はじめに
近年災害が増加している感覚がありますが。防災グッズの中に、サバイバルシート入れてますか?緊急避難的な使用方法はもちろんですが、例えば車中泊や避難所、普段のキャンプなどでの寝る時に活用するための、メリット&デメリットについてちょっと考えてみたいと思います。
サバイバルシートと睡眠
サバイバルシート(エマージェンシーシート)は、本来体、ブランケットの様に体を包むように使うことで、体温を逃がさず保温する効果があります。
自分の熱を外に逃がしにくいから温かいのです。
ブログやYouTube等一般の方々が色々使用実験をされています。
それらを参考に緊急時の睡眠で使用するコツです。
※体温低下時などの救急利用とは異なります。
◇外気温が暖かい場所では使わない。暑くて寝苦しい又は眠れなくなります。
◇短時間の睡眠向き。長時間くるまった状態で眠ると、通気性はほぼ無いため、自分の汗が溜まります。その水分で逆に冷える結果になることもあります。
◇薄いシートですから、冷たい地面や床などに接する部分は結局温かくならない=冷えるため、例えば段ボールやマットや毛布など空気を含む下に敷くものも用意しておく。
◇氷点下でシートだけでは、数時間しか持たない可能性が高い。自分の汗で冷える様です。
氷点下の車中泊では、シートでくるむというより、かぶせる感じで、汗を吸収しつつ保温性もある敷毛布などと合わせ技で効果的かもしれません。
⇒下に吸湿保温性のある布→自分→シート→上に毛布などの順。
人は、外気温がマイナス10℃程度までは、寝床内気候(体と寝具の間の温湿度)が快適に保たれていれば、ぐっすり眠ることが出来ます。
サバイバルシートは、その保温効果で温度についてはほぼ問題無いのですが、湿度は時間がたつにつれどんどん上がってしまうのがデメリット。その湿度が寝苦しさや、水滴が冷えた時の冷たさになり睡眠を妨げる原因になります。
寒い体育館や雪の日の車中でグッスリ眠るための保温のカギとして役に立つシート。
ただし、シート単品で使うのではなく、毛布との合わせ技が基本となりそうです。温かく眠ることで、筋の緊張もほぐれますし、体力の消耗も防げます。
車には両方備えておくと良いですね。
まとめ
寒い時期の非常時。いかに快適に眠るか?少しでもぐっすり眠る時間が確保できると、体も心も元気になります。そんなお助けアイテムとして軽くてかさ張らず手ごろな価格で準備できるサバイバルシート。車や避難袋に一つ入れて置いてみてください。
それでは、今夜も良い眠りを・・・☆
プロフィール
Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー) 代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ) 薬剤師/睡眠改善インストラクター(H29年現在)薬科大学卒業後、営業職に従事。その後メンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる。2011年独立。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』や『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、セミナーや講演、企業研修を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。 スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/ 快眠サロン水月~mizuki~ https://mizuki-kaimin.com/ 新聞コラム連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。 *著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社) |
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