ウイルス対策!冬の寝室の温度と湿度の考え方

Sleep Performance Company (スリープ パフォーマンス カンパニー)
代表:小林 瑞穂 (こばやし みずほ)
研修講師/薬剤師/睡眠改善シニアインストラクター(日本睡眠改善協議会)埼玉県出身。薬科大学卒業後、営業職に従事。医療の現場で心を病む人が増加している現状を目の当たりにし、心理カウンセラー資格を取得。その後、睡眠問題を深く掘り下げるためメンタル専門の薬剤師となり、延べ5万人以上の「眠りの悩み」に関わる中で、睡眠は心と体を元気にし、目の前のあなたに笑顔をもたらす!と確信を得る。
日本にわずか10名ほどしか存在しない『睡眠改善シニア指導員資格』を取得(H29年3月現在)。睡眠活用の専門家として、社会人が今よりもっと輝くための『ハイパフォーマンス睡眠法』に関するセミナーや、講演活動、『生産性向上のためのセルフリーダーシップ睡眠研修』など、企業研修・安全大会講演を実施。体感型ワークを多く取り入れた講座は、「すぐに実践できる」「スッキリ起きられるようになった」「仕事の効率化が計れた」「働き方改革に繋がった」など、好評を博している。スリープ・パフォーマンス カンパニー https://sleep-perform.com/
快眠サロン水月~mizuki~    https://mizuki-kaimin.com/新聞連載・各種メディアでのコラム執筆や、TV出演等も行っている。
*著書:『できる大人の9割がやっている 得する睡眠法』(宝島社)

はじめに

今年は、インフルエンザが全くと言っていいほど流行していません!ウイルスのはやりすたりの交替説だけでなく、どう考えてもマスクや手洗いうがい、テレワークや授業縮小などのコロナ対策がめちゃくちゃ効果発揮したおかげでしょう!

でも、来年もこうだとは限りません。日本が世界がどんな動きをしているかは見通せないのが現実。ひょっとしたら喉元過ぎればなんとやらで、来年の今頃はマスク無しの通常モードに戻っているかもしれません。

日常でできる対策を知っておくことはやはり必要です。多くのウイルスやカビや細菌は温度と湿度に影響を受けます。(それぞれ苦手な温湿度は異なりますが。)
今回は、インフルエンザウイルス対策の一つ=寝室環境の整え方をご紹介します。

相対湿度と絶対湿度

私たちが一般に使っている湿度は相対湿度。え?なに?湿度に種類があるの?

はいあります。相対値・絶対値は貴女もご存じだと思います。湿度50%って言っているのは相対湿度。
同じ湿度50%なのに、冬場は唇ガサガサ!お肌は乾燥ぎみ!何故なんだろう?なんて思ったことありませんか?

相対湿度 : <%/RH>で表されます。
ある空気中に含める最大の水分量(飽和水蒸気量)と比べて
何%水分を含んでいるか?
つまり、空気中に含まれる水蒸気の割合

絶対湿度 : <g/m³>や<kg/kg>で表されます。
決まった空気量の中に含まれる水蒸気の重さです。
つまり水蒸気自体の量

図で示すとこんなイメージ

簡単に言うと、寒いは時実際に触れる水分子は暖かい時と比べて少ない!だから同じ%でもカサカサする!
とこういうわけです。

インフルエンザ対策に有効な温湿度って?

では、インフルエンザ予防対策として有効な温湿度ってどのくらいなのでしょうか?
概ね温度は、15℃~18℃以上を保つこと。
絶対湿度で、11g/m³~と言われています。(参考)絶対湿度とインフルエンザの関係宮城県医師会

絶対湿度でいわれてもわかりませんよね。。。
相対湿度に換算すると大体このくらいの℃と%になります。(本来は気圧によっても変わるので大体の目安です。)
25℃ : 50%
20℃ : 65%
15℃ : 85%
11℃ : 100% ⇒10℃だと100%でも足りない。
気温が変わるとこんなに必要な湿度が変わるのです!

冬場の寝室のどうする?

実は人間は、高温環境だと寝苦しくて寝つきや睡眠の質に影響が出る一方、ある程度の低温環境でも、寝具で快適な暖かさをキープできれば快適に眠ることが出来ます。

しかし、上記で示したようにインフルエンザなどの予防を考えると・・・
『1日の1/3を無増備で過ごす寝室』は冬場については、温度も湿度もある程度コントロールした方がよさそうです。

例えばイギリスHHSRS(英国保険省)では、18℃以上に室温を保つよう推奨しているそうです。
合わせて、加湿器など使って湿度を高く保つことこれも重要ポイントですね。

あくまでも理想ですが、冬場は22~23℃、60%前後の環境を目安にするとよいですね。

まとめ

今年は国民全員の意識がコロナへと向きました。感染症予防に関する意識も高まったと思います。さらに出来る工夫をすることへのハードルも下がったと感じています。
自分自身を守るため、家族を守るため、他の人々へ広げないため、そのための予防策の一つとして寝室環境も考えてみてください。

 

それでは、今夜も良い眠りを・・・

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