「眠ったら死ぬぞ!」寒すぎるのはNG冬の寝室のリスク

はじめに

人はどのくらいの寒さまで眠れるのか?実は部屋が寒かったとしても、寝具などで体の団がしっかり取れれば眠れるといいます。エベレストの登山隊などのイメージでは吹雪の中テントで寝ますよね。北欧では寒い時期に、慣れさせるために小さい子供をベビーカーに乗せマイナス10℃の外でお昼寝させる習慣もあるとか。
しかし、ちゃんと準備もせず寒い中で寝ていると、色々と健康被害のリスクが上昇していきます。

寒い寝室のリスク

四季がある日本は地域にもよりますが夏と冬とでは気温差が30℃以上あります。一年中一定温度に管理される住宅に住んでいる人は少ないのも特徴です。
冬の寝室の室温管理は中々難しい問題です。
まず、健康へのリスクを減らそうと思ったら、寝具を使用する前提で、室温は最低13℃以上です。

ちなみに、WHOは健康被害が出にくい室温環境として18℃以上を推奨しています。
これは寝室でいえば、例えば布団から出た時の寒暖差でヒートショック現象などを起こしにくい温度です。逆を言えば、これ以下の寒い寝室では循環器系に影響が出るということ。

半袖短パンで環境制御室に入り21℃から30分かけて10℃まで温度を下げていったときに対する体の反応を見た実験があります。

18℃以下になると、寒さ対策をしていない場合(例えば半袖短パン姿)、人は深部体温の低下を起こさないよう体が守りに入ることが分かっています。例えば、鳥肌が立つ、汗が引くなど外からわかる反応が出始めます。

そして手足の血管が収縮して冷えてきます。

11.5℃になったら、初めの震えがやってきます。

10℃ではまだ凍えてはいないが、脳血流は20%低下し、呼吸回数・心拍数・血圧は上昇、中心体温は変わらないが末端の表面温度は2℃低下、認知パズルを解く時間は通常より明らかかに時間がかかった。さらに、血液自体も粘度が上がる。と、こんな現象が体の中で起きました。

さらに、気温が低く乾燥していると増殖しやすいウイルスに感染しやすくなる。昨今は熱に強いインフルエンザウイルスも広がってきましたが、やはり寒い時期がメイン。

寒いためどうしても喚起の悪い部屋の中で過ごしますし、乾燥した空気はウイルス吸着して落下させないため遠くまで届きます。

冷たい乾燥した空気は、インフルエンザウイルスの増殖する場所=鼻から肺までの間主に鼻と喉の粘膜の湿り気をなくし、ウイルスが増速しやすい環境に。冷たい空気では血管も収縮してしまうため血流も滞り、免疫機能の働きも落ちます。

つまり、不十分な対策で寒い中眠ると、
◇心臓病や脳卒中などのリスクが上昇する
◇疲労回復効果が期待できなくなる
◇感染症にかかりやすくなる

特に、カグジョ世代は生活習慣病に注意が必要になる世代ですし、免疫力も若いころに比べれば低下しています。

冬の寝室環境を整えるためには、
◇寝具
◇暖房器具
◇加湿方法

この3つをしっかり準備する必要があるのです。

まとめ

女性はホルモンの関係で男性より冷えやすい傾向があります。体に負担のすくに快眠空間を作ることで元気に冬を乗り越えましょう!

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
薬剤師/睡眠改善インストラクター(H29年現在)薬科大学卒業後、営業職に従事。その後メンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる。2011年独立。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』や『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、セミナーや講演、企業研修を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~   https://mizuki-kaimin.com/
新聞コラム連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

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