新入社員研修における睡眠指導&企業の環境整備の検討

はじめに

来月には新入社員さんが入ってくる!というシーズンとなりました。カグジョのみさんには、経営者さんや管理職さんも多いはず。打たれ強かった我々の頃のようなスパルタ新人教育の時代ではなく、昨今では新人さんたちの心身のケアも必須です。

睡眠教育はそんな土台をしっかり作る&保つための重症なカギになります。

5月病6月病と離職を防ぐための睡眠

新入社員さんの精神的ストレスと睡眠が関係するよと言うお話は以前書かせて頂きました。
株式会社インターテックが行った新卒採用を行ってる企業の人事担当者約400名へのアンケートの結果によると、

◇入社後3カ月以内に離職者が出た会社は半数以上!
◇新入社員の精神状態が不安定になるんはGW明けの5月約40%、6月約40%
◇「会社に来なくなる」「周囲とコミュニケーションをとらなくなる」がトップ。次いで、「物事に集中できなくなる」「睡眠不足による不調」と続く。
そんな結果が得られたそうです。

一見、それぞれ違う原因のようにも見えますが、睡眠を必要十分とらないと起こる現象とも言えます。

寝不足では、人とコミュニケーションをとるなどの外向きの行動が面倒くさくなる方向に脳機能が低下します。協調性や共感力なども落ちてしまいます。結果さらに人間関係が悪化し、会社に来たく無くなります。

寝不足では、「集中力」は明らかに低下します。40%程度落ちるともいわれます。

寝不足では、脳機能が低下しボーッとなる&「やる気」がなくなるだけでなく、体の不調も当然現れます。若者では高血圧や高脂血症などにはすぐには繋がらないかもしれませんが、易疲労(すぐに疲れる・怠いという)や胃腸障害などはわかりやすく出るかもしれません。

新しい環境で、新し生活リズムで、新しい人々と、新しいことを学ぶ、その緊張の糸が切れる頃6月ごろは一番危ないわけです。
新人研修の時など、事前に、時間管理を含めた自己管理術として、何故休むこと&眠ることが大切なのか?を考え、睡眠時間の確保も含めたスケジューリングの方法をしっかり身に着けておくことも大切です。

また、まだ何でもかんでもオンライン授業世代ではない新入社員世代では、学生時代に比べて、社会人になり仕事でもPCに向かう為、PC等に向かう時間が増える
⇒結果、眼精疲労・脳疲労、興奮が増すにもかかわらず、睡眠時間は減少傾向のため十分に疲労回復できない。
そんな物理的な障害も実はあります。これは新入社員にだけ当てはまることではありませんが、
PCの照度を落としたりブルーライトカットをしたり、PC使用時の机や椅子の配置や高さを考えたり、オフィスの照明も変えると良い場合もあります。

また、企業側としては、例えばシエスタ制度を導入する等、働く時間と休む時間のメリハリの大切さや休みやすい雰囲気づくりなどを全体として取り組む必要もあるかもしれません。

まとめ

新しく入ってくる若い社員の皆さんに、気持ちよく働いてもらい、長く活躍してもらえる人材に育てるために、スタート時の睡眠教育も大切だという事を是非知っていただきたいと思います。

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

プロフィール

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
薬剤師/睡眠改善インストラクター(H29年現在)薬科大学卒業後、営業職に従事。その後メンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる。2011年独立。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』や『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、セミナーや講演、企業研修を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。
スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~   https://mizuki-kaimin.com/
新聞コラム連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

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