Vol.59 50代女性が知って得する睡眠情:医師への睡眠相談は詳細に説明!その1

おはようございます。

人生、上手に寝たもん勝ち!2分間コラム。
さて、今年は、50代女性がこの先の50年も輝くための睡眠というテーマでお届けしています☆

今回は、「眠れないんです~。」で医療機関を受診する前にちょっとだけ頭に入れておいて欲しいこと。
≪事前に自分の睡眠の問題点と日常生活、ストレスの原因などを振り返ってきちんと説明できるようにしてから≫受診しよう!ということです。

今回は、『極論で語る睡眠医学』 河合真著 香坂俊監修 丸善出版
を読んでの私が医療人としての感想共感したことから、私が皆さんにお伝えしたいことになります。かなり主観的。賛否両論あるでしょう。あくまで一意見としてご活用ください。
でも、タイトルに書いたことは、単なる意見ではなく
「オススメ」でありみなさんへの「ご依頼」です!
「眠れないんです~。」だけでは治療も指導もしようがない。
より有効な睡眠改善方法を見つけるためにも、自分の状況・症状・目的などを詳しく説明しないことは、聞き出す側の医療人の怠慢だけでなく、患者様側の怠慢でもあるのです。

どうして患者側は医師に詳細に説明した方が良いのか?
受診前に以下の情報を頭の片隅において、準備してほしいなと思うのです。
1)すべての医師があなたを救えるとは思うな!です。
専門性は重要ではあります。とは言っても町の内科(神経内科・心療内科だけでなく一般内科含む)のDrは、あるていど何でも屋さんでなければなりません。
さらに病気そのものだけに焦点を当てるのではなく全人的医療*を本来は求められます。
そう、特に睡眠の問題は全人的医療を求められる分野。
キズを見るのとはわけが違って部分だけでは判断できない。

でもね、日本は睡眠医学の後進国。
やっぱり専門以外は苦手又は勉強不足でわからない。ってDrが多いのが現実なのです!

ぶっちゃけちゃいます。。。
睡眠をかじった薬剤師として、患者さんの話を聞いていると専門外のDrの処方にガッカリしたり、不安を覚えることは少なくありません。本当にちゃんと診てる?と。

「睡眠どうですか?」って患者さんに聞いたとしても、患者さんの答えに対する対象方が分からない。対処には、検査する・処方する・様子を見る・次に回す・ちょっとづつ指導するなどが含まれます。
日本の患者さんて、薬をもらわないと気が済まないようなところがあります。薬が全て解決する!コレは大きな勘違い。本当は生活改善が第一選択の場合も多い。
そして、本に書かれているとおり、「検査も処方もせずに、うまく患者さんに納得してもらう」のは難しい!!
さらに、プライベートにも突っ込む必要があるのです。
対処法が分からないDrは、納得させる自信は持てない=無謀orめんどくさい!
⇒睡眠について突っ込まない。⇒とりあえず軽い眠剤出しちゃおう。になる・・・

①そう、医師も人間。万能ではないということ。
②睡眠問題の原因の種類によっては、薬治療効果が得られるものもあるでしょう。例えば血圧の薬が原因で不眠になっていたのであれば、その薬を変更すればよい。が、多くの場合は患者さん自身が生活改善や思考改善に取り組まなければ意味がない!
=医者が治してくれるものではない=自力又は二人三脚で治すということ。
③たとえ専門医でなくても、詳細な情報があれば、より適切な治療方針の「あたり」がつけられる!それが医師。ということ。

これらを事前に理解しておいた方がよい。と私は思うのです。

アツくなってしまいました・・・では患者さんが準備しておくと「お得」なことについては、次号で綴っていきます。

それでは、今夜も良い眠りを・・・「人生、上手に寝たもん勝ち!」

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)

埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。

新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

 

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