冬場の女性あるある⑴ 足が冷えて眠れない!寝るときの靴下について。

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~    https://mizuki-kaimin.com/新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

手足が冷たくなる理由

冬場に手先足先が冷たくなるのはある程度は当たり前。人間は恒温動物だもの。外気温が寒さ(冷たさ)と感じるとその情報が視床下部に伝えられて、自律神経系が末梢の血管を収縮させて血流を低下させるよう指令が出さ、皮膚表面は冷たくなり、できるだけ一定の体温を保つために必要な内部の熱を逃がさないようにするのです。

ほとんどは寒さ・冷たさ(外気温)と血流によるものですが、女性ホルモンの低下によるもの、他にも肝が冷える・真っ青になるなどの言葉があるように精神的な理由で血圧・血流が低下して冷えることもあります。閉塞性動脈硬化症や甲状腺機能低下症など病気が冷える原因となる場合もあります。

手先足先が冷たくなる原因は様々です。いずれにしても、自律神経の働きが関与しています。貴女の自律神経の働きは整っていますか?

一時的な冷えと冷え性

一時的な足先の冷たさは、動いたり食べたり温めたり熱を生む行動を取れば、しばらくすると元に戻ります。
しかし、中には冷え性タイプ≒慢性的に冷えを感じている人がいます。

いわゆる冷え性には分類の仕方がいくつかあります。

◆冷えの部位による分類では大きく分けると5つ

①全身型 全身が冷える。 新陳代謝が低下している人。長年冷えを蓄積している人。内臓も体もお疲れ気味な人。
②四肢末端型 手足が冷える。 若い人に多い。循環が悪い人。ダイエットのし過ぎや筋肉量の落ちている人。
③上熱下寒型 上半身はのぼせ、下半身は冷える。 気血のめぐりが悪い人。月経トラブルや更年期の女性などを抱える人も多い。イライラしがちな人。
④体感異常型 ストレスで冷える ストレスの影響で自律神経失調気味の人。イライラや集中力がない。不定愁訴を抱える人。
⑤症候型 症状のある部位に冷えがかかわる。 肩こりや腰痛頭痛もちの人。アレルギー体質の人。その他疾患を抱えている人。

◆上記を主な体の原因視点で分けると大きくは3つ

  1. 血行不良タイプ
  2. 胃腸虚弱タイプ
  3. 新陳代謝低下タイプ

更に一つだけでなく複数混在している場合があります。

ただでさえ、カグジョ世代は自律神経が乱れがちなお年頃。体と心のメンテナンスを怠らないようにしたい世代です。

当てはまる人は、足先が冷たくて眠れない!を解決するには、その場ですぐにできる温め方法の他に、そもそもの冷え性改善に取り組む必要がありそうです。

睡眠に対する手足を温める効果

手先足先が冷えてしまっている人は、『温めて血流を取り戻してから眠る。』はもちろんですが、『温めながら入眠する。』 のも間違いではありません。

睡眠には、体内にたまった熱を放出するための役割もあります。ではその熱はどこから逃がしているのか?⇒呼気や各部位の汗、そして手先足先など末端です。

手や足を温めることで、血管を拡張させ血流をよくすることで熱を逃します。

なので、どうしても冷えてしまっているときは手袋&靴下は有効です。

靴下履くならどう選ぶ?

ただし、どんなものを選ぶか?はよく考える必要があります。間違えてしまうととんでもないトラブルを招くもとになることもあります。

途中で暑くなってしまって布団まではいじゃってでも朝気づいたら布団がなくて冷え冷え風邪ひいちゃう!なんてことや、締め付け過ぎて血流が滞る部位があって浮腫みや血栓の原因になったり、熱も水分も逃せずに真菌が繁殖して水虫になんてことも。

<選択のポイントは?>

  1. 温めるだけでなく、放熱性にも優れている必要があります。
  2. 汗を吸って乾かす、吸湿性と速乾性。
  3. 血流を妨げない&暑くなったらすぐ脱げるように、締めつけのないユルユル感。
  4. 水虫などを避けるための清潔度。
  5. 心地よさをない肌ざわり。触感は寝苦しさにつながります。

一足でこれらすべてを満たす素材は中々ないかもしれません。綿やシルクなどで吸湿し放熱をカバーし、空気を多く含む素材で暖かくする。など、素材違いや織り方違いを組み合わせるなど工夫が必要かもしれません。

私の場合どうしても冷たくて眠れない時は、何度も洗濯済みで吸湿性は上がっているモコモコユルユル靴下で暖まってきたらすぐに脱いで眠りに落ちるようにしています。

実際は、冬場でも靴下をはいて寝るよりも、しっかりお風呂などで血流を取り戻した後、靴下をはいて保温し冷えるのを防ぐこと。そして靴下は脱いで冷え切る前に暖かい布団に入ること。が理想です。

まとめ

一時的な冷えならば短時間の血流改善のための工夫でしのげます。

冷え性の場合は、その場のお風呂や靴下など工夫と合わせて、自律神経を整えたり体質改善に取り組んだり、長期的な取り組みも必要です。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP