第4回 知らなくて損した!相続税はかからないけど家を売ったら自分の住むところがなくなる?

不動産相続対策は何から始めるべきか?空家(空地)、築年数の古いアパートを相続した(する)がどうしたらいいのか?
頼れる親族がいない 親が認知症になったら?などなど様々な不安を抱えている方から多くのお話をお聞きします。
そんな中から「どんな方にも起こりえる相続の現実」についてのミニ情報をお届けします。
気になることが少しでもあれば早めの対策をしたほうがいいかも!!
法律もどんどん変わるしね!

長男に家を残したい!

Bさんは長男と同居、自分が亡くなったあとはこの家は長男に住んで欲しいとおもっていましたが。。。

Bさんには長男の他に結婚して家を出ている娘が二人います。

家の評価を見てもらったら地方ということもあり、2000万円ちょっとでした。
これを子供たち3人で分けると税金などを払ったと、一人500万円ちょっと。。

家を売ったお金を兄妹で分けたら住むところがない!

妹たちは現金を500万円ずつもらって問題ないけど、長男は今後住むところがなくなってしまうのでこのやり方には反対でした。

Bさんが長男に住んでほしいという生前からの思いもあるし。
妹たちに相続放棄をしてもらおうかなとも思いましたが納得してくれはずもないし。。

どうしておけばよかったの?

対策としては事前に不動産の評価をしていくらかのお金を妹たちに渡すということを遺言書に入れておくことです。

<詳しい対策をお願いします>

1つは公正証書遺言を作成しておき、長男にご自宅を相続するとしておくことです。

もちろん、妹2人も法定相続人ですので相続の権利がありますが、最小限の相続分(遺留分)として、本来の相続分の2分の1ですみます。
1人あたり500万円の相続分が250万円ですみますから、長男が自宅に住み続ける可能性は大きくなります。

あわせて遺留分対策として生命保険などを活用した相続対策も、検討してみてはいかがでしょうか。

<プロフィール>

都内の不動産を中心に不動産業を30年。最近は相続案件を中心に活動している<相続マイスターのエス>です。

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