第一回「『これからは資産運用をしないと生活できなくなる?』その理由と初心者におすすめの資産運用」

阪田順子/ファイナンシャルプランナー
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP®超初心者向けマンツーマン投資サポーターとして、苦手意識から投資ができない人をマンツーマンでサポート。
投資口座開設から商品買付けまで付き添うため、確実に資産運用を始めることができるようになる資産運用講座が人気。

どうして資産運用が必要なのか?

現在は資産運用が必要といわれている時代ですが、その理由はご存知ですか?

・銀行にお金を預けても増えない
・お給料が減っている
・退職金が減っている
・年金が減っている
・物価が上がっている

これが、私たちを取り巻くお金の現状です。
つまり、お金が増えない、収入が減っている、それなのに支出は増えている、ということ。
このままいくと、生活ができなくなる……と言うのはちょっと大げさかもしれませんが、生活水準を下げないとやっていけなくなる、というのは十分にあり得る事態だと思います。
何とも世知辛い世の中ですね。

それならば「今以上に貯金をしっかりしないと!」と思われる方も多いと思います。
貯金はとても大事なことですが、現在は物価が上がるインフレという状態なので、貯金はかえって不利になります。
どういうことかというと、これまで100円で買えたリンゴが110円出さないと買えないにも関わらず、銀行に預けている100円は、金利がほとんどつかないので100円のままです。お金の価値が下がっているということが、お分かりいただけると思います。
インフレというのは「物価が上がる=お金の価値が下がる」ということです。インフレに対応していくには、お金を増やしていくことが重要です。
そして、お金を増やすには、お金を自身に働いてもらいながら増やすことができる資産運用がおすすめです。

主な資産運用の種類と特徴

資産運用とは、預貯金や債券投資、投資信託や株式投資といった金融商品などを利用して、手持ちの資産を効率的に増やしていく方法です。

主な金融商品の特徴をまとめてみました。

①預貯金
預貯金は資産運用とは別物と考えている方も多いですが、資産運用の一つです。
1990年前後のバブル期は金利が5%~8%もあり、それなりにお金が増えました。ですが、現在の金利はかなり低いです。
ネット銀行なら0.1%ほどある銀行もありますが、まだまだ0.001%程度の銀行が多いです。
預貯金は元本保証でお金はいつでも引き出すことができますが、現在の金利ではお金がほとんど増えないので、資産運用としての利用は向いていません。

②債券投資
債券投資とは、国や企業が市場から資金を借りるために発行する有価債券を購入し、期限が来たら額面金額が返済されるというものです。債券を保有している間は利息を受け取るのが一般的です。身近なものだと国が発行している国債があります。
債券は期限まで保有していれば元本が戻ってくるので、割とリスクが少ない資産運用です。ですが、発行元の国や企業の状況や業績が悪くなると、利息が支払われない、お金が返ってこないというリスクがあります。
少し前に中国の恒大集団問題が話題になりましたね。今はニュースで見かけなくなりましたが、恒大集団の債券の利息が払われないなど、今も投資家の間では問題視されています。

③投資信託
投資信託とは、投資家から集めたお金をファンドマネージャーと呼ばれる資産運用の専門家が運用するものです。プロの投資家にお金を預けて代わりに運用してもらうというものなので、難しい知識は必要ありませんし、少額から始めることもできます。
ですが、投資信託は価格変動する商品を扱っているため元本保証はありません。また、ファンドマネージャーに投資先選びから運用まで任せているため、手数料がかかります。
現在はポイント投資といって、Tポイントや楽天ポイントなどのポイントを使って、手軽に投資信託を始めることもできます。

④株式投資
株式投資とは、証券取引市場に上場している企業の株を売買し、値上がり益や配当などによって利益を得るものです。購入した株価が値上がりし、その売却益で大きく利益を得ることもできますが、同時に値下がりによる損失を被るリスクもあります。
利益を得るためには、株式の値動きだけでなく経済や企業情報にも目を向ける必要があります。また、値動きを予測する際には専門的な知識も必要です。
株式投資は初心者にはあまり向いていませんが、投資信託と同じようにポイント投資が可能なので手軽にチャレンジすることも可能です。

おすすめの資産運用とは?

現在は預貯金ではお金が増えないので、それ以外のもので資産運用をするのが一般的です。そして、これから資産運用を始めたいという初心者の方におすすめなのが「投資信託」です。

投資信託とは、前述のとおり投資家から集めたお金をファンドマネージャーと呼ばれる資産運用の専門家が運用する金融商品です。
専門的な知識がない人でも始められますし、運用の設定をしてしまえば、ほったらかしでもお金が増えてくれるというのも魅力です。

そして、投資信託は流行りのつみたてNISAやiDeCoで利用できるというのもおすすめの理由です。
通常の投資では運用益や売却益におよそ20%の税金がかかりますが、つみたてNISAとiDeCoはその税金がかかりません。また、iDeCoは掛金が全額所得控除となるほか、年金として受け取る分も税制優遇が受けられます。
どちらも節税効果が高くお得になるので、投資信託を始める場合はつみたてNISAやiDeCoを活用することがおすすめです。

資産運用の注意点

資産運用はお金を増やすことができますが、お金が減るリスクというものもあります。
お金が増えるからといって、全財産はもとより、毎月の生活に余裕がなくなるほどのお金を注ぎ込むのは危険です。何かあったときのための貯蓄をしっかりと準備し、余裕資金で始めていきましょう。
また、お金が増える確率が高いものは、それだけ減る確率も高いです。自分のリスク許容度に合った資産運用をすることも重要です。

とはいえ、適切な資産運用をすれば安定的にお金は増えていくという金融庁のデータもあります。
スタンダードな国際分散投資を積立投資で20年続けた場合、元本割れしないどころか5%前後の利益が出るといわれています。毎月3万円を20年間積立投資した場合、元本は720万円ですが、約1233万円まで増えてくれるということです。
時間はかかりますが、安全にお金を増やしたいという場合は、こうした長期分散投資もおすすめです。

まとめ

現在は、お金が増えない、収入が減っている、それなのに支出は増えている、という時代です。
貯蓄をしてもインフレでお金の価値が減ってしまうので、資産運用でしっかりとお金を増やしていきましょう。
初心者の資産運用は投資信託がおすすめです。つみたてNISAやiDeCoなど、節税メリットがある制度をぜひ活用していってくださいね。

<阪田の独り言>
私も投資信託と株式投資で資産運用をしています。もちろんつみたてNISAもiDeCoも活用していますよ。
ちなみに、去年7月に50万円分買った投資信託で、既に10万円以上利益が出ているものもあります。50万円でなく、500万円投資していたらな~、と。欲が出ますね(^^;)

<プロフィール>

投資で失敗し数千万円を失った身内を見て、投資は絶対にやらないと決めていたが、ファイナンシャルプランナー資格取得と同時に勉強のために投資を始める。
「失敗したらお金を失う」という不安を抱えながらのチャレンジだったが、適切な投資をすれば安定的にお金が増える、稼ぐことができることを実感する。
その後は本格的に投資について学び、年収を2倍以上にすることに成功。
お金があれば人生が豊かになるだけでなく、何かあったときも安心なため、投資を多くの人に始めてもらいたいと考え、以前の自分のように投資にネガティブなイメージや苦手意識を持つ人が投資を始められるようにマンツーマンでサポートをする講座を開始。
投資で豊かな人生が送れる人を増やすために、ブログやSNSで情報発信もしてます!
アメブロ:https://ameblo.jp/meromeromeronnu/
Instagram:https://www.instagram.com/jsfp2020/

 

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