スッキリ目覚める!起床時の気分を改善する方法

はじめに

朝、スッキリシャッキリ目覚められています?カグジョ世代になると、腰が肩首が痛い…体が怠い…が原因でスッキリ感が得られないこともありますが。
今回は、そういった体の問題や心の問題以外の原因でスッキリ起きられていない可能性についてお話していきます。

起床感を良くする工夫

睡眠は実は十分にとれているのに、朝のスッキリ感が無いことで眠れていないと勘違いする人もいます。
起床時にスッキリ感が無い。理由は様々ありますが。ひょっとしたらこんなことが原因かもしれません。

◇ズバリ!『起きるタイミングが悪い』

睡眠には段階があります。徐派睡眠という深いノンレム睡眠・浅いノンレム睡眠・レム睡眠。

人は、ぐっすり寝ていたとしてもどこかで危機管理脳が働いていて容易に覚醒できるようにはなっています。(子供は別)二度と起きることが出来ない=死なわけで。

通常、浅いノンレム睡眠やレム睡眠の段階からの方が覚醒しやすい。
ところが、深い睡眠である徐派睡眠の段階から目覚めると睡眠慣性が強く働いて、眠気残りや疲労感、怠さを感じやすくなります。
起きなければならない時刻だから目覚ましで起きる。これがスッキリ起きられない原因かもしれません。

質の良い睡眠をとれていれば、深い睡眠は睡眠時間の後半にはほとんど消失しますが、そもそも睡眠時間が足りなかったりするとそうはならない場合もあります。
深い眠りのステージで無理やり起きている可能性はありませんか?

もう15分早く起きれば・遅く起きればスッキリ起きられるかもしれません。

この起きるタイミングを改善するのに有効なのが、睡眠状態を計測すること。
スマホアプリやスマートリング・ウォッチなどを使って3週間ぐらいデータをとってみて下さい。どのタイミングで起きるとスッキリ起きられたか?を比較検討して、起床良いタイミグを見つけましょう。

◇自己覚醒している人と目覚ましで強制覚醒している人を比べると、自己覚醒している人の方がスッキリ目覚められるようです。

自己覚醒は
・単純に早く寝て十分な睡眠時間を確保し、自然に起きること
・起きる時間をマインドセットすること

で出来ます。
但し、起きなければならない!と、~せねばならないマインドセットをしてしまうと心理的ストレスになる人もいます。その場合睡眠の質悪化につながるので気をつけましょう。

◇前回のコラムで書いた夜型と朝型も関係します。どちらかというと夜型の人の方が目覚めの気分は悪い。起きる時刻はサラリーマンではそれ程かわりません。朝型の人は、深部体温が徐々に上昇してきているタイミングで起きられるのに対し、夜型の人は深部体温が最も低い状態に近い時間で目覚めなければならない。

自分が夜型か朝型かで就寝起床時刻を見直すのも起床気分の改善につながります。

◇目覚ましで起床すること自体が、「起きなければならない」や「無理やり起こされている」感覚になり、起きたくない⇒怠さにつながることもあります。

◇二度寝については、ハッキリデータが出ておらず、見解が分かれます。二度寝したことでタイミング調整されスッキリ起床出来るならば二度寝してよいですし、スッキリ起きられない二度寝ならば、そもそも睡眠時間が足りていないのかもしれません。

良い一日と次の日の快眠は、朝のスタートが大事です。
タイミングと起床にたいする考え方を見直す。

それだけで睡眠の質がグッと変化します。

まとめ

社会が示す時刻に縛られ過ぎていませんか?自分を無理やりその時刻に合わせていませんか?
無理やりではなく、自分の身体のリズムを把握したうえで、時間時刻について折り合いをつける方法を探してみませんか?

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
薬剤師/睡眠改善インストラクター(H29年現在)薬科大学卒業後、営業職に従事。その後メンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる。2011年独立。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』や『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、セミナーや講演、企業研修を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~   https://mizuki-kaimin.com/
新聞コラム連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

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