第二回「 物価上昇しすぎ!インフレ(物価上昇)から家計を守るためにやるべきこと」

阪田順子/ファイナンシャルプランナー
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP®超初心者向けマンツーマン投資サポーターとして、苦手意識から投資ができない人をマンツーマンでサポート。
投資口座開設から商品買付けまで付き添うため、確実に資産運用を始めることができるようになる資産運用講座が人気。

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの阪田順子です。

昨年の秋以降からいろいろなものが値上がりしてきましたが、今年は食料品の値上げが続いていますね。特に今月は麺類や冷凍食品、肉や魚の加工食品など、たくさんのものが値上げとなりました。スーパーでお買い物をしていて、これまでよりもかなり高くなっていることに驚くことも多いのではないでしょうか。

今回のコラムでは、そんなインフレ(物価上昇)にどのように対応すればいいかについて書いていきたいと思います。

 

そもそもインフレ(物価上昇)とは?

インフレとは、インフレーションの略で、「モノの値段が上がりお金の価値が下がり続ける状態」のことを意味します。

ちなみに、インフレの反対のデフレは、デフレーションの略で「モノの値段が下がりお金の価値が上がり続ける状態」のことを意味します。

インフレは物価が上がってお金の価値も下がるので、良いことではないと思われるかもしれませんが、インフレにも良いインフレと悪いインフレがあります。

良いインフレとは、物価は上がるけれども、モノの販売価格が上昇することによって企業が儲かり、それによって社員のお給料も増え、物価上昇による生活費の増加を給料のアップ分で補えるようになることです。給料も上がるために消費が鈍らずにすむので、商品がよく売れて企業が儲かり、給料も増え…というサイクルで景気が良くなります。良いインフレは「景気の拡大をともなうインフレ」ということです。

一方、悪いインフレとは、物価は上がっているけれども、給料が上がらずに家計が圧迫されて消費が鈍くなるというもの。消費が鈍くなるので、企業も儲からず、お給料が増えない…悪循環をもたらすのが悪いインフレです。

さて、現在は良いインフレでしょうか?悪いインフレでしょうか?物価は上がっていますが、あなたのお給料はどうでしょうか?

今後、お給料が上がればいいですが、期待できないという場合が多いと思うので、なかなか厳しい状況になっていきますね…。

現在のインフレの状況

現在の日本のインフレの状況は、消費者物価指数というものから読み取ることができます。

総務省が1月21日に発表した2021年12月の消費者物価指数は、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数の前年同月比で0.5%上昇しました。

去年よりも0.5%程度、物価が上昇しているということになりますが、なんだかもっと上がっているような体感があると思います。そう感じるのは、12月分は携帯電話料金の値下げが1.48ポイントもマイナスとなって全体を押し下げているので、これを除けば物価上昇率は2%前後になるからです。

とはいっても、日常の買い物などをしていると、「いやいや、2%じゃすまないでしょ⁉もっと上がっているでしょ⁉」と思いますよね。

それもそのはずで、購入頻度の高い食料品の値上げはおおむね10%前後になっていると言われているからです。

今月、来月に値上がりする食料品をまとめみました。

<2月から値上がりするもの>
 パスタ・パスタソース(ニップン、日清フーズ):約2.0~9.5%値上げ
 冷凍食品(味の素冷凍食品、ニッスイ、日清フーズ、マルハニチロ、日本ハム):約2~23%値上げ
 ちくわなど魚肉加工品、家庭用冷凍食品、業務用冷凍食品(ニッスイ):約4~13%値上げ
 ハム・ソーセージ(日本ハム):5~12%値上げ
 食用油(J-オイルミルズ):1kg当たり40円以上値上げ
 醤油、豆乳(キッコーマン):約4~10%値上げ
 ポテトチップス(カルビー・湖池屋):6~11%値上げ
<3月から値上がりするもの>
 マヨネーズ(味の素、キユーピー):約2~10%値上げ
 ハム・ソーセージ(伊藤ハム):4~12%値上げ
 チルド麺(日清食品チルド):6~12%値上げ
 冷凍麺製品(日清食品冷凍):6~13%値上げ
 醤油(ヤマサ醤油):4~10%値上げ

去年は食用油や小麦粉など、原材料からあまり加工されていない商品が原材料の高騰に伴い値上げされましが、今年はそれらを使った加工度合いの高い食品にまで値上げがやってきています。

加工食品は便利で活用している人も多いですよね。食費に大打撃です…。

値上がりは食料品だけでなく、ティッシュペーパーなど家庭紙の全製品、照明器具、蛍光灯などにも及びます。

電気代やガス代も上がっていますし、今後は火災保険料や首都高の料金も値上げになるので、ニュースなどをチェックして値上がりに備えてくださいね。

なぜインフレになっているのか?

