲みを楽しく、日々の生活に寄り添う、まさに“大人の学校”のような、お店です。『楽しみながら学ぶ』というのを、テーマに、和ごはん料理教室も定期的に開催。

また、『武士の食卓』では、プロ講師を取得。和文化をみなさんと一緒に「おいしく、楽しく」日本の文化を継承していきたいと思います。

 

 

藤本博子(福原百麗)

伊藤忠商事を皮切りに、転職8回、事務職から営業、大道芸人まで20の職種を経験。16年間、人材派遣・紹介会社にて営業、転職コンサルタントとして勤務後、独立。

これまでのべ1万人以上の就業・転職サポートを行い、2013年には人材大手転職サイト主催のスカウトコンテストにて1位(部門別)獲得。

現在、民間委託の求職者支援訓練指定校(セラピスト養成)にて就職支援講座(自己分析、就活実技、顧客サービス等)及びキャリアカウンセリングを担当。現在、京都造形芸術大学で芸術学を学びながら、アートを取り入れた「じぶん分解ワークショップ」を開発。訓練校やセミナー等で広く活用している。

一方、長唄囃子福原流笛方として演奏活動の他、洋楽(フルート)との比較やビジネスの視点から見た指導は非常にユニーク。

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