はじめに

疲れを取るため。生きるため。確かにその役割は当然あります。また、睡眠改善≒障害を改善するという考え方も、その段階にある人には必要です。
でも、そうではない多くの人は、とりあえず寝るでは勿体ないのです。
睡眠は貯金（寝だめ）は出来ません。でも、今日の良い眠りが明日の私・未来の私を作るのです。そう、睡眠はタダで簡単に出来る自己投資。

近～長期的未来の自分のための睡眠

≪自己投資とは？≫
自分の持つ能力や人間性を成長させ、将来的にリターンが期待できることに取り組むこと。
自分の思う人生の豊かさを手に入れるための行為ではないでしょうか？

自己投資には次のようなものがあると言われています。
◇健康維持：不自由なく元気で楽しく過ごす＆自分自身を発揮するための最も大事な投資
◇身体的能力向上：リスク回避だけでなく、スポーツや仕事など成果を出す投資
◇美容：自分に自信を持つことにつながる投資
◇知識・教養・スキルの習得：役に立つ・将来を豊かにする投資
◇人間関係：人間的な自己成長や助力を得る投資
◇経験：視野や価値観や可能性を広げる投資
◇物：生活の質向上や自己肯定向上の投資

そう、睡眠は特に健康維持に大きく関わります。
もちろん、その他の項目にもしっかり繋がっています。
肉体の維持向上には回復と生成が必須です。知識教養を効率よく身に付け卯rために睡眠が必要です。人間関係に影響するあなたの内面を悪化させない＆引き出すのも睡眠。経験を積むため・お金を生み出すために必要なのは整った自分自身です

最初にズバリ言ってしまうと、睡眠を自分の自己投資と捉え整えるのは早ければ早いほど良い。実は、子どもの頃もっと言えば乳児期の睡眠からスタートします。
例えば、小学生の睡眠はその発達にハッキリ差が出てきます。
学校の始まる時間はだいたいどこも同じですから起床時刻はそんなに大きな差はない。でも、就寝時刻が21時の子と24時の子を比べると・・・テストの点数に大きな差が出ます。夜遅くまで起きていて睡眠時間が短い子は高得点が取れる子がほとんどいないという大規模データがあります。
養護教員へのアンケート結果でも、睡眠時間の短さは心や体の発達に影響が出る。キレやすいや、我儘で幼稚、やる気が出ない、疲れやすいなどの傾向が明らかに多く見られるようになるのです。
もちろん一概には言えませんが、成績がその後の人生に影響する場合だってあります。
本当は素質があったとしても、気力が出ない、疲れやすくて続かないでは、折角の才能が発揮できずに長いこと埋もれてしまうかもしれません。

と、スタートは幼少期から始まっている！とは言っても我々カグジョ世代が時間を巻き戻すわけにはいかない。でも大丈夫。今からこの先の人生のために今できる投資を始める価値は十分にあります。

例えば、認知症の発症リスク。70代になった時、睡眠状態が不良か良好かでそのリスクが２倍以上違います。それには実は50代での自律神経を整える力がその後の睡眠に影響を及ぼします。
女性は更年期真っ最中かもしれませんが、だからこそ、どんな工夫をすると自分の調子を整えられるか？その方法を自分なりに探しておくと良いのです。

例えば、記憶力の向上。睡眠が記憶屋スキルの習得に影響することは脳科学分野でも明らかにされてきています。どう寝るか？寝る前をどう活用するか？を知っておくと段違いに向上します。年齢と共に勝手に衰えさせるのは勿体ないのです。

まとめ

自分の願望を満たすのは自分です。私たち自身が心身ともに元気で楽しくないとさらに上は目指せない。その「私を整える」のが睡眠。睡眠は未来への自分への投資だと捉えてみるのも悪くないかもしれません。

それでは、今夜も良い眠りを・・・☆

プロフィール

Sleep Performance Company　（スリープ パフォーマンス カンパニー） 代表：小林　瑞穂　（こばやし　みずほ） 薬剤師／睡眠改善インストラクター（H29年現在）薬科大学卒業後、営業職に従事。その後メンタル専門の薬剤師となり、延べ５万人以上の「眠りの悩み」に関わる。2011年独立。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』や『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、セミナーや講演、企業研修を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。 スリープ・パフォーマンス カンパニー　https://sleep-perform.com/ 快眠サロン水月～ｍｉｚｕｋｉ～　　 https://mizuki-kaimin.com/ 新聞コラム連載・各種メディアでのコラム執筆や、ＴＶ出演等も行っている。 ＊著書：『できる大人の９割がやっている　得する睡眠法』（宝島社）