現在はたくさんのモノやサービスの価格が上昇しているわけですが、それにはもちろん理由があります。
過去2年間のコロナ禍における経済活動の停滞で、原材料や製品、サービスの供給が全般的に減少しましたが、各国で行動制限が緩和されたことによって需要が一気に増え、供給が追いつかなくっているんです。
その結果、モノやサービスの価格が上昇し始めているというわけです。

ただ、これは一過性の現象で、時間がたてばある程度解消するともいわれています。
とはいっても、そんなにすぐには下がらないでしょうし、一度上がった物価が下がることもあまりないですよね…。
なので、きちんとした対策をとっていく必要があります。

家計におけるインフレ対策

インフレ対策として有効なのは、やはり節約や固定費の見直しとなります。
電気ガスなどの光熱費は、こまめに消すなどの努力も必要ですが、まずはあなたの家庭の使い方に合った電力会社を探したり、料金ブランを見直したりしていきましょう。料金を比較できるサイトを使って、見直しをしてみるといいですよ。
その際、支払いでポイントが貯まるケースが多いので、ポイント還元率が高い会社を選ぶのも一つの方法です。

食料品の値上げについては、個別の商品の値段を気にするよりも、食費全体を見直す方が効果があります。
毎日買い物をせずに特売日にまとめ買いをする、よく利用する店にポイント制度があれば会員になってポイントを貯めるなど、工夫次第で値上げ分程度は節約ができるでしょう。

ただ、これまでにそういった節約は既にやっているという場合もありますよね。
節約には限界があります。どんなに節約しても、現状のお給料が物価上昇に追いつかないのなら、収入を増やすか、お金を運用して増やすしかないということは気づけると思います。
「収入を増やす」「お金を運用する」を家計に取り入れれば、インフレに対応しやすくなります。
副業や投資をまだやっていない方は、これを機にチャレンジしてみることをおすすめします。

まとめ

コロナの影響により、電気ガスなどのエネルギー関連のほか、肉や小麦関連製品などの食料品とった、生活にかかわるモノの値上げが続いています。
こうしたインフレに対応するためには、基本的な節約はもちろん、節約効果の高い固定費の見直しがおすすめです。支払いで貯まるポイントもばかにはできないので、うまく活用していって下さいね。

そして、「収入を増やす」「お金を運用する」ということもはじめてみてください。
女性は家事や育児で忙しいですし、仕事もあるとなかなか副業や投資の勉強をするというのは難しいかもしれません。
ですが、副業OKという企業が増えていたり、NISAやiDeCoなどの制度が流行ったりしているように、これからは副業と投資が当たり前となってきます。
これからの生活をより豊かなものにするためにも、ぜひチャレンジしていってくださいね!

<阪田の独り言>

料理があまり好きでない私は加工食品に頼りがちなので、食費に大打撃です…。

ですが、ダイエット中なので、食事量を減らせば、節約にもなりダイエットにもなっていいんじゃないかな?なんて考えております(^_^;

<プロフィール>

投資で失敗し数千万円を失った身内を見て、投資は絶対にやらないと決めていたが、ファイナンシャルプランナー資格取得と同時に勉強のために投資を始める。
「失敗したらお金を失う」という不安を抱えながらのチャレンジだったが、適切な投資をすれば安定的にお金が増える、稼ぐことができることを実感する。
その後は本格的に投資について学び、年収を2倍以上にすることに成功。
お金があれば人生が豊かになるだけでなく、何かあったときも安心なため、投資を多くの人に始めてもらいたいと考え、以前の自分のように投資にネガティブなイメージや苦手意識を持つ人が投資を始められるようにマンツーマンでサポートをする講座を開始。
投資で豊かな人生が送れる人を増やすために、ブログやSNSで情報発信もしてます!
アメブロ:https://ameblo.jp/meromeromeronnu/
Instagram:https://www.instagram.com/jsfp2020/

 

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